2015.06.29 交配作業
今日も梅雨の晴れ間の好天です。
今季一旦終了していた交配作業を追加で行なう事にしました。

本来のテキセンシス&近縁種の赤花粉は19パターン24個の授粉で
ほぼ目的を果たしたので(果球が順調に肥大している)、
追加はちょっと遊び心でビオルナ系以外にチャレンジです。

交配作業を画像で記録するのは今回が初めてです。
作業を終えた後肝心の授粉シーンを撮ってないことに気づきましたが後の祭り。





用具
作業用具。
蚊取り線香は我が庭では必需品です。




Swedish Bells0629

Cherry Lip 0629
交配母種はスウェディッシュ・ベルズ。
花粉はチェリー・リップを使いました。




花粉採取0629
チェリー・リップの花1個分の花粉です。量も鮮度もOK。




花弁除去
花弁の除去(カミソリ使用)

雄蕊除去
おしべの除去
スウェディッシュ・ベルズはおしべが沢山あります。
丁寧に1本残らずピンセットで摘み取ります。




茶こし袋に所定事項を記入
受粉が終わったら茶こし袋をかぶせますが
その前に日付や♀×♂の品種名など必ず記入します。(この作業は大事)




袋掛け
1個め終了。




もうひとつも同じ作業
2個めも同じ作業を繰り返します。




作業終了
完成。



基本的には同じ節の両方には着果させません。
両方の様子を見て荷が重そうだなと思ったら果球の貧弱な方を間引きます。
問題なければそのままでもいいかとは思うんですが、
万一果球の発育不良で充実した種子が採れなければ失敗します。
果球の様子を見ながら判断します。

そんなこともあって採種をシーズン中期(8月)までに終えるように
逆算して授粉は6月までに済ませておきます。
晩秋に熟す果球はウドンコ病や害虫の食害リスクに加え、
フレッシュで元気な葉が出にくい時期のため熟度が上がりにくいのです。


今日の交配は作業時期としてはギリギリかもう遅いのレベルです。
8月末に採種できなければ母株の疲弊・消耗が心配になります。
早採りにしてもある程度は成熟していないと効果なしかな?(でも2か月は長すぎ?)

私の栽培棚はそれを見越してこれからは散った後の花殻はすべて摘み取ります。
放っておくと秋にキイロハバチが大発生して 往生しまっせ。(by大木こだま・ひびき)



2015.06.27 梅雨の合間
本格的な梅雨になりました。
昨日はナビが区域限定のゲリラ注意報を報じていました。
今日は昼間はなんとか雨は降らずに持ちました。

園芸作業は全部止まっていましたが見回りだけはなんとか。
今季のやっと咲いた花もちらほら。
あまり思わしくない挿し木の状態など。




59号0627
59号 ピッチェリ
順調に子孫を殖やしている親株がやっと顔を見せてくれました。
もう孫株が咲くほどに古参品種になりました。




RPs P02 0627
RPs P02  リバースパープル1243実生
淡紫グラデーションの口白。今年初開花です。
リバースパープル1243はかすれ紫内濃紫で子供たちの殆どは同色ですが、
その中に時々変異が出ます。口白は初めてです。




RPs P03_01

RPs P03_02
RPs P03  リバースパープル1243実生
濃紫内濃紫白ピコティ。上と同じ兄弟株です。
白糸ピコティのリップと言うのは、
私の持っているすべての壺型クレマチスの中で初めてです。
まだ仮識別番号ですが急いで名前を付けてやりたいと思います。





話は変わって挿し木の様子を少し。
今年のチャレンジとしてなんと無謀にもテキセンシスの挿し木に挑戦しました。
その結果がこれ。


僅か1本生存中?texensis挿し木
真っ茶色になって全滅状態。
ただひとつかろうじて葉柄が緑色の1本にかすかに緑の芽が…。
これからどうなるのか判りません、葉は枯れてますし。
オキシベロンの効果で緑色をしているだけかも。




大花威霊仙0627
預かりもの大花威霊仙が立ち枯れになりました。
折角1m程伸びていたのに…。
そこで無理を承知で萎れ加減の蔓で挿し木を試みました。
挿し穂に調整してオキシベロン100倍液に24時間。
切り口に粉剤も塗布しました。

