2010.08.22 実生の個体差
ジェルスカの続報です。

前回個体差はピンクの濃淡程度と書いたばかりですが、
まだまだ結論を出すのは早過ぎたようです。



3番目のジェルスカが登場しました。

Gelscar3号01

殆ど赤紫と呼んでもいいくらいの濃さですが、色味はやはりピンク系です。
私のデジカメとディスプレイではギリギリそれが感じ取れますが、
皆さまのディスプレイ環境ではいかがでしょうか。
伝わっていますでしょうか?


この個体のもう一つの特徴はリップの内側がさらに濃色になっていることです。

Gelscar3号02

これはエンジェルにもスカーレットにもない形質のようですが、
エンジェルをクリスパの一種だとみなせば、
因子として持っていても不思議ではないとも思えます。


まずまずきれいな花だと思いますが、
でもこれをエンジェルとスカーレットの交配種だと言われたら、
作った本人以外は、???となるに違いありませんね。

受粉から採種、殻剥きしてZIP、発根後ロックウールに植え出し、越冬後鉢上げ…
いままで何度かその経過をブログの記事にしてきました。
取り違えることなど絶対になかったと言い切れるんですが…。




似たような色の花が続きます。
桃赤(以前4-5-1 ⇒しのごのいちと呼んでいた個体です。)の実生が開花。
実生鉢上げ(3号)後5カ月で開花しました。

桃赤1号01

俗にリバース系と呼ぶリップの内側が濃色のタイプになります。
親によく似ていますね。

違いは花筒の外側がさらに淡色になったため、内外の色彩の対比が明快で、
すっきりとした印象を与えるようになったことです。

桃赤1号02

同じリバースでも青紫系は渋味・凄味がありますが、
赤・ピンク系ではライト感覚で軽快です。

これにも個体差は出るんだろうなと思っています。




人工交配種のジェルスカ姉妹(兄弟?)のいくつかが開花しました。



Gelscar0818-01.jpg

花色は少し濃いめ~やや薄めのピンク系で若干の個体差はあるものの、
いままで咲いた限りでは、ほぼ同じような発色をするようです。


Gelscar0818-02.jpg

このピンクはスカーレット由来としか考えようがないのですが、
花色については、咲いてみるまで予想がつかないですね。
正直なところもっと赤い花を想定していましたが…。


花型は両親の中間で、エンジェルほど巻き上げるでなく、
スカーレットほどおちょぼ口でもない。
単純にクリスパっぽいのが不思議です。

4号鉢上げ組からまだいくつか蕾が上がっていますので、
引き続き観察を続けてみます。





猛暑の中今年は1本しか上がらなかったナツズイセン (Lycoris squamigera)。

Lycoris squamigera

スプレンゲリのつもりで買ったのに、スクァミゲラだったのを憶えています。
花を咲かせるようになるまで3年くらいかかりました。
葉っぱのときはものすごく場所をとります。

咲くようになったら毎年数本元気に花茎を出していたのに、
今年はちょっとくたびれたのかな。



2010.08.12 オパーリン?
今朝は台風の影響でしょうか、かなり暗めの曇天です。
棚の陰では画像の光量が足りません。


それにしても…、
オパーリン・チャームの色が変わり過ぎです。
乳白の地に薄く紫のエッジが立っていたはず(去年の画像)ですが、
どうなっちゃたんでしょう。

Who is it?Opalin?

株の取り違えは絶対にありえません。
寄せ鉢の分離はこの鉢に限っての作業でした。
同じ鉢のもう片っぽうは、ちゃんと赤紫のピッチェリでこれは去年どおりでした。

考えられるのは…と言ってもいつも同じですが…
気温、土のpH、肥料のバランスなどです。
いずれにしろ花色が固定していませんね。それが残念です。



養生場の隅でビチセラが涼しげに咲いていました。

viticella.jpg

ロゼアです。花弁が痩せて隙間が広くパゴダのようにも見えますが、
作落ちから回復中で株の体力がまだ弱いからでしょう。

むしろ楚々として、今の時期にはいい感じです。



こちらはやや暑苦しい果球の群れ

seeds balls

葉の消耗が激しく胚に養分が行き渡っているか心配です。
今年はすべてオープン( open pollination )でした。

カイウを使った交配を目論んでいましたが、開花期が合うものが少なかったのと
どうやらカイウ自身が不稔のような気配を感じます。

テキセンシス交配種系はプリンセスダイアナもそうですが、
挿し木という増殖方法を得た替わりに、実生による次世代交代を失った
ということなんでしょうね。



品種作出を夢見る者として、このことは心得ておかねばなりません。
挿し木もできない・実生もできないという事態は最悪です。
つまり作出はしたが保存ができないのですから、1個体限りです。

