2010.06.26 Tea Partyの困惑
ティー・パーティ Tea Party
♀クリスパ淡紫赤フリル×♂テキセンシスの人工交配種。

いささか困!乱してきました。
元はと言えば管理の悪さなのですが…。

4鉢中3鉢が咲きました。残りの1鉢は間違いなくまだ咲いていません。
なのに…、今朝の新開花を含め4種類の花が咲いたことになってしまいました。

改めて画像で紹介します。
咲いた順番に仮ネームを振ってみました。




Tea Party 1st
TP 1st

TP 1st another one

これは昨年開花一番乗りしました。
昨年は紅茶のような赤に茶色が混じったような色でした。(やや不安定)
今年の1番花も少しまだらでしたが、今は安定してきました。
花型は最もふっくらとしています。



Tea Party 2nd
New TeaP-next day

これが問題の花。
今はもう散っていまい、どの鉢から咲いたのか改めての検証が難しい。
これ!と思っていた鉢からは今度は3rdが咲いてしまったのです。



Tea Party 3rd
TP 3rd another one

3rd TeaParty
(アングルを変えてもう1枚)

今回の新開花。暗めの赤紫のボディにリップが白。
全く想像だにしない色の組み合わせです。
これがどの鉢の花か、今度は間違えぬようラベルを立てています。



Tea Party 4th
TP 4th 0625

4th TeaParty
(2枚目は同じ花の1日前の画像 こちらのほうが実物の発色に近いので追加しました。)

驚いたことにさらに別の鉢からまた違う花が出てきました。
いままでの花群のなかで最もテキセンシスに近い赤が発色しています。
リップの内側はテキとは違い薄めの赤に色づいています。


疑惑の2ndは、この中で比較すれば1stが一番近いように見えます。
雨の日の画像だったのと、既に開花後日が経過して変色がすすんだのでしょうか。

もう少し丁寧に確認すべきだったと反省しています。



それにしても、4thの発色には驚いています。
同じ果球の交配タネから…、不思議です…。




ジェルスカ 今年も咲いてくれました。

去年はロックウールから鉢上げしたその年に咲いたのでややパワー不足でしたが、
今年は既に4号にアップ、実生の2年生です。
(zipのおかげで発芽~生育までが通常より約1年間短縮しています。)
ちなみに去年の画像はこれです。

株力もついてきて花も充実、発色も良好です。



Gelscar ジェルスカ
Gelscar-01.jpg

Gelscar-02.jpg

♀クリスパ・エンジェル極々淡紫×♂スカーレットの組合せで何故この発色なのか? 
自然の配剤としか言いようがありません。
確かに狙っていたイメージではなかったのですが、決して失敗とは思いません。


まだこの兄弟株が10個以上ありますので、個別の変異にも期待しつつ、
開花を待ってみたいと思っています。




そうそう、ティー・パーティも兄弟が咲き始めましたが、
個体により色が違うので、ちゃんと判るように呼び分けた方が良いですね。
急いで何か考えます。

もう、蕾の時から別のものだと識別できます。
元祖ティー・パーティは明度が高く明るい赤(でもテキの赤じゃあない!)で、
つぼみがふっくらとしてとてもかわいらしい。
TeaParty蕾


一方、今年の新花は四角錐のように尖ってシャープな印象。
色は元祖より赤黒っぽく、開花後にさらに色が乗ってきます。
NewTPの蕾


この個体差に興味が増しています。

クレマチス(キンポウゲ科の植物)は、多心皮類(今はこういう表現はしないのかな?)
(=一つの花に多数のめしべを持つ植物。)
めしべのひとつひとつがそれぞれ受粉して種子を作る、という構造なので、
一般の双子葉植物とはかなり性質が違うのです。、
それは交配(人工・自然を問わず)にとって好条件なのか悪条件なのか…。

その他の兄弟の開花が待たれます。



2010.06.22 visitor
招かざる客とまでは言いませんが、集団で襲来されるとちょっと怖い。
羽音と共に花殻がボタボタと株下に落ちてきます。

古くなった花ですと自然にでも落ちますが、マルハナバチが次々と頭を突っ込むのですから、
緩みかけの花ならバラバラに分解されてしまいます。

特にここ数日雨天が続きましたので、彼らは相当飢えているようで、
いつもより動作が荒っぽい。



そして久しぶりの現象を確認しました。
ずっと以前「かほりの君がヒゲづらに!」と画像でUPしたことがあります。 その記事蜂の仕業

蜂の仕業2

今回の被害者画像は、チェリー・リップとバーシカラーです。

そしてやはり、マルハナバチは完全に壺型専門であることが再度確認できました。
我家では最も普通の系である壺型は原種、園芸品種ともお構いなく、すべて頭を突っ込みます。

