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2011.08.01 緑の日除け
今日はいつものクレマチスから外れて、
今年「省エネ・省電力で夏を涼しく過ごす」を代表する植物になった
「緑の日除け」ゴーヤの話です。

ご多聞に漏れず我が家もゴーヤを植えました。西側の出窓です。



緑のカーテン0730-01

ここにはもともとブドウのデラウェアを植えておりまして、
鉄筋の格子(自作です。錆止め下地塗りがしてあります。昔はマメだったなあ。)
には、以前には他にもヒョウタンを植えたりしました。
西日が酷く何かを植えないと暑くて耐えられないのです。

しかしこの場所は土壌改良などしたことがなく、
マサ土が風化して粘土になり吸水が極めて悪い上に
殆ど肥料分がないという、作物作りには全く適さない土です。

おまけにブドウにもヒョウタン(ウリ科全般)にも葉を食害する害虫が
必ず大発生して穴だらけ、葉がやがて褐色になり見苦しいこと極まりなし。
ヒョウタンはウドンコ病が必ず出てうまく育ったためしなどなかったです。


緑のカーテン0730-02

ところがところが、今年のゴーヤは優れモノ。
虫がつきません。病気も出ません。
そればかりか、一緒に並んでいるデラウェアも虫・病気なしです。
効果を自分ばかりか周囲にも及ぼしてくれているのです。
同じウリ科なのに病虫害知らずなんてすごいですね。

植えたのが遅かったので、やっと花が咲き始めました。
眼を皿のようにして雌花を捜すと…、
ありました。


ゴーヤベビー01

ゴーヤベビー02

小さいけれどゴーヤの形をした子房が膨らみ始めています。
葉蔭にはもっと大きいのもありました。

ゴーヤベビー03


緑のカーテンが間もなく完成です。
良いことづくめのようですが、ゴーヤが繁りすぎて、
デラウェアの房が全然色づきません。日照不足になってます。

まあ今までも虫害で収穫できたことなんかなかったから、
とやかく言うことはありませんけど…。




最後に、やはりクレマチスの記事をUPしないと落ち着きません。
今朝咲いている中でひとつ。


GLC0730.jpg
Good Luck Charm グッド・ラック・チャーム
私が持っているピッチェリの中でも特に遅く咲く個体です。

自分で作出したのではありませんが、私が壺型を育て始めて、
市販品の中から選抜して個体名を与えた最初の品種です。
パステル・ピンクのかわいい小品です。

葉をご覧ください。これがレティキュレート(reticulate)した葉です。
「網目状の(葉をした)」という意味です。
ピッチェリ、レティキュラータ、テキセンシス、バーシカラーと
稀産種カリゾエンシス、モアフィールディが持つ葉の特徴です。

これを理解すれば、近縁種の見分けに役立ちます。
例えばテキセンシスVS.グラウコフィラ、ビオルナ。
例えばピッチェリVS.クリスパ。

いや現在では、原種間の見分け方よりも、
むしろ交雑種のルーツ推定の方に使い道がありそうです。