エンジンがかかって参りました。

実生の鉢上げは何十個も続けているうち作業に飽きてくるのと、
置場の確保に四苦八苦しているので今日は休み。

代わりに親鉢(開花株)の植替えにも手をつけることにしました。
というのも、実は家の中に取り込んでいたグラウコフィラとレティ・レッドが徒長して
もはや限界となってしまい、露地の栽培棚に戻すことにしたのが発端です。



glaucophylla01.jpg

日中風は強いし、明け方が滅法寒いのでちょっと心配ですが、
もうどうしようもありません。
軟弱モヤシ蔓がこの三寒四温に耐えられるかどうか、試練です。


glaucophylla02.jpg




大鉢が棚に復帰したのでトコロテン式にはみ出す鉢が出て来て、
ついでにそいつも植替えしてしまう…の連鎖反応がはじまり、
植替えた鉢を持ってウロウロする、例の春と秋の定番行動が」また今年も…。

玉かずらは竹行燈のまま置いていました。
土がウチのと違うため扱いにくかったのをやっと改善。
ついでに2株寄せてあったのを分解しました。


玉かずら01

玉かずら02

長く育てたいのなら、いつかどこかで必ずやっておかねばならない処置です。
根が絡み合って解けなくなってからでは、かなりのダメージが避けられません。



ついでにテキセンシス。

texensis0328.jpg



そのあとフスカ。
(矮性のタイプ。山草屋がチシマハンショウヅルと呼んでいる系統。)

fuska0328.jpg



ご覧のとおり今年は素焼鉢復活を進めております。
今年は用土も徐々に変えています。
有機質堆肥を加えたり、ちょっと実験的ですが、
梅雨から夏にかけてのムレ対策には素焼鉢が効果を発揮してくれるのではないかと
思ったりしているのですが…。

どうかなぁ~
ずいぶん昔にレ○○トン・マルチパーパス・コンポストで失敗しているからなぁ…。




2012.03.24 鉢上げ続行中
続いてテキセンシス・ハイブリッドのOP実生です。

幼苗の新葉がまだ出ていませんので、いたって地味ですが、
なんとしても育て上げなければならない大切な苗です。



TexHyb.jpg

と言うのも、親株が既に姿を消してしまっているからなのです。
16個の遺児たちの一体何割が生き残れるのか。
また、どれだけ親の形質を継いだものが出るのか。
咲いていてみなければ判りません。

無銘花ではありましたが、「押切」にとてもよく似た美しい花でした。
赤の発色が独特で気に入っていたのですが、
突然枯れてしまいました。
こういうことがあるから保険株が必要なんですよね。

タネと引き換えのように消えていきました。
最後のチャンスがこの16個の苗と言う訳です。
まあ交雑なら交雑で、何が出るのか見てみたくもあります。



実生をすべて開花株になるまで育てることは
栽培棚の容量からしてとても無理なのに、
こんな風にこだわっていると、
もうとても人を招き入れて花を楽しむような庭ではなくなってしまいます。

何年かクレマチスに特化して栽培しているうちに
自家作出種にはまって、独善的で偏屈な講釈ジジイになり果てる…
絵に描いたようなストーリー「猫庭的シークレット・ガーデン」が、
この先見えてきたような… …


多少は苗の交換にも応じられる程度に、人の好みそうなものにも目を向けないと、
人との交流ができなくなっちゃうよ!って、
もうひとりの私が時々頭の中でささやいているんですが…。






ぐずぐずしてたけど、お彼岸も過ぎて
いよいよ始動だぜぇ。


まずレティキュラータ。
親株2株の内1株はネマトーダで根がこぶだらけになり、
ネマトリンの治療も甲斐なく一昨年枯れました。

残った1株もなんとなく調子が悪く、だんだん株が小さくなってしまいました。
そこで親株をまず植え替え。
スリットをやめて素焼き鉢に戻しました。
土もいつもの貧栄養のではなく、完熟堆肥を加えた有機系のスペシャル・ブレンドです。

レティ親株




このレティキュラータ(原種)は2002年頃入手しました。
当時この原種の扱いは春○○園芸センターさん以外にはありませんでした。

3号ポット苗で育てて初めて咲いた時には、随分地味に感じました。
褐色にやや紫を帯びてツヤがあり、先端だけが器用に反転していました。

しかしその後にレティキュラータとして流通しはじめたものは
全く花色・花型が違い、別種に思えるほどです。

どちらが本物かさっぱり判りません。

ですが、入手した年代を思えば、今のと違っていることがむしろ貴重なものに思えて、
素朴な花姿に原種ならではの野性味を感じます。

スギちゃん風に言えば「ワイルドだろ~」



そこで、貴重な実生の鉢上げです。
OPなので、親と同じがでるかは判りませんが、
いつ絶えるかわからない瀬戸際ですので、とにかく育ててみます。



レティ実生床

苗床の表面のコケや雑草を取り除いたところです。




実生床close up

成長に差が出ています。
平成21年播種、22年秋発芽、23年まるまる育成で今春鉢上げ。
あえて1年待つのは、活着率に顕著な差があるからです。




苗の様子i

実生苗の選別の基本は根の量です。
根の多い苗ほど生き残る率が高くなります。

植え付けてしまうと判らなくなるので、
普通のは3号、根の多いものは3.5号に分けて植えます。




3号組

3.5号組

こうして3号が20個。3.5号が5個鉢上げできました。
数日は風の吹かないところで過ごします。

オルトラン撒こうかなと思ったけど、
くたびれたので次の休みの日にします。





3月になって少しは暖かいかと思ったらまた寒くなり
行ったり来たりの繰り返しです。

それでも2月とはなんだか空気が違う。


あの3月11日がまたやってきます。
数日前からどのテレビ局も特集を終日繰り返しています。
1年前を…あの驚愕の生放送を…思い出します。

復旧が遅いのには心が痛みます。
日本の政治はなぜこんなに鈍感なのでしょうか。

それにつけてもあの義捐金の使途は最後まで善意で繋がって届いたのでしょうか。
あの大きな募金組織内では、人々の無償の善意に対し、
通常業務感覚で、事務費とか管理費とかはたまた人件費とかで
相当額が差し引かれ抜かれたのではないか…という疑問が
拭えないのは私だけでしょうか??
(それって当然。驚くこともない のかも知れませんが…)




そんな中でも春は春。
1株しかない貴重品種の株分けをしました。

1.元の鉢

元の鉢を観察すると、芽が4つ離れて出ています。
これは切り離せそうだと鉢から抜いてみると…


2.株分け前

意外に芽数が多い。4つに分割できそうです。
それも十分成株で、すぐに花が見られそうなのが3本は採れそうです。


3.株分け


一番大きいのは母株としてキープ。

4.母株植え戻し


分離した株は5号、4号、3.5号に植え付けました。

5.株分け後


作業中芽をひとつ欠いてしまいました。もったいない。

6.欠けた新芽


植え傷みの養生に、しばらくフレーム(無加温)暮らしとなります。

7.養生所




2週間ほどで落ち着くでしょう。
それから消毒と施肥を始めます。