ダメもとでやってるので過度の期待はしません。
放っておいても葉が真っ黒になって枯れるだけですから。
導管が侵されていないことを願うのみ。

振り返れば毎年立ち枯れを繰り返してきました。
今年は今までになく長く蔓を伸ばしました。年々体力がついてきたと思いたい。
しかし未だ花を着けるに至ってはおりません。

例年通り親鉢の方はまた地下の新しい芽から蔓を伸ばしてくれるでしょう。
復活を待ちます。




交配作業もほぼ終盤へさしかかってきました。
雨で中断したりしているうちに花粉の方の花が終わりそうです。
テキセンシスとグラウコフィラはまだ大丈夫ですが、
レティ・レッド、玉かずら、チェリー・リップが咲き切りそう。

6月21日で集計したところでは母種12種×花粉種7種で
22個の授粉作業を終えました。
茶こし袋越しに見る限りではまずまず順調のように思えます。
全部が成功するとは思えませんが、
失敗だらけでもなさそうです。

OPの方も偶然頼みですが後半になって着果するのがチラホラと、
チェリー・リップとグラウコフィラの種が採れそうです。

あとはどのタイミングで採種するか…です。
早採り(若採り)の採り播き(直播き)でいくつもりです。
ということで毎朝果球を点検しておりますが
今はこんな感じです。




正常果球-01
チェリー・リップ果球

正常果球-02
玉かずら果球



不安な果球
ちっと気になる仰天の果球

前の二つは透かして見ると莢の中にやや影になって種子が見えますが
この仰天の莢は中が空のように見えます。
莢だけが肥大して中の胚珠が育ってないのかもしれません。
果球ごと全部の莢が空なのかどうかはまだ判りませんが。

キンポウゲ科の花は構造が特殊でわからないことが多いです。
莢の中の種子の向きがマメ科などと真逆だったり
もう一度多心皮類の復習をしないといけません。




前回以降咲いた花をいくつか


Tea Party type3 0619
ティー・パーティ type 3 青紫口白
早朝で光量が不足?で青紫に撮れていませんが。




Tea Party type4 0619
ティー・パーティ type 4 濃鮮赤
ティー・パーティ群の中で最も美しい秀花です。
スカーレットの赤を最も強く受け継いでいる個体ですが、
赤の色調は少し違って独特の風合いになっています。




霞の君挿木苗0619
霞の君挿木苗
これはまあ挿し木だからこんなもんでしょう。
夏型の花。モケモケなしでクールカット。




淡雪の君実生2015-01
淡雪の君実生
これはびっくり。淡雪の君の面影は全く無し。
見た目だけで言うのですが、ポンパとの交雑かしら?
今年のポンパドール・ピンク(ピンクにならない濃赤紫)によく似ています。


OPは何が出るやら判りません。
狙った結果になるかどうかは不明ですが
自分で交配した方が少しは達成感を味わえるかも。







2015.06.21 交配その後
今年は少しは本気で人工交配に取り組むつもりなのですが、
予定していた組み合わせの開花タイミングが合わず
手当たり次第のようなことになっています。

OP(自然交雑)でも何でも採れるものならOKと、
母種には向かない品種の着果も毎日観察していますが、
やはりテキセンシスやグラウコフィラは難しい。

まだ花も咲き花粉も採れるのでもうしばらくは
授粉作業を続けてみようと思っています。

しかし今受粉しても果球が成熟するのは8月になるので
充実した種子が採れるのか、親株が疲弊しないか
様子を見ながらのことになります。

とりあえず今日までのところで記録した画像を挙げておきます。





テキセンシス花後0619
テキセンシス花後
花弁が散った後のめしべが筆のようになったままなら
受粉していません。なので結実もしません。
テキセンシスは殆どがこの状態でタネが採れません。

たぶん原産地テキサスの気候と違いすぎるからでしょう。
フレームかハウスならうまくいくかもしれません。




スカーレット花後0619
スカーレット
テキセンシスと全く同じ現象。原因も同じ。
株はどれも元気で花を沢山咲かせるのですが、難しいです。




Cherry Lip花後0619
チェリー・リップ
これもテキセンシスとほぼ同じですが、
たまたまうまく受粉が成功したOPが出ました。

受精すると子房(めしべの基部)が数日で急激に膨らみ、
めしべの束が開いて果球の原型が出来上がります。
この変化は劇的でしかも感動的です。

しかしなかなかこうまでうまくいくものではありません。

チェリーリップ花後0619
一粒だけタネが採れそうです。
ゼロよりはましかもしれませんが、この一粒のために
3.5号の実生床を用意するのも情けない。




graucophylla結実 0619
グラウコフィラ
下手な画像加工(〇×)をしたので解像度が落ちてしまいました。
〇がOP受粉成功(1個)、×は不成功(残り全部)
グラウコフィラも種が採れないグループの常連。


