5月23日の記事で触れたキイロハバチが、
今朝またスウェディッシュ・ベルズの葉の裏にいるのをみつけました。

小雨が降っているので、雨宿りなのでしょうか。
触角の手入れ中のようです。

キイロハバチ?


チュウレンジハバチに良く似ています。
しかしキイロハバチは、間違いなくクレマチスを見分けて、
飛んで来ているのです。

卵が孵化したのでしょう、若令幼虫の食害痕も見つかりました。
昨年の夏は色々な成長過程の幼虫が混ざっていましたので、
たくさんの成虫が長期に渡って入れ替わり立ち替わり産卵に来るようです。

1回の薬剤散布では駆除できないので厄介です。

この時期では壺系の新葉がお気に入り(柔らかいから)です。
蔓の先端が傷むのはこいつのせいかもしれません。


葉を展開する時期が微妙に違うのか、葉の質が違うのか、
大輪平開のパテンス系など早咲きのものはあまり被害に遭った覚えがありません。



2011.05.25 Tea Party 4th
ティー・パーティと名付けている自作交配種の個体番号4番が開花しました。
昨年は1回1輪のみの初開花でしたが、今年は3輪咲いています。

Tea Party 4th 01
Tea Party 4th



Tea Party 4th 02
一番右の花



Tea Party 4th 03
左の花



花粉親がスカーレットで、母親はクリスパ淡紫赤フリル(旧称クリスパ準青軸)です。
ちなみに今年の淡紫赤フリルはいつもより少し色が濃い目に咲いています。
クリスパ淡紫赤フリル




昨年までに4個体中3個までの開花を迎えています。
今年も順次咲いてくると思います。ラスト個体番号2番の花色確認を待っています。

と言うのも、このティー・パーティは個体差が著しく、
交配の不確実性とともに、
多心皮類(一つの花の中にめしべ・おしべが多数ある花)では、
一つの果球の中に別々の花粉で受精した種子が混在する、
ということがありうるのか? などと、
いろんなことを考えるのです。


クレマチスの交配を説明した書物では、
クレマチスは雄蕊先熟だと書いてありました。
そのタイミングで交配し、実際に種子を得ておられるのだから、
間違いとは思えませんが、
もしかしたらそれはパテンスのような系統に言えることであって、
壺系ではどうかと言うと、私には雌蕊先熟のように思えてなりません。

壺系では咲き始めのめしべは、未熟のおしべより長く突き出ていて、
やがてめしべの束が拡がり、先端が基部のほうに曲がっていきます。
こうなってめしべは、先端(柱頭)が粘り気を帯び受粉できるようになります。

花粉をつけるのには絶好のタイミングですが、
同じ花のおしべはまだ花粉を出していません。

やがて遅れること数日でおしべが成熟してきて花粉を出し始めます。
この時までに他の花の花粉が付いていなければ、
自家受粉するものと思われます。

壺系クレマチスの自然交雑は、起こるとしたら100%虫媒によるものですが、
花の構造上ごく限られた種類しかそれに関わりません。

壺の底のめしべのつけ根にある蜜を得るには、
マルハナバチのような、花の口径に合ったサイズをしていて、
しかも押し分けて侵入するような力を持っていなければなりません。

こういう蜂がいなければ、自家受粉しかないのかもしれません。



もうひとつ、
クリスパ・エンジェルとスカーレットの自作交配種「ジェルスカ」です。
Gelscar20110525.jpg
Gelscar

この個体については花色・花型は完全に安定しました。

昨年の開花では同腹の兄弟では若干の変異がありました。
これらが落ち着くのかどうか、今年の開花を待っています。







2011.05.23 雨の休日
雨の予想だった昨日が終日晴れだったのに、代休を取った今日が朝から雨です。
たまの休みが雨だと、園芸作業も消毒も
すべて次の休みまで持ち越しになってしまいます。

立ち枯れ病はここ数年殆ど発生したことがありませんが、
やけに蔓の先端が傷んでいるものが目につきます。

例の風害の後遺症か、ひどい水切れをさせたか、根に何かの不具合があるのか、
はたまた新手の害虫か、なんなのかよく解りません。


そう言えば、今年は久しぶりに「かほりの君がヒゲ面に」現象が大発生しました。

ところがその直後に消毒(3週間隔)をしたら、マルハナバチが全く来なくなりました。
カルホスが原因かもしれません。
気の毒ですが、こちらも守らねばならないものがあるのです。


