2016.04.21 開花始まる
展示会は4月30日スタート5月8日まで。
今年はGWをほぼカバーしての開催です。

展示会に合わせて開花を調整するのがなかなか難しく、
毎年この準備期間は出品者を大いに悩ませます。

初日に間に合わず蕾で出品するくらいはまだ良いとして、
咲き切ってしまってはリストから外すほかありません。
植物だって生き物ですから、人の勝手な都合に合わせてはくれません。
一旦入ってしまったスイッチは途中では止められないのです。

ということで、栽培家の思惑など関係なく次々と咲き始めました。





レティキュラータhyb0420
レティキュラータ hyb.
購入時のラベルではレティキュラータとなっており(それだからこそ買ったのに)
咲いてみると限りなくクリスパ風の花型・花色なので、
???ながらやむなく自己判断で hybrid とさせて頂きました。




玉かずら0420
玉かずら
最初の一輪目は花型が寸足らずのことが多く、発色も不安定です。
年々開花が早くなるクセがあり、馴化が進んでいる??

新蔓をまっすぐ伸ばせば約40㎝で着蕾、腋芽(蕾)共々伸びながら
80~100㎝で開花するという習性(パターン)です。




藤かほり0420
藤かほり
品種名を持つ壺型では古い方になりました。

壺型の(市販される)有名品種はやはり挿し木で増殖されているのでしょうか。
プロにはプロのやり方があるのだろうなあ。
(実生では親と同じものが出る保証はないですから。)




紫の上0420
紫の上
私の所の実生はOPですが比較的親似が出やすいようです。
中には蔓性になったりしますが花はどれもよく似ています。

挿し木のできる壺型の基として甚だ有望ではありますが、
花色のバリエーションが課題です。




空蝉0420
空蝉
生産者の苗場のOP実生選抜らしいのですが、
どういう掛け合わせか想像できるような、できないような。

この草姿で花色の鮮明なものが出てくれば申し分なしですが…。
F1(第一代)で全てを満たすのは欲が深すぎるか?




淡雪の君0420-01
淡雪の君
挿木苗2年で開花しました。
開花当日でまだフリルが展開していません。


淡雪の君0420-02
淡雪の君 別角度で。
この位置から見ると、この淡雪の君もあの「淡紫おぼろツートン・緑口」の
発色パターンであることがわかります。

蕾が見え始めたら、花首が曲がらないように気をつけつつ、
半日陰に移動した方がよろしい。
その方がこの品種の場合観賞価値が高まります。
強日射下ではすぐに褪色してしまい、魅力を発揮できません。
(ちょっと面倒くさいですが。)





2016.04.10 今季開花第1号
今シーズンの開花第1号はコアクティリスでした。
今日最初の一輪が開きました。
内側が濃い緑色をしています。清々しいです。

今年はいつもより萌芽が遅くヤキモキしましたが
咲いてみれば一番乗りでした。
例年トップの紫の上が明日にでも口を切りそうな気配ですが
ハナ差で抑えました。

草姿全体が寒冷地仕様ですので
もともとが早咲きなのかも知れません。




coactilis0410.jpg
コアクティリス4月10日


coactilis410n.jpg
草姿全景
鉢はアップルウエアのナーセリーポットA-230です。
一応日本の号数換算で計算上は7号半。見た目8号といったところです。

このメーカーの鉢サイズはインチ刻みなのか、日本の号数表示がはまりません。
(そして私の知る限りでは最も安価です。)
自分から暴露しなければ、見た目のチープ感は全然ありません。
愛用しています。



今朝棚を見回っていたら早くもウドンコ病が発生していました。
「えー、もう!?」
確かに日中は20℃を越える日が多くなりましたから
もうそろそろではあったのです。




どひゃ!0408

そこで急遽消毒を行ないました。
オンリーワンフロアブル+モスピランの殺菌・殺虫混合です。
どちらも私のご指定銘柄で浸透移行性薬剤です。
夕方にはナメクジ誘殺剤も散布する予定です。

