6月最終日は、撮り貯め(出番がなかった画像)の一挙放出。


天気図・気圧配置などを見ると
典型的な梅雨前線が高知沖に停滞しております。

なかなかスキッと晴れた日がなくいつも曇天。
古葉と花がら摘みに追われています。

今壺の壁はかなりの数の花が咲き乱れているのですが、
撮影適期に上手く撮れるとは限りません。

今年やっと咲き始めたグラウコフィラの第一陣は、
雨が続いているうちに散ってしまいました。
次の花も咲いているのですがロケーションが悪くて
ピンボケばかり。


少し前の画像ですが、この際UPしておきます。



Opaline CharmⅡ0623
オパーリン・チャームⅡ
初代オパーリン・チャーム(ピッチェリ)は既に☆になってしまいまして、
密かに心を痛めておりましたが、
期せずして、同じような風合いの花が出現しました。

先に駄花とこきおろしたあのジェルスカNo;6です。
乳白の磁肌に淡く青味を帯びた、あのオパーリンの再来です。



pitcheri 59号 0616
ピッチェリ59号
背景が白い壁のため花色がアンダーになっています。
しかも青紫なのに赤紫に撮れてしまいました。
それでも59号のイメージはなんとなく掴めます。

昨今赤紫のピッチェリが横溢していますが、
これは昔ながらの青紫。
画像にそれが表現できていないので、ちょっと残念。



Princess Diana 0616
プリンセス・ダイアナ
壺の壁に紛れて蔓を伸ばしていました。
栽培場の撤去と植替えに追われた時、テキの壁メンバーの一部を
壺の棚に移しておいたのでした。

テキ系交配種のチューリップ咲き群の中で
圧倒的人気を誇るのはその名前故のことです。

元はプリンセス・オブ・ウェールズと言う品種名でした。
この名は英国王室の皇太子妃の称号です。
(皇太子は勿論プリンス・オブ・ウェールズです。)

それがいつのまにかダイアナ妃にあやかって
呼び替えられたのが大成功。超人気品種になりました。

ネーミング(命名)の大切さを見事に示した
最も有名な実例のひとつです。
花も勿論美しい!。



及川ビオルナ奇花(色抜け)0623
ビオルナ(色抜け)
芸と言う程ではないのですが、
ときどきこういう現象があらわれます。
固定すれば面白いのですが、残念ながら一時的です。

まあ、記録画像としては面白い。



reticulated leaves 01
葉の網目模様

reticulated leaves 02
このブログで何度も話に出てくる、「reticulate」=網目状の葉 です。
壺型クレマチスの中でもこの葉になっているかどうかは
品種(原種)によって限られており、交雑種にとってはその類縁を推測するのに
(傍証として)欠かせません。

明るい方へ透かすようにして見ます。
ピッチェリとクリスパの違いはこれで殆ど見分けられます。



最後に今日作業したzip。
zip after GA

夏期にzip播きをするのは実は初めてで、
その成否には自信がありません。

冬期なら低温なので雑菌繁殖が多少でも緩やかかと思いますが、
今の時期にzipは無謀でしたかね。

果球は緑色でいわゆる早採りになると思います。
開花から約2か月ほど経過していますので、
全くの未熟種子ではなさそうですが…。

同時に半量は直播き(採り播き)にしています。


あと4個ほど果球がありますので、
採種時期をずらしながら、zipと直播きにしていく予定。
1個は完熟(茶色になる)まで待つのもアリかな?






2013.06.23 挿し木観察中
久々の大雨の後、昨日・今日と晴れor曇りで、
また明日から4日ばかり連続雨の予報です。

雨が続くと花は傷むし葉は黄ばむし、
わずかな晴れ間には花がら摘み&古葉取りに追われます。


昔から「梅雨挿し」という言葉があるように、挿し木の適期なので、
先月末から少しづつ挿し貯めて、様子を見ているのですが、
ほぼ1カ月経過する頃には、成功か失敗かが見えてきます。

先輩の成功例に刺激されてトライしてみたのですが、
やはり壺系の挿し木は難しいですね。




挿木棚
紫の上は壺系の中では唯一と言って良いほど挿し木の成功率が高いです。
今回もまずまず。(5月27日挿し)
そこでその交配種と思われる淡雪の君、霞の君も挿してみました。

挿し穂の葉が枯れあがっていますが、芽は動き始めています。
既に腋芽が活動しようとしていた枝を挿し穂にしたのかもしれません。
(発根していなくても芽は伸びる)
成功なのか失敗なのかまだ判りません。要観察の状態です。(6月2日挿し)