消毒する時に、お腹がオレンジ色で翅が黒い虫が何匹も
クレマチスの葉の上にとまっているのを見ました。
思い出しててみれば毎年見かける虫です。

以前はチュウレンジだと思っていたのですが(庭にチャイナローズが2株ありますので)、
クレマを食害するキイロハバチも同じ色をしていることを知りました。
今でも私には見分けがつきません。

昨年はこの幼虫(白っぽいアオムシ)とメイガ?(葉を巻く)にさんざんヤラレましたので、
今年はしっかりと予防消毒をしています。
孵化直後の若令であれば、浸透移行性のカルホスなら効く…と見込んでいるのです。
(オルトランでは効果がありませんでした。)





雨の日は、繁り始めた壺の壁を所在なく見上げるばかりです。

ハンショウヅル2011
ハンショウヅル (Clematis japonica) 


ボルドー・アーン2011
ボルドーの壺 (Bordeaux Urn)

妙福2011
妙福

玉かずら2011
玉かずら

久しぶりに通販で買いました。
もっと明るい赤を想像していたのに、届いた花は少し紫色を含んだようで、
ウチにある「M赤紫」の系統の色味に似ています。

大きな違いは、デジカメ画像では、赤色が実物より俄然映えることです。
これってOK??





長雨が明けてから天気は良いんですが、どうした訳か毎日風が強く吹きます。
折角伸びた新梢がかなり傷みました。

GWの前半もこんな天気で風が強く、鉢上げした実生苗がかなり傷みました。
気温は初夏の爽やかな良い時期なんですが、気をつけないといけません。

私の場合、昨夜からナメクジの駆除薬を散布するために水遣りを止めていたので、
風でさらに乾燥が進み、水切れと一緒になって、被害を拡げました。


今朝も風がひどく花が揺れて画像が撮れませんでした。
夕方になって再チャレンジ。でもやはり風で揺れます。
殆どがマクロ撮影なので、もうどうしようもないですね。

風の隙間を狙って数カット




fusca-01.jpg

fusca-02.jpg
フスカ
俗に千島ハンショウヅルと呼んでいるものだと思いますが、
私んちのは毎年丈30cm位で咲きます。
先輩のCSさんのは展示会で見ましたが2m近くなって先端に蕾がついておりました。
これも丈は毎年同じです。
個体差では説明がつかないですね。系統があるんだと思います。



桃の君2011
桃の君
周りの葉っぱに擦られて、開花早々傷んでしまいました。



アディソニー2011
アディソニー
メインの花はかなりボロボロなので腋蕾の花を撮りました。



風害の様子です。
柔らかいところが風に揺られているうちに黒くなってしまいます。

風害アディソニー
アディソニー


風害チェリーリップ
チェリーリップ


SwedishBells磔-01
SwedishBells磔-02
スウェディッシュ・ベルズ
木立性で丈の高いものは特に被害がひどく、
とにかく揺らされないようにしてやらないと、最悪折れてしまいます。
ので、磔状態にしてしまいます。


余談ですが、この茶色のビニタイは素材が柔らかく捩じりやすいのと、
植物にやさしいのと、ゆるくひねっても支柱に止まり易い(滑って落ちない)ので、
重宝しています。

ビニタイにも色々使い勝手の善し悪しというのがあることを知りました。




2011.05.11 雨の日に咲く
昨日から降り続く雨です。
予想では明日も一日中降るらしく、この時期にしては長雨です。

やっと取れた休みが雨だと園芸作業は何もできません。
傘を差しながらデジカメを持って咲き始めた花を撮ってみました。
雨に濡れた花は、情緒的には面白くても、記録的にはやはり見づらいですね。






チェリーリップ2011-01
チェリーリップ
やっと咲きました。これが咲くと周囲が明るくなります。



チェリーリップ2011-02
次々と控えている蕾たち。



霞の君2011
霞の君
いわゆる「モケモケ」の流行の元になった数品種の内のひとつ。
蔓(茎)の伸び方が木立性に近いので、その系統のhybridと思われます。



淡雪の君2011
淡雪の君
ほんのり淡く赤みを帯びて咲くのがデフォルトですが、咲き始めには色が乗らないことがままあります。
リップの緑色が最後まで残れば面白いですけど、これはやがて抜けていきます。優しい花ですね。