どれもいい花なのに保険株一鉢作れないでいます。
このグループは挿し木が特に難しい=成功例を聞いたことがない。
(本当はなにかやりようがあるらしいんだけど…??)
せめて実生ならと願うのは人情ですのにね!



さて、人工交配の方は…


授粉後01

授粉後02

授粉後03
まだ確実ではないですが、一応筆がほどけかかっているのもあります。
3番目のはヤバイかな?  もうしばらく観察してみます。

授粉作業の翌日が雨だったり、強風に揺さぶられた日もありました。
素人の露地栽培ですからプロのような環境ではありません。

それでも実生はやめられない。やめる気ない。
クレマチス栽培のキャリアの中で一番面白い所にたどり着いたのですから!




今朝は雨です。園芸作業はお休み。
一昨日は晴れでした。48時間保存の乾燥花粉で授粉を試みました。
花粉の保存ができたら随分便利ですけど果たしてどうなりますやら。

今年の人工交配計画は母種用の霞の君とコアクティリスが咲かないので
急遽代役で作業を進めております。
花粉の方はテキセンシス、スカーレット、チェリーリップ、グラウコフィラ、
レティキュラータ・レッドと例年になく赤系統各種取り揃えていますが…。

さて今日もとりとめもなく…(画像は昨日と今朝)





Green Tip 0617-02
ピッチェリ Green Tip
ピッチェリの中でも遅咲きのタイプ。
ボディの薄ピンクグラデーションに緑のリップが幻想的です。


Green Tip 0617-03
この緑色がたまらない。当時は珍しい配色の花でした。

入手当初は地味で冴えない花のような気がしていましたが、
しばらく見ているうちにしっとりとした落ち着きのある姿に感化されて、
私のコレクションの中でも筆頭級のお気に入りになりました。




Good Hunch 0618
tH実生 Good Hunch
まずまず期待通りのがでました。花型がきりっとしてよし。
花色は濃いマットなピンク。(ピンクもニュアンス色々・単純じゃない。)

母種は押切に似たテキセンシス・ハイブリッド。既に☆になりました。
その遺児たちが現在4鉢ほど生き残っています。
交雑して親には似ませんでしたが、新しい色で新しい代を継ごうとしています。




M赤紫0604
M赤紫
旧タイプのM+色名のノーネーム品。
寄せ鉢でしたので3個に分解してそれぞれ育てています。

系譜はさっぱり判りませんが花型・葉の形質から一応ビオルナ交雑種としております。
生育旺盛・病気にも強く、育種上有望ではありますが、
その性質が耐病性に出てこそ有用で、花型・花色を継いだら育種の成果としては並。




M赤紫実生0618
M赤紫実生
今朝咲きました。かすれた薄ピンクに襞が波打つ白リップ。
ここまで違うか!と思わずツッコミたくなりました。

しかしひとまず母種のイメージを取り去って平静に見てみると
このおぼろ加減がなかなかよろしい。見どころは勿論ヒラヒラのリップです。
評価は賛否様々ありましょうが、こういうのが出るのも実生の楽しみ。




ビオルナOP淡紫内紫
ビオルナOP淡紫内紫
さほど特徴のない実生花が続きますが、
全部が全部良品が出るのなら育種も苦労はないです。
この交雑実生の取り柄は久々に光沢がある花が出たってことぐらい?