大輪平開のパテンス・ジャックマニー系、ひらひらビチセラ系、には全く興味を示しません。
ダイアナ・トレボーも、踊場・エトワールローズもパスです。

よ~く見ると、壺型でも篭口・スウェディッシュベルズはスルーです。
どうやら好みのサイズがあるようですね。




visiter-1.jpg

visiter-2.jpg

自然交雑の主犯級と思われますが、今朝の彼らの足には殆ど花粉がついていませんでした。
草食の彼らにとっては蜜とともに、重要なたんぱく源ですから、
雨の合間の採集活動は切実で必死なんでしょうね。



やはり飢えているのでしょうか。
クレマにはめったに来ない蝶までが、踊場の蜜を求めて訪ねてきています。
踊場と蝶




2010.06.20 今年の初開花
雨が続いて観察が疎になっている内に
今シーズンの初開花になる花が咲き始めました。

調子を落として去年1年休んだのが久しぶりに顔をみせてくれたり、
交配実生で初開花を迎えた株もいます。


妙に濃いピンクから赤の花ばかりに偏ってしまいましたので、
画像的にはどれも似たような花だと思われるでしょうが、

私的にはどの花もそれにまつわる自分の栽培の歴史を、
振り返らせてくれる宝物なのです。




はじめに最古参のピッチェリ(2003購入)
Red Bottom2010

red bottom-2

red bottom-3

レッドボトム Red Bottom と名づけていましたが、
最近になって(クレマチスの大御所)早川廣氏が、
1996年に既に命名されていることを知りました。(しかもビオルナ系に!)
とんだご無礼でした。ので改名します。

“ Vivid Red Charm ”「ヴィヴィッド・レッド・チャーム」
略して「ヴィヴィ」 
詩心はさっぱりなのでまるっきり即物的ですけど…。
ピッチェリの例によりCharmシリーズに加えることにしました。

でも好きな花です。
杉本さんのストロベリー・キッスとよく似ていますが、
違いはこちらは口白の先に向かってグラデがかかっていることです。



テキセンシス・ハイブリッド texensis hybrid
tex hybrid0620

本心を申しますと、私は「押切」とほぼ同種ではないかと秘かに思っています。
押切はご存じのとおり故小澤一薫氏晩年の作出です。

私が初めて憧れの壺型の苗を入手したのは奇しくも小澤氏の没年(2003年)でした。
もっと早く小澤氏のことを知り教えを請うていればとは、後になってから思うこと。
地方の都市に住む当時の私には本等で名前だけ存じている程度でした。

その後、病膏肓に入って入手のルートを拡げましたが、
この株を入手した生産者さんのところから、数年後押切が発売されました。

私が買い始めた当時はMピンクとかMレッドとかずいぶん荒っぽい名前で、
通し番号もなく、品種の概念の薄い時代があったのです。
押切をどうやって殖やしたかを考えれば、当然想像がつきます。
全然関係ないとしても、よく似ています。

もうひとつ言えば、その時代の無名品の中には見処のある個体が結構あります。
今ならきっと選抜して良い名前がついているでしょう。



New Tea Party
New TeaP-01

New TeaP-02

ティー・パーティは昨年初開花の人工交配種です。
(♀クリスパ淡紫赤フリル×♂テキセンシス)
4号に鉢上げするまで生き残ったのは4株で、シャレで4様(ヨンサマ)と呼んだのは、
2009年の3月早々でした。

昨年はそのうちの1株が咲き、ティー・パーティと名づけました。
今年その兄弟株が1年遅れて初開花です。いかがでしょうか。

まず色が濃いですね。赤味の強い赤紫って感じです。

濡れているのは昨日の朝の画像です。これで記事にしようとしましたが、
雨に濡れていると表面の印象が変わるので、今朝もう一度撮り直しました。(3枚目)
New TeaP-next day