スカーレット2011
スカーレット
ほかと違ってこれは、もう咲いてしまったって感じです。
例年よりやや早め。他が軒並み遅れたので、その差が詰ったのです。



アディソニーhybrid2011
アディソニー Hybrid
花はアディソニーのままで蔓性になったというだけの、なんだかよく解らない交雑種です。
何の意味があるのか…交配の意義について考える上で教材のようなもんです。




最後にクリスタル・ファウンテン
クリスタルファウンテン2011

この名はレイモンド・エビソン氏のガーランド・シリーズですが、
一方、日本の早川廣氏がフェアリー・ブルーと名付け1999年に品種登録されたものがあり、
同じものとされています。

HFヤングの枝変わり(それにしても激しく変わってます)が、
所を変えて2か所に、同じ花型・花色で出現した実に稀な例です。

そんなことを思いながら眺めてみるのも、また一興です。





今年はいつもより花が遅れたことの見返りなのか、
例年遅咲きの系統の中に早くも蕾を見せているものが多いです。
どういう因果関係があるのか、(そもそもあるのかどうかも含め)解りません。

しかし、そういう現象が起こっているのは事実で、
低温・高温の繰り返しが何かのスイッチをONにしているのかも知れません。


フレームのような寒暖の温度差が少ないところのテキセンシスにはまだ蕾が見えませんが、
露地で越冬したテキセンシスには各節(4節以上)の両脇に蕾があり、
最下段のはもう着色してきました。

テキセンシスレッド20110507




その他も咲き始めてやっと賑やかになってきました。
今朝の花を幾つか…。

ソフィー2011
ソフィー
去年も早く咲きました。
少し色の乗りが弱いですね。本来はアディソニーのような青紫です。


藤かほり2011
藤かほり。
壺系の早咲き常連です。
こちらは良い発色をしています。花型も良し。


空蝉2011
空蝉
これも紫の上の交配種と推定されて、やはり早咲き。
ボディの基部の紫が、有毛のもやっとした感じを締めていますね。


かほりの君2011
かほりの君
これまた早咲き常連組。リップがふっくらと咲きました。


ソシアリス2011
ソシアリス
スリットの隙間から新芽が出るのでちょっと困り者。


M20豆桜2011
M20豆桜
昨年豆桜と名付けたのですが、豆ではなくなりました。
ビオルナ型でエッジが立っていて、ちょっとシャープな感じです。
色は2番花以降もう少し様子を見た方がいいようです。
まだ安定していません。



がらり変わって、

ミス東京2011
ミス東京
こりゃまた懐かしいレトロ品種です。
ときにはこういうのも目に新鮮。


ドーン2011
ドーン
まだ咲き始めです。非常に沢山花を着けるのが特徴の品種ですが、
我家では放置がたたって数輪しか蕾がありません。
全体像をUPするのはちと恥しい。




遅れていた開花が、5月の声を聞いて目を覚ましました。



アーマンディの次がしばらく空きましたが、例年通りガンジー・クリームです。

ガンジークリーム2011

展示会などを見てもそうですが、開花の初期は白い花が多いみたいですね。
中でもガンジークリームのようなフロリダ交配種は早咲きの傾向です。
ユートピアとかフォンドメモリーズなどもそうですよね。

続いてパテンス系の白。
あー、赤い花でも柿生とその兄弟麻生は早かったですね。




ウチではとんと珍しい系統になっているマクロペタラも咲きました。

マクロペタラ2011

冬が寒いくせに夏は異常に暑い局地気象?の我家では、
全鉢共通管理の栽培ではうまく育たない系統がありまして、
色々経験の結果、手を出さないことになってしまいました。

その筆頭が黄花系(オリエンタリス系)、次がモンタナ、
そしてアルピナ・マクロペタラ系となっています。
どれも寒冷地または高山系のグループで、梅雨と酷暑にもちません。




その点壺系はいいですよね。
基本暑いのが大好き。寒さも意外ですが良く耐えるんです。

紫の上20110502

これで花のサイズが大きければ…、
そして花が穂状とか房状に咲けば見応えが増すんですが、
そういう性質がないんですから仕方ありません。


せめて色だけでも新しい可能性に期待したいのです。
私の苗場では今のところ結果が出ていませんけど…。