ついでにひとつ。
バーシカラーにも似ているがなぜビオルナの交雑と決めたか。
昔、ピッチェリとクリスパの見分け方を論じたことがありましたが、
今なら同じポイントで見分けられます。

葉を観察してその葉脈の特徴を見るのです。
一般的な品種で説明するなら
ピッチェリ、バーシカラー、テキセンシス、レティキュラータと
ビオルナ、グラウコフィラ、アディソニー、クリスパの2つのグループに分けて、
前者は葉を日に透かすと明瞭な網目状葉脈が見えます。後者にはなし。

交雑種でもこの特徴で仕分けします。
(母種と花粉親のどちらの形質をより発現させているかに従います。)
ピッチェリの実生だがピッチェリの特徴を失った個体をそれでもピッチェリと呼ぶか…
…の問題への私の見解でもあります。




2015.06.16 今日の庭
庭の花、実生の花の各シリーズは一区切りつけて終了し
元通り日々の庭の様子をアップしていきます。





59号実生正調紫0615
59号実生 正調紫
59号の実生は採種年の違う株が数株づつあります。
母株が青紫の色の濃い花のせいかその子達もみな濃いめばかりです。
色変異は僅かな濃淡の違い程度ですが中に純な紫色で出る個体がありました。
色図鑑のRoyal Purple 和名「紫」

デジカメがしょぼい上に今朝は曇天さらに早朝撮影で色彩が再現できていません。




KD実生 Apples Dream 0615
ビオルナKD実生 Apple's Dream (リンゴの夢)
前回蕾で紹介しました。今朝リップが反転しました。
グラデーションがきれいです。赤の色調が明るくよく目立ちます。




reticulata実生 暗紫 0615
レティキュラータ実生 濃暗赤紫
レッドでない方の原種レティキュラータの実生です。
これも交雑が明らかで花型も花色も全く別物になってます。
ダークな赤紫でカラーチャートではうまく合いません。
ボルドーの壺とも色調が違います。表現が難しい。




texM20-2009.jpg
texM20 
かすれたピンク(雑色が混ざって濁った感じ?)。
今日のところはなんとも取る所のない花のようですが、
兄弟株に「豆桜」がいるので、こいつもいつか化けるかな?と
様子を見ながらはや6年(2009年購入)。まあこんなもん?




th実生 good hunch 0615
tH実生 Good Hunch グッド・ハンチ
まだ蕾です。今年初開花になります。
なんかイケそうな予感がするので先に名前を付けて待ってます。
ただの勘ですけど…。




ここからは果球の画像です。


玉かずら果球
OP玉かずら果球

仰天果球0615
OPクリスパ仰天果球

チェリー・リップ果球0515
OPチェリー・リップ果球

今年の採種計画にリストアップした品種のOP果球です。
間違って切らないようにキラキラテープを首に貼っております。

テープのない自然受粉の果球は全部見つけ次第切り取ります。
こうする前にはキイロハバチが大発生して閉口しました。
果球を餌にする害虫がいるのです。
キイロハバチとカメムシに悩まされている方はお試しください。 
(餌になるものを断つ!)




交配果球-01
人工交配 霞の君×チェリー・リップ 果球-01

交配果球-02
同 果球-02

こちらは人工交配の果球です。
授粉直後から保護と隔離のため茶こし袋に入っています。
日に透かしてみると果球が育っているのが判ります。
5月11日に交配しました。
開花直前の蕾をカミソリとピンセットで解体しておしべ除去。
そのまま授粉、この時の1回だけでちゃんと成功しました。

クレマチスの解説書には雄蕊先熟と書いてありますが、
私は少なくとも壺系では雌蕊先熟だと思っています。
体験的には開花直後でもめしべは受粉能力があります。
問題は花粉の鮮度かもしれません。

花粉が成熟するのは花の盛りを過ぎてから。
その時めしべはもうピークを過ぎています。(それでも受粉能力はある?)
花粉集めをしたことがありますか?
咲いてすぐの花から日が経過した花までひとつづつ指で弾いてみれば
いつ花粉が出るかは一目瞭然。

6月20日 追記
花粉の熟期について不正確でしたので一部訂正致します。
天候や空気の乾燥状態により、バーシカラーやビオルナでは
開花後数日で花粉を出すものがありました。
湿度の高い時には花粉が出にくいこともわかりました。
テキセンシス、グラウコフィラ、玉かずらなどはやはり遅いようです。

 