どうやら失敗が見えてきたのはcoactilis。
発作的にネット通販で買ってしまいました。花後・果球つきの大株です。
根がものすごく張っていたので株分けできませんでした。
そこで挿し木と実生(殻むきzipと早採り直播き)で増殖を狙います。

しかしこの原種の挿し木は葉と茎が黒ずんで枯れてしまいそうです。(6月6日挿し)
直前にもう一回消毒をしておけばよかったかな?
それともうぶ毛を取り除いたほうがよかったかな?




coactilis 0623
一方挿し穂を採った親株の方はいたって元気で
たくさんの腋芽が吹いてきました。
茎が固まるのを待ってこれを挿した方が良さそうな感じ。




2013.06.16 赤い花特集
今朝今季3回目の消毒を行いました。
主剤はウドンコ病対策にモレスタン、殺虫剤はモスピラン
治療兼カリ肥葉面散布のカリグリーンの3種混合です。
(この中でカリグリーンは耐性には無縁ですが)
主剤は毎回替えています。
ローテーション・スケジュールは厳格に守りましょう。


ところで先ほど知ったのですが、
私の愛するバイレトンが製造中止になったようです。
じぇじぇじぇ!!です。

我家では付近に使う人がいないためか、特効的に効き目があり、
しかも100g(水和剤)が3~400円と破格の安さ!
2000倍希釈ですので4L噴霧器で1回2g
1袋で50回分はとても有効期限内に使い切ることができません。

netで調べたら、「製造中止」で⇒「販売中止」 ではないため
在庫限りの但し書き付きでまだ売られてるみたいですね。

まあ私は、この先有効期限切れになっても、薬の効果がまだあるうちは
大切に使っていこうと思います。


さて、壺の壁は遅咲きの系統に入れ替わりつつあります。
色的には赤優勢で、地味な壺壁が多少は華やかになってきました。





texensis Red 0616
テキセンシス・レッド



Scarlet 0616
スカーレット
上のテキ・レッドとどこが違うの?と言われて、
花型とか一応は説明しますけど自信がありません。
買った時のラベルのままに…??…にしておきます。

American Bells でも USDA( United States Department of Agriculture )でも
黄色の口のテキセンシスと(日本でいう)スカーレットを区別していません。
テキセンシスが一般的に scarlet leather flower と呼ばれていることと
関係しているかも知れません。
おまけに、テキセンシス・レッドの呼称はどこにもありません。
レッドはどうやら日本だけ…のようです。

そう考えると、いっそ同じものの異名ではないかと考えるのが
一番道理が通るような気がします。



Tea Party Type1 0616
ティー・パーティ Type 1
Tea Party交配群のなかで一番先に咲いた個体。
花型・花色とも安定しています。
濃いピンク系の赤ですが、初自作赤色交配種として思い出深いものがあります。



Tea Party Type4 0616
ティー・パーティ Type 4
Type1に1年遅れて咲いたうちの一つ。
赤色の発色が最も濃く、兄弟株の中では最も評価が高いのですが、
咲き始めの鮮赤が最上で、惜しくも次第に暗赤に変化していきます。
とてもまだ満点とはいきません。



Vivid Charm 0616
ビビッド・チャーム
ピッチェリ市販品からの選抜品。
濁りの無いスッキリ赤のボディが口白とよくマッチしている佳品。
2年前に株分けしたのが開花してやっと保険株を得ました。ほっとしています。
華奢でちょっとデリケートです。



マジェンタ・リップ0616
マジェンタ・リップ
この花独特の咲き方が見られます。
花型がふっくらしていておちょぼ口。リップは黄~黄緑色。
樹勢は極めて旺盛で蔓も太いのですが、花は恥じらったように咲くのです。



最後に白花を1種。
Kaiu 0616
アーチを占拠したカイウ
地植えにしたカイウが野生に帰ったような勢いです。
鉢植えとは全く別物になってしまいました。
(中に見える紫はベティ・コーニング、殆ど見えない左隅に踊場)




少し間が開きましたが、引き続き開花記録。

既出の品種もありますが、
花姿に特徴が良く出ているので再掲しています。




ポンパドール・ピンク2013
ポンパドール・ピンク
花型がますますふっくらとしてきました。
色はピンクと呼ぶには赤味が濃いめ。
殆ど褪色しません。
ビオルナの交配種としては理想形のひとつですね。




gelscar new2013_02
ジェルスカ初開花個体 No;6
クリスパエンジェル×スカーレットの交配品種群をGel-Scarと呼んでいます。
かなり発色にバラツキがあります。
花型は全部同じです。ごく普通の壺型。
(エンジェルのような反転を見せるものは今のところ出ていません。)