一日でまた色が濃くなったようです。

同じ兄弟株でも発色が相当違うことが判りました。
残りの2株も今季開花する見込みです。引続き観察していきます。




2010.06.16 梅雨の壺
数日前梅雨入りしました。途端に連日雨、雨、雨。
朝から雨、一日中雨。

月曜に東京出張しました。
出発地はひととき雨が上がり曇天ですが傘なしだったのに、着いた羽田は大雨。

選択に迷った挙句の、京急+地下鉄乗りホーのチョイスが大失敗。
田舎もんは素直にモノレール+環状線+総武線にすべきでした。

片手にノートパソかばん(重い)、片手に折傘の姿で、
乗換に迷い、長い距離を歩いた揚句、判らぬ出口で立ち往生。

なんとか目的地に辿り着き、無事用務が果たせたのが不思議なくらい。



さてさて、連日の雨に打たれて、今を盛りの壺クレマの花もかなり散りました。
花殻が棚下に積もるほと言うとちょっとオーバーですが…。

人が体感するほど蒸し暑くないようで(湿度は高いが気温は低め)、
植物の機嫌はよさそうです。
幸いまだ病気の気配がなく、うまく抑えているように見えます。




というところで、今日の壺、いくつか。


M164 Bordeaux Urn ボルドーの壺
Bordeaux Urn2010
当初「ボルドー」と仮称していましたが、
既に品種名として使われている方がいましたので、修正しました。



色変化(口白)
色変化6016
細身の濃ピンク口白の壺です。
入手初年に褪色して殆ど白になる様子から色変化(いろへんげ)と名付けたのですが、
その後なぜか褪色しなくなりました。
ですので色変化しないのにこの名では、ちょっと具合が悪いのです…。



Scarlet スカーレット
Scarlet0616.jpg
比較するものが写ってないので説明しにくいのですけど、
スカーレットとしてはかなりの大輪になりました。
蔓の各節に左右1対で花をつけ、次々と先の方へ咲き進みます。



6月16日の壁
Wall of Urns 0616
バーシカラー、這澤、チェリーリップなど混合です。


some reddish urns 0616
こちらはテキセンシス、スカーレット、マゼンタ、M赤紫、妙福、ダークアイズなど。



踊場
踊場2010
ハナミズキの梢の先から垂れて咲いています。
かなり上の方なので、デジカメのズーム(光学ズーム)一杯。



白万重
白万重0607
赤い花の多い我庭では、この緑っぽい白の花が実に新鮮です。



アヴァンギャルド
アヴァンギャルド2010
花つきはそこそこ良いんですが、花型が乱れやすい。
ちょっと控えめな小振りの1輪を撮りました。



壺の壁は花盛りですが、夏咲きのビチセラ系のいろいろも元気です。
ここらで一度ビチセラ系の画像も整理しておこうと思います。





アルバ・ラグジュリアンス
Alba Luxurians 2010

中輪多花のビチセラで白い花と言えば、
この花とホーゲルビー・ホワイトくらいしかありません。
花弁の先端に緑の部分があり、葉っぱの名残です。



カルーレア・ラグジュリアンス
Caerulea Luxurians 2010

こちらもアルバ・~と同じく弁端が緑色。
花弁には紫が乗ります。しかし、カルーレア Caerulea とは濃青色のこと。
いったい何を見て青と名づけたのでしょうか。
ネーミングがいささか荒っぽい。



パール・ダジュール
Perle dAzur 2010

灰青色と呼ぶんでしょうか。
青じゃないんだけれど、不思議に青っぽく見えます。
私の個人的好みで言うと、ビチセラの中では一番好きな色です。



オレンジ・ギャル
オレンジギャル0607

中輪多花性。普通4弁のことが多いです。
明るい赤が目立ちます。



エンテル
エンテル0607

優しい乳白の上にピンクを染めたような色をしています。
これはなかなか珍しい色ではないでしょうか。



プリンス・チャールズ
Prince Charles2010

パール・ダジュールによく似ていますが、
こちらの方が咲き進んでも花型が乱れません。画像では青味が撮れていませんね。
灰青色の端正な美花です。名前で損をしてるかな?