カイウ0615
カイウのアーチ
最後に毎年恒例となったカイウの満開です。
今年も大量に咲いてくれました。




何とか続いております実生の花シリーズ。
今回で5回目となりました。
振り返って見ると初めの頃は赤からピンク系が多く
近頃になって紫の花が優勢になってきました。

普段記事をUPする時は配色には気をつけているつもりですが、
このシリーズではもう色カブリだらけです。
自由に咲いたのを撮り貯め作為なしに挙げるのみ。





59号実生0606
59号実生 淡紫 (Type2)
59号を親にした実生は変異が青紫の濃淡2タイプあります。
タイプ1、タイプ2と言う識別のみで今まできましたが、
更にその子(59号の孫)が出るようになってきたので
それぞれに個体名を与えてルーツを辿れるようにした方が良さそうです。




KD実生p605
ビオルナKD実生 P605
今年初開花の個体P605は紫で出ました。
内側もほんのり紫が乗ります。反転は弱め。少し地味です。

KD実生の別個体 R013は赤のグラデーションの派手な花ですが、
兄弟株で相当違うものです。

まだ蕾ですがこんな感じ。緑の部分はやがて白になります。
初開花から今年で3年目花色は安定したようです。
KD実生R013 0609
それにしても親に似たのは出ないもんですねえ。




pit GLC実生 淡紫口白フリル反転0605
ピッチェリGLC実生 淡紫口白フリル反転
グッド・ラック・チャームの子です。
親のパステルピンクはなかなか継承しにくい色らしく
何度かチャレンジしていますが満足できるピンクが出ません。
株が成熟するのを待っているところです。

ちなみに親のG.L.Cは2003年に3号ポットで春日井さんから入れたピッチェリ。
我が壺コレクションの最古参。私の愛培品種。遅咲きで例年7月から本気で咲きます。




リバースパープル実生濃紫P0603
Mリバースパープル1243実生 濃紫
親は外側がかすれた淡紫で内側が濃紫の変わった印象の花。
その子は今年初開花ですが澄んだ紫が表面に出ています。
花はまずまず美しいですが、紫は奥が深くて風合いも多種多彩。
紫で覇を競うのは無謀に近い。




桃赤実生 赤紫RP02
クリスパ桃赤実生 赤紫
親がクリスパにして桃赤という珍しい色なのになんで普通の赤紫で出てきたの?
赤紫はビオルナ、ピッチェリ、レティキュラータではごく普通色。
花型が典型的なクリスパを継いでいるならフリルの色変化で勝負して欲しかった
…などと勝手なことを言っております。




オーキッドピンク(一斤染)になったかすりピンク0606
前回UPの かすれピンク内赤紫(ボルドーの壺実生) が
咲き進んで色が変わったので追記しておきます。

雑味が抜けたピンクになってきました。
どう表現すればよいか色彩図鑑や日本伝統色図鑑をカラーチャート代わりに見ていくと
オーキッド・ピンクと呼ぶのが一番近いようです。
和色名では一斤染(いっこんぞめ)というんですか、これが最も近い感じです。
(和色は文字から色を連想するのが難しいですね。)

この色で固定してくれれば才能ありの判定でイケそうですが…。




庭の花(実生以外の開花記録)シリーズです。
終わりそうで終わらない綱渡りのような連載ですが、
運よく次々と咲いてくれてなんとか4回目となりました。





テキセンシス0603
テキセンシス
今年に限って行灯支柱に誘引したので窮屈な咲き方になってしまいました。
のびのびと蔓を伸ばしてやるほうが原テキらしさが良く出ます。

昔から品薄な品種でしたが、今年は数社でネット通販しているのを見つけました。
不可能と言われる挿し木の増殖技術を開発したのでしょうか。
値段がもう少し下がってくれたら尚良いんですけど…。




ブルゴーニュの壺0605
Burgundy Urn(バーガンディ・アーン) =ブルゴーニュの壺
洒落た名前を気取ったのですが読みにくい。
Bordeaux Urn(ボルドーの壺)に近い暗赤色系です。

画像は実物の赤黒より明るめに写っています。
何度も撮り直したのですがどうしても直りません。
(レタッチソフトもありますがどうも自然でない気がして→処理が下手!)
人間の眼とデジカメでは感度とか可視域が微妙に違うんでしょう。
それが良い方に振れるとフォトジェニックと呼ばれます。




淡雪の君20150606
淡雪の君
夏に咲く花が春の色とは違う品種があります。(案外多い)
私は夏色と呼んでいます。
業者さんがカタログに載せるのは春色の方です。

