自然観察で野山を散策してきたといえば聞こえは良いですが、
実は今季初の渓流釣行でした。

ここ10年ばかり釣りから離れておりまして、昨年復活したのが梅雨さなかの6月。
3度トライして3度とも前夜が雨で大増水、大濁流。手も足も出ずマル坊主。


その時チェックしておいた新レパートリーの支流2本で
リベンジを誓っての今季リターン・マッチ!
…のはずでしたが、またも大惨敗。

天気よし。水量よし。渓相よし。先行者なし。
絶好の条件でしたが、本命は全く釣れず。気配もなし。
さらに近隣の支流を幾つか回り、ついには昔通った思い出の川にも行ったけど
釣れるのはアブラハヤとカワムツばかり。
(特に前者は釣り師は失望を込めてクソバエと呼んでおります。)

なんだか自信がなくなりました。
昔の経験で、魚のツキ場は解っているつもりでしたが、
こうまでことごとくハズレると、
もう、誰かに「ここなら釣れるよ」と言うところに
連れて行って貰いたい気分です。情けない。



と言う訳で、昨年6月釣行の時のヤマアジサイの例に倣い、
半ばヤケクソの自然観察・野草の巻 トホホ…
それはそれとして、春の山野草はスプリング・エフェメラの最盛期。
なかなかお目にかかれないものにも出会いました。


尚、いままでは地域情報は意図的にぼかしておりましたが、
自生分布の記録でもあるし、また種名の同定に間違いがあれば
是非ご指摘頂きたくもあるので、概略の地名は明らかにすることにしました。





桜満開0418
まず六日市ICを降りてすぐの桜。満開です。
六日市ICは中国自動車道で島根県唯一のインターチェンジです。
山口県との県境にあり広島県ともごく近い、しかし山間の僻地にあります。

中国自動車道と言いながら県内に1か所もICがないのは如何か…みたいな
政治のチカラ?(メンツ)が絡んでいそうな気もしますが、判りません。

ただ、私のような山遊び、渓流好きの人間には、
その手前の吉和IC、戸河内IC(広島県)と並んで最高のロケーションです。
もし下の一般道を使っていたら、広島市からの日帰りだとすると、
現地に数時間しか滞在できません。
今は九州方面からも釣人が来ますし、釣り荒れは避けられませんけど…。


話が脱線しました。今頃桜が満開と言うことは、
中国地方でありながら、このあたり一帯は相当寒冷ということで、
渓流魚にとっては好適、山野草なら意外な北方系も期待できるのです。

さらに広島から近距離でありながら、
植物分布が明快に日本海側植生であるのも観察でき、
山陽側の太平洋側植生との対比が実に興味深いものがあります。
例えば(太平洋側:日本海側)
 タムシバ:コブシ、 ユズリハ:ヒメユズリハ
 ハナイカダ:コバノハナイカダ など



イチリンソウ・ピンク
いきなり珍品に出会いました。イチリンソウのピンク花

これは既に釣れない釣場に着いてからの発見です。
付近に人家は1軒もなく、植栽の可能性は限りなくゼロです。
ピンクなのはこの1輪のみであとは普通の白ばかりでした。
美しいですね。
近縁種の変異にもピンクは無いんじゃあないかと思われます。

山荒らしはもう卒業です。
この歳になると掘り取って持ち帰る気は起きません。
自然保護と言えば聞こえがいいけど、
山野草は自然のままが一番美しいとやっと気がついたということでしょうか。



イカリソウ Epimedium unknown
イカリソウ
正確な種名が判りません。トキワではないような気がしますが…。
付近にかなりの数の開花中の株がありました。
個体により色の濃淡がかなりありました。これは比較的濃い方です。



ミツマタ
ミツマタ
どうした訳か渓流沿いの杣道に1本だけありました。
植えたものとは思えないですが、付近には実生を含め全く他株が見当たらないし、
有用植物にしては付近に人家もないし、なんなんでしょうか。
そもそもこの近在の集落にはミツマタを栽培している様子がありません。
前世代の遺物でしょうか。不思議不思議。



ワサビ Wasabia japonica
ワサビ
渓流釣りで出くわす嬉しい植物のひとつ。
残念ながら既に花穂が上がり、いわゆるトウが立っていますので
葉が固くて採取の価値なしです。しかもいわゆるワサビの根がありません。

これは放棄or崩壊したワサビ田から流出した苗の末裔です。
純粋に自生でない訳にはそれなりの事情があるのです。

かつてのワサビ田が維持できない例は各地に見られます。
湧水の斜面に作る栽培場は労働が過重でその割に報酬が少ない。
しかも後継者がいない。
今は殆どが平坦地の畑に寒冷紗を張った葉わさび専門が多いです。
ワサビの太い根は流水のワサビ田で収穫まで5年位かかります。

ワサビは学名が Wasabia japonica まさに日本の植物そのものです。



アマナ Tulipa edulis
アマナ
アマナにも細かく地域変種があるようですが詳しくありません。
これは県境を越え広島県側に帰ってきて、吉和地区で撮影しました。



ヤマエンゴサク Corydalis lineariloba
ヤマエンゴサク
同じく吉和地区。アマナと同じ場所で撮影。
同属のムラサキケマンやキケマンが暗い林床に咲くのと違い、
日当たりの良い斜面に一斉に花を咲かせるので明るい感じです。
一応ヤマエンゴサクにしておきますが…この属には自信がありません。

