我が猫額の小庭もいよいよ花盛りとなってきました。
撮り貯め画像の一挙公開です。

毎年咲いてくれる古参品種から実生の初開花まで、
顔ぶれはいつも同じようでも(少しづつですが)新顔もちらほら。

敢えて書きませんが、その陰で☆になってしまったものも毎年何個かは出ますので、
手持ちコレクションの維持はけっこう大変です。
実生は(人工交配でも自然交雑でも)細かく見ると同じものがないですから。
枯らしたらそれっきりです。

壺系の場合挿し木ができないことが増殖のネックになっています。
保険株を作ることさえ非常に難しい。
どんなに優品が出ても現品限りでは門外不出と同じです。
良い物であれば世に出して評価を問うことは、大げさに言うと育種家の使命かも。
やりがいにもつながりますし。

挿木のできる系統が壺の中にも僅かですがあります。
その性質を導入した交配種を作ることも育種の目的の一つになっています。

名だたる先達の皆様でもなかなか実現できないテーマを
一介の素人が臨むのは無謀ではありますが・・・(笑)。






Crispa エンジェル2014
クリスパ・エンジェル
いまではもう懐かしいと思えるようになった品種です。
2006年にネット通販で購入しました。
こんなにポピュラーな品種でも
地方の壺栽培家はネットしか方法がありません。(これは今も昔も変わりません。)



レティ・レッド0524
レティキュラータ・レッド
比較的遅咲きのレティですが、環境に順応してきたのでしょうか。
5月に咲いたのは初めてです。



バーシカラー2014
バーシカラー
原種の中では変異の少ないほうですが、色に濃淡2種あるようです。
淡色の方は花弁先端が白く、ツートンカラーに見えます。
濃色の方は先端までグラデなしで濃桃色です。



ダイアナ
プリンセス・ダイアナ
ウドンコに弱い代表格ですが、今年はアディソニー、ソフィーがやられても
ダイアナは無事でした。
勿論すべて消毒はしておりましたが…。



厚口のアディM56
アディM56
厚口・暗赤色の大型の壺。(といってもあくまで壺型としてはの意味)
購入時の識別記号のまま未だにノーネーム。
アディソニーの交雑種ということらしいんですが、アディの面影まるでなしです。



パステルピンク
パステルピンク
私にしては珍しや壺ではなくインテです。
一昨年ホームセンターで苗を買って、今年初開花しました。
このピンク加減がすごい。インテではいままでなかった発色をしています。



ベティと踊場
ベティ・コーニングと踊場
ローズアーチが薮と化しています。
今はベティと踊場が優しく咲いています。間もなくカイウが占領しそうです。


次回は実生の花を中心にUPする予定。



昨年は挿し木は思うような成果が得られませんでした。
難物コアクティリスの挿し木は全滅。
霞の君、淡雪の君、紫の上の挿し木は発根までは順調でしたが、
鉢上げした後どうした訳か根が伸長せず、
春に芽を伸ばしてきたものは皆無でした。

今年はそのリベンジです。
全滅を少しでも避けるべく、挿し穂は採穂時期を変えて
何組かつくっていきます。本日はその第一弾。

親株からいっぺんに挿し穂を採り過ぎないように、
また、剪定後伸びてくる新茎も挿し穂で採れるものは
試してみようと思っています。




壺系挿木2014
霞の君(左)とコアクティリス(右)




そのほか、庭の花の近況です。


スパーク2014
スパーク
赤いエレガフミナって感じかな。


踊場2014踊場
しっかりと蕾がついています。
盛りはこれからですね。


ベティ・コーニング2014
ベティ・コーニング
ローズアーチをカイウとせめぎ合っていますが、一足先にベティが開花。
でも今年はカイウの方の生長が著しいです。



先日カザグルマの自生地を探索に行ってきました。

既に知られている自生地を観察した後、
その周辺から北へ(上流へ)エリアを広げて探索しました。

自生に適した環境はおおよそ解かっているので
その条件に合ったところを特に注意して探します。
今回は運よく2か所で開花中のカザグルマを発見しました。

今はもう花は散っているでしょうが、
日遅れではありますが、記録として残しておきます。



都志見-1

都志見-2

都志見-3

都志見-4

手前に小川があり、護岸工事がしてあるためこれ以上近づけません。
コンパクトカメラのズームは倍率をあげると極端に画質が悪くなるので、
これが限度でした。



鈴張-1

鈴張-3

鈴張-2

もう一つの自生地は道路脇の荒れ地の薮です。
かなり花に近づくことができました。
個体数は少ないです。離れ離れに3個体。

もしかすると夏場に刈り払い機が入る場所かも知れません。
消失しないように祈りたい気持ちです。



2014.05.09 実生の開花
しばらく更新が途絶えておりました。
遊んでたのではありません。忙しかったのです。

言い訳はともかく、主だった開花株が運ばれて行って、
今栽培棚はガラガラですが、そのスキマの方で
出品に開花が間に合わなかった鉢や実生苗の一部が開花を始めました。

撮り貯めの画像とともに、今朝集めたホヤホヤ画像をあげておきます。




ソフィー0423
ソフィー 今季最初の花 あまりソフィーらしくない。


リトルベル20140503
リトルベル


玉かずら05032014
玉かずら
今年は着蕾が早くしかも数が多い。今後が楽しみです。


紫の上親株0423
紫の上親株


コアクチリス満開0423
コアクチリス満開


紫の上H21実生20140504
紫の上H21実生


紫の上H22実生0504
紫の上H22実生


アディM56実生0504
アディM56の実生
ほぼ親と同色。しかし花弁の肉厚感がなく、そのためかリップの反転が強い。


不明実生0504
不明実生
リトルベルの鉢の中から突然出現した実生花
花型、花色、葉の形、草姿全般からクリスパのこぼれタネと推定されます。
同じ花型・花色の「アトロパープレア」と呼んでいる個体(クリスパ)と瓜二つ。


ジェルスカ?号0509
ジェルスカ 個体番号まだなし
ジェルスカ群の中では最も赤味が強いですが、スカーレットの赤ではないですね。


ティー・パーティ1号
ティー・パーティ1号
今の花の色は盛期の花色とはかなり違います。
気温?日照?用土のpH? 


ティー・パーティ1号若蕾
同 口を切ったばかりの若蕾
先端にまだ色が乗ってません。


テキセンシス実生
テキセンシス実生
どこにもテキセンシスの特徴が出ていません。
タネは間違いなくテキセンシスから採取。(なかなか結実しません。やっと採れた。)

などなど庭の栽培棚で自然交雑が起こっているのです。
犯人はマルハナバチとほぼ断定して差し支えないでしょう。


色々対策を考えなければなりませんが、
虫の襲来を防ぐ手立ては現実には難しいです。庭全体を防虫網で覆うなどはさすがにムリ。

一昨年から実行しているように人工交配以外の結実は徹底的に摘み取る。
人工交配用の花は蕾の時から茶漉し袋などで完全に隔離する。

これを完璧に行うのと、
これを機会にいっそクリスパを排除して
C.グレイウィルソン(Clematis the Genus の著者)の分類で言う
ビオルナグループ(subsection Viorna)原種9種とその交配種のみに
特化してみようかなどと妄想してみたり…。

ただそれだと紫の上、霞の君などの品種群と原種コアクチリスも除外しなければならず、
今の私にはそれちょっと困ります。
悩ましいですね。