この淡雪の君の夏色が特に優れているのではありませんが、
春に朧な淡雪色に咲きそびれたので今年は夏色が顔見世になりました。




M16 2015
M16
昔の交雑B級品(購入時のラベルネームの表記でわかります)です。
壺系にハマリはじめた当時すみれ色の花が欲しくて買い求めたものです。
花がゴツゴツしていてあまり美的ではありませんね。

株が成熟してくれば花型が丸くなるかと思っておりましたが、
こういう花型や細い鶴首型はその個体固有のもので
いくら待ってもふっくらにはなりません。それを学んだ花でもあります。




妙福2015
妙福
毎年咲いているはずなのに妙に久しぶり感があります。
多分今年の発色が例年より濃い(または紫色味が抜けた)からかもしれません。

私の庭の購入記録では2007年茜の壺、クリーミー・ピンク、桃の君と同年導入。
地方にいて入手はネットが頼りでしたので、(それしか方法がなかった)
首都圏の流通(流行)から数年は遅れていたと思います。




バイオレット・アイズ0602
Violet Eyes バイオレット・アイズ
いままでダーク・アイズと名付けておりましたが、
今年になって同名品種が他に流通していると教わりましたので改名しました。

元はM31の識別番号でこて〇さんから入れた花です。(2008年)
当時は無名の壺系販売品がそこそこの量流通していた時代で
今ほど選抜が進んでいなくて無名正宗が出る可能性がありました。
今年はマットな感じで咲いています。




茜の壺→桃赤口白2015
桃赤口白2015(茜の壺色変わり)
これも2007年入手の茜の壺として購入した個体。
農水省の品種登録品とは違い品種の特徴を在来種と比較して申請したものではなく
生産者さんが識別と流通のために命名しているので
その名で市場に出ているものにいくらか個体差があることは
当時から同好者の間では囁かれていました。
実生で増殖しているのですから挿し木のようにはいきません。

なので見どころありしかし茜の壺ではない花に別名を付与することにしました。
今は仮名、花後に思い出せるように花色+識別番号(これも仮で西暦)です。




回を重ねて参りました「実生の花」シリーズも開花見込株の殆どが咲いて、
記事も画像UPも一段落しそうな気配です。

壺の ~夏眠しない。秋まで生長が続く~ ありがたい性質により、
今後新たな開花があれば単発で紹介していくつもりです。
まだまだ出てきそうな下地はあるんですが…。
(今もひとつビッグネタの開花を待っているところです。)
では。





Hz実生type2うすバーシか 0530
テキ選抜Hz実生 ウスバーシカ
前回紹介した濃色バーシカラー似の実生 マジバーシカの兄弟株に、
今度は淡色グラデーションのバーシ(標準型)似が出現。
ますます話がややこしくなってきました。

冷静になってみると、我が庭の実生苗場でこそ大騒ぎですが、
外に出ればただのバーシカラー(まあせいぜい濃淡)ですよね。
だって見分けがつかないんですから。




テキ・レッド実生0601
テキセンシス・レッド実生
そういう意味ではこれも同じようなもの。
テキセンシスを交配の母種にすると苦労します。

日本の気候(特に梅雨?)に合わないのかとにかく結実しにくい。
どうにか採れてもシイナが多いのか発芽率が悪いのか芽が出ない。
やっと発芽して育てた実生がこの子。親そっくり。
どこかに変異を期待しているものなんですよねえ、正直なところ。

ここまで手間暇かけたのにと恨みがましいことを言うアマチュア(=つまり私)には
テキセンシスは花粉親に限るってことですか。




レッド・ビガー実生濃赤紫0530
レッド・ビガー実生 濃赤紫
旧識別名アディM56をレッド・ビガー(Red Vigor)に改名しました。
去年親そっくりで保険株ができたと記事に挙げました(6月22日)が、
今年咲いてみたら花型が少し変わりました。
去年はリップがあまり反転しなかったのに、今年はハッキリ・クルリン。
ボディバランスが変わって別の花のようになりました。
若い実生の花はこれがあるからなあ~
(まあそうであっても記録は記録。残すことに意義があるのよ。)