ついでながら吉和地区も桜がこの時期に満開でした。
広島県でも北西部は冷涼気候です。



ついベラベラと長話になってしまいました。
久しぶりに話すとつい長くなるのと同じ原理ですね。

シーズンも始まり元気も日々増しておりますので
更新頻度をあげて参りたいと思います。
 (スポーツ選手のインタビューの定番決めゼリフ↓)
…ので、応援よろしくお願いします。
  (心こもってないかなぁ~)


 


ここ数日急に暖かさが増し、もはや「暑い」に近い気温です。
植替えを終わった鉢の蔓がみるみる伸び、制御不能になってきました。、
隣の蔓に激しく絡むようになっています。

優しくほどいて形よく誘引しようとしましたが、数分で癇癪が起き、
蕾の無い蔓はすべて丈詰めしてしまいました。

これでしばらくはおとなしいでしょうし、
結果的に芽数が増えて先々花数が増えるはずです。
まあ画像に撮る迄もないので、この話は記事のみ。




急速に初夏に向かって季節が移っていきます。
狭くなった庭(通路脇園芸)の生き残り野草にも
自然の呼ぶ声が聞こえているようです。

サルフレア2013
イカリソウ サルフレア
黄花の小輪イカリソウ(市販品 外国産)


バイカイカリソウ2013
バイカイカリソウ
随分昔の採取品です。強い。枯れない。
当県では東部の石灰岩地帯を中心に広く自生。
通常のイカリソウ(コイカリソウ、オオイカリソウ、トキワイカリソウ)と
一応棲み分けしているけど、一部で分布域が重なり、交雑個体もあります。




さて、クレマチスでは
トリガタハンショウヅル2013
トリガタハンショウヅル
蕾が固かったのに割と早く咲いてしまいました。
尤も咲いた状態でも花弁は固いですけど…(笑)


その後の空蝉0418
その後の空蝉
次々と蕾が上がり、花は入れ替わりながら花数も増えていますが、
葉の方も繁ってきて、見た目なんとも地味です。
育てている自分でもウケない感じです。

この系統の深追いはしないほうがいいと思います。
赤が入れば別ですけど…。



新ネタです。
スルガ レティ01 2013
レティキュラータ
今春ホームセンターで見つけました。
クレマ・コーポレーションさん(ブランド名「駿河のクレマチス」)の
ラベルで発売です。
いままでこの種は、春〇井さんところが独占販売みたいでしたが。

買ったとき既に蕾がついていたのが、今日咲きました。

数年前からアメリカン・ベルズでの詳細記述をチェックしていたので、
花色の変異はピッチェリ並みらしく、さほどビックリはしなかったのですが、
生育の旺盛さがハンパなくて、それに驚いています。
さすが原種…ワイルドです。


スルガ レティ02 2013

花筒の白さも印象的です。
かなり花弁が厚い感じです。

これからどんどん花色の変異や個体差のある苗が出回ると嬉しいですね。

う~ん、やっぱり原種はいいですねぇ。
原産地で採れた原種のタネを輸入する業者さんはいないですかねえ?
内地産ではなく、原産国のタネのフレッシュなのが手に入らないものでしょうか?






2013.04.07 本年初開花は
今年は気候が乱れています。
桜は例年よりかなり早く咲き、既に散っています。

天気も晴れが続かず、数日おきに雨になります。
おまけに今日も風がひどい。

柔らかい新蔓がダメージを受けるのは実は毎年のことではありますが、
今年はそれがいつもより遅いのがキビシイのです。
かなり蔓が伸びてしまっているので、先端が傷むだけでは収まらず、
蔓全体がなぎ倒されたり、せっかく着いている蕾の株元が折れたりしています。



・・・と言う訳で、わが庭の今年の初開花は「空蝉」です。
例年トップの「紫の上」は越冬蕾が引けて、
腋蕾が猛追したのですが及びませんでした。

空蝉2013

今年に限り、背が低いのが幸いしたようです。
(雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ…)

その他の早咲き系壺系(通常の壺は初夏からなので春咲くのは早咲き!)も
ボツボツと言った様子です。

植替えもまずまずこなしております。



Open Pollination (自然受粉)の実生苗たち

子供たちそれぞれになんとなく親の特徴が引き継がれて、
草姿がそれらしい雰囲気をしているのが面白いです。
果たしてどんな花が咲くのでしょうか。

霞の君実生2013
霞の君実生

SwB実生
シリンドリカ 'スウェディッシュ・ベルズ' 実生

ソシアリス実生
ソシアリス実生


この子たちが、親と同じでも良いですし、また違った花(=交雑)なら
新しい唯一独創の評価も可能性としてはありです。



はじめて壺クレマチスに出会って11年目。(2003年から栽培開始)
中央の人からは遅れてのスタートでした。
あの頃の壺型ブームは去ったようだけど、沈静後はマニア特化してなお
しつこく育てている人が今でもどれだけいるのかな。
地方にあっては全く判りません。

そのことが逆にこれからは面白いかもしれないと思うのです。
古いタイプの原種を枯らさず保存しているのは、
流行りに揺れる大都市の栽培家よりも
頑固一徹、煽られることもないが飽きることもない
(…悲しいのはいつまでたっても新しいものが全然流通しない…)
地方のジジイだったりして・・・。

これが案外これから新作ひっさげ吠えるかも…ヨ!。