かすかに株分けという方法に頼らざるをえません。
ただしこれは個体が長命であることが条件で、
数年でやっと分割できるか…というレベルです。 (寒蘭並みですね。)


ビオルナ系では挿し木は最初から無理ですので、
不稔については回避できるような組み合わせを意識しておかねばなりません。
カイウを使うということはその意味で良くなかったと思います。
(もし苗がとれたとしてもそれに挿し木性があるかどうかは全く保証なしです。)


同じクレマチス属のなかでも系によって融和性の遠近があるようなので
少し時間をかけて調べてみようと思います。



いやぁ~暑いです。
とんでもなく暑い今年の夏です。
栽培棚は熱焼けした茶色の葉っぱだらけになってしまいました。

採種のため伸ばしておいた蔓には緑の葉がなくなってしまい、
果球は未完熟のまま立ち枯れ状態です。
いっそ若採りしたほうがまだ良かったのかな?


(私は若採りは殆ど経験がありません。)
以前ブログでちゃんと発芽すること、しかも発芽までの期間が短いなど
実行された方の記事を読んだ記憶があります。

若採りのタイミングは、果球を掌で握って抵抗なくタネが軸から外れればOKとか。
採り播きがベストらしいのですが、私は一度乾燥させておきたい感じです。
なんとなくですけれど…。
ただそれをやると、中の種子がペラペラになります。(かなり硬くはなりますが)

軟弱そうな青いままでは、すぐにカビに侵されるような気がして
いまいち自信が持てません。




炎天下、息も絶え絶えの中で僅かに咲いている今朝の花。

ピッチェリ実生 
pitcheri0807.jpg

青紫のはずですがデジカメで撮ると妙に赤紫っぽい。
春にはちゃんと青紫でしたが…。



ピッチェリ59号の実生
59seedling0807.jpg

こちらは濃色の青紫です。
同じ親から出た実生でも各個体の色には幅があります。



オパーリン・チャーム
Opalin Charm2010

今年2月に大分離手術をし、根の量が少なくこれははやまったかと
心配をしておりましたオパーリン・チャームに、待望の今年の初花(まだ蕾)
やれやれ一安心。



カメムシの幼虫が大発生しています。

カメムシにも色々種類があるのでしょうが、
普通は果物などの実を吸汁する大害虫として知られています。

ウチも昔庭にスモモを植えていた時にはよく来ました。
いくらでも他所から飛んでくるのと、臭いのと
(果物ですので浸透移行性の薬は使いたくないし⇒)薬剤に案外強いのとで
閉口したことがあります。




カメムシ01

カメムシ02

それをなにを間違ったのか、汁気も殆ど無いクレマの果球に好んでつくのです。
気づくまで判らなかったのに、目が慣れてみるといるわいるわ…。

どこかで卵がたくさん孵化したのでしょう。
どれも若令の幼虫です。

とりあえずハエとか蚊用の殺虫剤をスプレーしておきました。





庭の花です。なんだか少し秋の気配なのかな?(早過ぎ?)

ソバナ。日本の誇るAdenophora.
英国の森の名花イングリッシュブルーベルと同属です。
ソバナ

私の個人的な好みでは、キキョウ科の植物にはなかなか良いものがありますが、
一番はこのAdenophora(シャジン=沙参)の仲間です。
ホウオウシャジン(鳳凰沙参)、イワシャジン(岩沙参)、ヒメシャジン(姫沙参)
ヤシャジンシャジン夜叉神沙参、ウメガシマシャジン梅島沙参
ツリガネニンジンなど、育てていたことがあります。(タマとシデはパス)

カンパニュラ属も良いですが、やはり2番手ですね。

多くのアデノフォラは育てるのがやや難しく(夏を暑がる)、
やがて衰えてしまいましたが、このソバナは20年以上持ち込んでいます。
一度栽培環境に慣れてくれれば逆に強い。但し肥料は殆ど与えないのがコツ。



キツネノカミソリ
キツネノカミソリ

山採りの山草(たぶんイカリソウ)に紛れて随分前から鉢の中に住んでいます。

普通の人のお庭にリコリスといえばナツズイセンなどですが、
キツネノカミソリを植えている方はあまり見ませんね。

よく見るときれいな花です。
ヒガンバナと違って移植を嫌うのでしょうか。


こんな花が咲いたりしているので、猫の額ほどの小庭なのに、
ご近所の方に「庭じゃないね、森だね」と言われてしまうのでしょうね。