ボルドーの壺実生0602-01

ボルドーの壺実生0602-02
ボルドーの壺実生 かすれピンク内赤紫
あの恐ろしいような暗赤色のドスの効いた強面親から
こんなナヨっとした中途半端な花が出るとは…。
いやはや実生は厳しい、侮れない、人智の及ばない領域です。
花の評価はさて置き(まだ判らない。化けるかも。)、恐れ入りました。




桃の君実生0601-01
桃の君実生
今日の締めくくりはまたまた不思議ちゃん登場です。
ピンクのグラデーションにグリーンのリップ。

この配色はピッチェリの未開花小苗からの命名品(グリーン・チップ)が最初で、
(今も愛培品種として育てておりますが、)
その後ビオルナ(Fujiko、及川ビオルナ)、バーシカラー系実生にも出現し、
決してある原種に特定した花色ではないことを実証しました。
American Bellsのトップページ画像のレティキュラータ、モアフィールディにも、
同じ配色があるようです。

桃の君の形質を継いで木立性なのが珍しいかも。固定すればですが…。






2015年のクレマチス開花記録も佳境に入って参りました。
凡そコンサートとかライブでMCが「佳境に入ってきました」って言うと
ほぼ「終わりが近いよ」の事が多いですけど、まあそんなもんかな。

自家実生以外の開花記録で「庭の花」その3回目。
意外に次々と咲くものですね。
忘れていたと言えば可哀想ですが、
咲いた花を見ておお~これ前からあったよな…なんてことも。
手抜き栽培が見透かされそうな背景で画像を挙げるのも
もう慣れて戴きましたでしょうか。





テキセンシス・レッド0530
テキセンシス・レッド
いつも通りで元気に咲いてきました。
もうスカーレットとどこが違うのかを論じても結論が出ませんので
基本同じものと言う認識で話は収束(終息)しております。
ただ、買った時の名前のままラベルを挿しておりますが。




プリンセス・ダイアナ0530
プリンセス・ダイアナ
地表の栽培棚から2階の蒲団干し手すりに麻縄で誘引。
ユラユラ揺れますが我慢して登ってくれています。
右にダッチェス、左にトレボーを従えていますが、開花期が揃いません。




ポンパドール・ピンク2015
ポンパドール・ピンク
今年のポンパは例年になく(故)塩沢とき風の巨大ボリュームがありますが、
色がやたら濃い紫に出ています。ピンクとはとても呼べない。
きれいなピンクで出た年もあるんですがねえ。???




レティキュラータ・レッド0601
レティキュラータ・レッド
今年は展示会に出品しようと蔓の伸び始めから行灯支柱に誘引して
伸びる端からぐるぐる巻きに丸めていましたが遂に間に合わず。
今頃になってやっと顔を見せてくれました。
自由に伸ばさなかったので機嫌を損ねたのかもしれないです。




及川ピッチェリ2015
及川ピッチェリ ピンクグラデーション
敢えて生産者さんの名つけているのには訳があります。
もう一つの生産者さんのと色彩にかなりの違いがあるからです。
どっちがどうこうではなく種の産地による変異だろうと思います。

我家にはピッチェリがいくつかありますので
花が咲いていない時の識別のため。




及川ビオルナ濃色タイプ0530
及川ビオルナ濃色タイプ
これも同様に理由で。さらに個体差まであります。
面白い。そして個々の色の変異とは、種の固有の色とは…。
ビオルナ系は(ピッチェリとビオルナは特に)色で同定してはいけないと
教えてくれているようです。




及川ビオルナ薄色タイプ0530-01
及川ビオルナ淡色タイプ
これはその淡色タイプ。珍らし度ではこちらの方かと。

及川ビオルナ薄色タイプ0530-02
及川ビオルナ淡色タイプ もうワンカット横顔で




カイウ0531
カイウ
赤系が続いたので、以下白で3連発。
今年のカイウは白です。紫色が乗りません。
この花だけでなく株の全花が揃って純白で咲いています。




アルバ・ラグジュリアンス0529
アルバ・ラグジュリアンス
栽培場の隅の方で咲いております。
貧栄養で咲かせたからでしょうか、花びらがあまり暴れずおとなしい。
穏やかです。弁端の緑色がこの種の特徴で実に好いアクセントです。




campaniflora2015.jpg
カンパニフローラ
サイズが可愛い花です。カイウと逆でいつもより紫のピコが濃いめ。
原因は判りませんが色々細かくは変わるんですね~。
飽きないですね~♪♪