1号淡ピンク(枯れてしまいました)に似ていますが赤味が全くなし。
淡紫口白、スカーレットの因子の気配全く無し。
即ち、作品としては駄作です。

こういうものも出ますので、淘汰選別、良品のみを残すようにしないと
栽培棚が幾つあっても足らなくなります。
そう言う教訓のために敢えてUPしておきます。




エロワール・ローズ0606
エトワール・ローズ
行きそびれ・出しそびれの9号大鉢。
日陰の置場にもかかわらず、例年になく調子よく咲いています。
手放そうとしたことに強く抗議しているのかもしれません。

(壺ではなく)ベル型の花ですが、チューリップ型にも通じる
テキセンシス交配種系の名花。1903年作出。
hirustissima × texensis という非常に変わった組合せの交配種です。




カンパニフローラ2013
カンパニフローラ
イベリア半島に自生する原種。類縁的にはビチセラに近いので、
ビチセラ系の園芸品種だと思っている人が多い。

ビチセラ系の白(ホーゲルビー・ホワイト、アルバ・ラグジュリアンス)作出には
大いに係わっていると私は睨んでいます。
多分外れていないと思いますが…。




バーシカラー20130610
バーシカラー
ツートンの方のバーシです。今季初めての花ですが色が濃い。
まるで這澤のようです。




アディソニー06102013
アディソニー
ウドンコも出ず、好調です。
転倒防止用のアンドンを越えて、枝が垂れた先に沢山の花をあげています。
木立性とはいうものの、支え無しには立っていられない性質を思いやると、
これが本当の自生の姿かもしれません。

アディソニーの自生地は平坦地ではなく、傾斜地(斜面)であろうと
推理するのですが、どうかな~?



今日は↑のタイトルで、ちょっとした工夫を紹介します。

皆さまは実生の鉢上げ後はどのような管理をされていますか?
1年目はまだ蔓にならず生長も1年でせいぜい20cmほどですが、
2年目になると俄然蔓が伸びてきます。


小苗栽培棚
いままでは実生専用のフレームで支柱なしで育てておりました。
ですので勝手放題横這いに伸びて互いに絡み合うのが通例で、
そのうち早いものがポツポツと初花をあげるという塩梅でした。
今年から僅かなスペースで育てることになり、そこでのプチ発見。




<その1>
今年の春たまたま蔓の誘引クリップを見つけて気に入り、
壺の壁に使用したところ実に具合がよいのです。
風が吹いても安定しているし、密集して混んだところを拡げたり、
花首が垂れるのを支えたり、役立つ~!!。

そのうちなんとなく今年は花数が例年に比べ多いように思えました。
はたと気づいたのです。 「頂芽優勢」

「植物は最も高い位置の芽が優先的に生長する」という植物全般のセオリーです。
最も高い位置の芽とは一般的には先端の芽で、
それが欠けるとその直下の側芽が生長を始めるのです。

今年はクリップを使って各芽の先端を上向きに保持したことで
各枝の頂芽が側芽を抑えて生長し、やがて先端に蕾をつけたのです。


そこで、実生苗にも同じ性質があるはずと読んで、
横に這い回っていた蔓をクリップで上向きに誘引してみました。
すると…

アディM56実生
adiiM56実生

レティキュラータ実生0606
レティキュラータ実生

実生2年生苗のそこそこの鉢に蕾がつくようになりました。
実生の花色確認が(この日のために2~3年も栽培してきたのですから)、
予想以上に早くできる…とは!!。
誘引クリップ恐るべし。

アディソニー実生01
アディソニー実生



<その2>
根を傷めずに太い支柱を立てる方法
誘引クリップは径8mmの支柱が最も適しています。
それ以下ですとクリップの歯が噛まず固定できません。

実生苗は3.5~4号ポットで育てますが、
そこにいきなり8mmの支柱を打ち込むとかなり根を傷めてしまいます。

背が低いうちは竹ヒゴ(市販の焼き鳥用竹串)にセロテープで間に合います。
そのうち支えのヒゴより伸びて、蔓の先が垂れてしまいます。


ヒゴ挿し
ヒゴ挿し スウェディッシュ・ベルズ実生

そこでプラ支柱の出番です。
駿河のクレマの4号苗に使ってあるアレです。1ポットで3本取れます。
1本60cmあります。中空のパイプです。
鉢に挿してあるヒゴに支柱のパイプを上からかぶせます。
土の表面まで。(土の中に押し込む必要なし。)
そして悠々クリップで実生苗の蔓を上向きに保持します。