蔓の伸びが活発になってきました。
誘引が忙しい。
しかも先端に蕾を抱えているものが意外に多い。



藤かほり0408
藤かほり


紫の上0408
紫の上

展示会出荷まであと3週間もあるというのに
それまでに咲いて散ってしまいそうです。

桃の君やチェリー・リップは高さも90㎝支柱を越えそうなので
いっそ頂生花は咲いた後に摘んで、
2段目以降の蕾でタイミングを計るのが賢策のようです。



coactilis-01 0408
コアクティリス

一番早い蕾ははやくも下垂して開花直前です。
後から後から次々と蕾が挙がるので見ごろは2週後あたりでしょうか。
最初の開花が一段落すると次の二番花まで少し間があくので
運が悪ければ花無しで展示会突入か?。



coactilis-02 0408
コアクティリス(挿し木)

挿木増殖の第一号がここまで大きくなりました。
例の地中花の株です。
まともな新芽が2本立ち、それぞれが腋芽を2本づつ伸ばして
株立ちになろうとしています。

これと親株のどちらかが咲いていれば
コアクティリスを母株とした実生でいろいろトライできそうです。

ただ肝心の花粉親がこぞって出張にいってしまっては
折角のチャンスが実りません。
いずれにしても今年の主題になりそうです。



冬に地上部が全て枯れる系統(壺型、インテ系など)では
春のシーズンは地上に芽が出たところから始まり、
蔓の伸長と共に誘引が始まります。

冬の間に誘引して春の萌芽を待つ大輪系とは
作業の工程がまるで違います。
(毎年リセットできるのが一番のメリットなんですけど。)

今年は何が原因なのか、生長の不揃いが特に目立ちます。
遅いものはどうやら根腐れの気配が濃厚で、
一旦出かかった芽が黒ずんで溶けたようになるものが連発しています。

一部は既に再植替えを強行しましたが、
症状が出たものは対策しても回復は遅いです。
また根はまずまず正常で、茎の付け根が黒変して芽が溶けたものもあり
多重の病原菌の蔓延も疑われます。

鉢の中の芽の半数が消え、残り半分が正常(?)に生育しているのもあります。
油断できない感じです。


とは言え季節は待ってはくれません。
蔓が暴れるに任せていた去年までとは違い、
今年は行儀よく鉢の中で正座して貰わなければなりません。
即ち、誘引です。




誘引✖
伸びたばかりの柔らかい蔓ですから引っ張るのは厳禁。
初めはそっと支柱に沿わせてクセつけからです。
そこで誘引クリップの使い方にご注意。
蔓に対しこの角度で留めるとクセがついてくれません。



誘引〇
曲げる方向にクリップをスライド(周回)させながら
蔓の先端を次の支柱の方へと誘導します。
このとき強引にやるとポキッまたはプチッとなりますから
1~2日かけてゆっくりと慣らしていきます。



クセつけ誘引
こんな感じ。
万一折れたり千切れてもすぐ下の節から新しい蔓が伸びますので
いちいち気落ちすることはありません。
(これは言い訳です。)

ただそれも今の時期だけのこと。
今月も中旬以降になると着蕾が間に合いませんから。



ついでに蔓が次の支柱に届かないとき。
 →原則 誘引を日延べする。
ギリギリ届きそう。
 →クリップで迎えに行く。

寸足らずの蔓を迎えに行く
かくの如し。
あまりオススメはしません。
自己責任でお願いします。



紫の上0402
木立性(非蔓性)の品種は
誘引をすると草姿が自然ではなくなるので
全体をリングの内側に収めるだけです。




その他の苗の様子など

霞の君挿木苗0402
芯止まりした霞の君挿木苗
一段下の左右の腋芽が直ちに出動態勢に入りました。



コアクティリス実生0402
コアクティリス実生群
後から芽が出た方が急成長してきました。



実生苗群0402
3~3.5号から5号(一部6号)に植替えた実生苗群
今季開花が見込める程に生長してきました。
OP実生ですので何が咲くのか判りません。
母種もクリスパ、ビオルナ、ピッチェリなどいろいろ。
蕾がつくのを待っております。