パイプを通してクリップ
パイプを通してから蔓をクリップ


ヒゴonパイプ01
紫の上実生

ヒゴonパイプ02
桃の君実生


以上クリップがらみの小ネタ2題、いかかでしょうか。
ウソみたいな、でもホントの話なんです。

クリップ徳用100個セット、追加でもう1袋買っちゃいました。




6月になりました。
雨天曇天が続きます。今日も夕方から雨の予想。

壺の壁が順調に繁ってきて、花はあがってきているのですが、
しかしいつもながら目立ちません。
壺型の花はサイズが小さくて各節の両側に各1輪づつ咲きます。
せめて房咲きとかなら見栄えがもう少しは良いかもしれませんが…。

自分で言うのもヘンですが、壺型は、
ちょっと変わったこだわりの人が好むタイプの花です。
逆に下手に普及して欲しくない(と言ったら語弊がありますが)
そんな気持ちも多少あります。


園芸植物の大輪クレマチスに赤の色をもたらしたのは
何を隠そうビオルナ系原種テキセンシスなのですけど、
クレマチスの仲間の中では類縁が遠く孤立している感もあります。



さて、今朝の花からいくつか。


踊場2013
踊場
ブロック塀沿いにあったテキの壁の生き残り。
大鉢の大半が貰われていきましたが、
植え替えそこねて仕度できなかったため今も残っています。

置場も変わり、いまはベティ・コーニングとの連合軍で、
ローズアーチ頂上作戦をカイウと争っています。
(どうやらカイウの圧倒的勝利の気配です。=近日公開)




Mrs Tage Lundell 2013
ミセス・テージ・ルンデル

カーポート工事のあおりで栽培場を失った多くの鉢は
展示会のお陰で、無事新しい里親に貰われて行きほっとしておりますが、
生育不良や植替えそこね、(あろうことか)見落としなどで、
10鉢前後残っています。その中のひとつ。ビチセラ系




Caerulea Luxurians 2013
カルーレア・ラグジュリアンス

これも同様の理由で残留中。花弁の先端が緑色、…というより葉っぱ…のまま
珍しい、面白い&かわいらしい品種。
同じ趣向でアルバ・~という品種もありますが、既に貰われていきました。
花弁が蝶のようにヒラヒラとしたビチセラ系。




Creamy Pink 2013
クリーミー・ピンク
2007年にこてつさんから入れています。
そう言えば、2011年に玉かずらを購入して以来、net通販をしていませんが、
いつ間にか楽天をやめ、自社サイトでもクレマは見当たりません。
どうしちゃったのかな?数少ない竹行燈取扱ルートだったのに…。

ともあれクリーミー・ピンクは今年もいい色で咲いております。




texensis 2013
テキセンシス
なぜこの原種テキセンシスがレッドやスカーレットよりはるかに高いのか。
自生エリアの小ささ、原種の稀少さではアディソニーもそこそこレアなのに
なぜテキのほうが高いのか。

知名度・人気度は極めて高いのに、流通量が極端に少ないから?。
なぜ? 

それはテキの結実率が日本では極端に悪いからです。
つまりタネが採れにくい。(ゼロではないけど。)
挿し木は当然全くダメ。

流通する個体数が少ないのですから
幸運にも手に入れている方は、
万策を講じて、枯らさないようお願いしたい。
がんばりましょう。




versicolor 2013
バーシカラー
壺型原種の中では比較的手に入りやすいように思いますが、
それは私がこれを入手した当時(2006年)の印象で、
今はどうなのか実はよく解りません。

色の変異は殆ど無いと思われます。
もしあれば別の原種(例えばピッチェリ)にされてしまうのかな。
葉がreticulateするのでピッチの線は案外当たりかも。




Magenta Lip 2013
マゼンタ・リップ
壺としては大型・厚口の花と草姿剛健の交雑種。
何と何の掛け合わせかは生産者も判らないらしい。
一応テキセンシスのM(実生)とはなっていますけど…。

雑種強勢のセオリーなのか、原種テキよりはるかに育てやすい。
タネもよく採れます。テキ風交配が大いに期待できます。
ボディ緋赤・リップ黄色でチェリー・リップにそっくり。径が一回り大きい。

私としては育種に将来性を感じていますが、
原種でないだけに何が出るのか解らない心配もあります。