テキセンシスの個体変異について前回書きましたが、早速面白いものが出てきたので
今日の記事にします。





texensis変異色
ボトムが淡色で先端に向かって黄色いグラデーションの花です。
去年も咲いているはずですが変異に気づきませんでした。
とすると、なにかの外的要因で今年の発色が変化したと思われます。

考えられるのは、日照量、肥料・微量要素の偏り、気温、用土のphなどですが、
全部同じ栽培環境なのに個体により変化するものとしないものの違いが出るのは、
何故でしょうか。…判りません。



ほかにも蕾の状態では、

tex蕾-01
既にテキセンシス色に色づいています。


tex蕾-02
筋状に発色しているもの。


tex蕾-03
全体が均一にピンク色に染まっているもの


など個性があります。
殆どは口を切るまでに、遅いものでも咲きながら色が乗ってきて普通のテキになりますけど…。




その他の壺で、あくまで私的な意味での新色が出ました。

M158 マゼンタ・リップ
M158 Magenta Lip

M158 マゼンタ・リップ

2009年に入れたMです。憶えのメモにピンクレッドの口白と書いていますが、
はっきりした記憶がありません。(入手した時には咲き終わっていた?)

今年は外が真紅で内側が黄色に咲きました。
配色も色調もチェリーリップに非常によく似ています。もう同じと言ってもいいくらい。
ただサイズがチェリーより一回り大きいのです。
(すぐそばにチェリーリップが咲いているので、比較は正確ですよ。)




この記事に合わせ、今、花の比較画像を撮りました。
上がマゼンタ、下がチェリーです。
屋外比較
屋外撮影(やや光強過ぎ)

室内比較
色調の確認を含め、念のため室内撮影

色名事典のカラーチャートで色合わせをしたらマゼンタという色に最も近かったので、
マゼンタ・リップと仮称することにしました。( Magenta Lip )
 




2010.06.08 続・壺の壁
壺の壁 続編です。

混み合いながら次々と咲いています。
見落としたり、撮るタイミングを計りかねている間に、
花が終わってしまうものが出てしまいました。

アングルが悪く撮り直しのはずがそのままというのもあります。


今年の壺の壁の開花記録として、一度は「咲いたよ」の姿をを残しておきます。
何かのはずみで枯らしてしまえば、画像は永遠に撮れなくなりますので…。



全ての品種について言えることですが(特に良品なら尚更)、
品種の保存は常に意識しておかねばなりません。

自分で作出した花なら、それは世界に一つしかないのですから、
自分が枯らせば、永遠に失われるということなのです。

購入できる品種ならば買い直しもできますが、
それとて全く同一とは限らないことも知っておいてください。




さて、壺の壁全景からです。

前列・塀側
壺の壁0607-01

後列・家側
壺の壁0607-02

這沢・レティR・ポンパ2010
這沢、レティキュラータ・レッド、ポンパドール・ピンクが見えます。



クリスパ 口白
20-14?2010

ボディの色は「仰天」と同じ淡紫です(ピンクにも見える)。
クリスパにしては反転が弱め。花弁のエッジがシャープですっきり。



クリスパ 準青軸
クリスパ準青軸2010

我家のクリスパの中でも古参になります。
花型が大変かわいらしい、というかクリスパらしくないほどです。ピッチェリとのhybrid?



ポンパドールピンク
Pompa0607.jpg

今年のポンパは非常に生育が良く、花も大きくて発色も良いです。
ぷっくりとした丸い壺型で本来はこういう花だったのかと
いまさらながら感心しています。



テキセンシス
tex0607.jpg

次々とテキも咲きますが、よく見ると株ごとに微妙に花型が違います。
赤に加わる朱色の色合いや濃淡にも個体差があります。
咲き始めてから色が乗ってくる個体もあります。
実生による増殖につきものの現象なのでしょうか。



及川ビオルナ
及川ビオルナ②0604

ボディ基部が濃ピンクで先端にかけてグラデーションがかかるタイプ。
及川さんのところではビオルナと言えばこれになるようです。
2株買って2株とも同じでした。



及川ピッチェリ
及川ピッチェリ

なんとも紛らわしいことになりました。
及川ビオルナと同じ発色でこちらはピッチェリです。
花型で見分けがつくような感じですが、曖昧です。
こちらも2株買って2株とも同じでした。




2010.06.07 壺の壁
壺の壁が賑わってきました。

栽培棚をこの壁方式にして5年になりますが、今では当時の株がそれぞれ7,8号になり、
さらにその鉢の隙間に小鉢を挟み込むなどして密度が限界に達しています。

置場問題は相変わらず改善できておらず、品種ハンターは辞めたものの、
鉢数を減らす計画はなかなか実効があがっていません。


壺の壁の密度が高くなると、通風が悪くなって病気の巣になる危険があります。
古葉はせっせと取るようにしていますが、それでも混んできます。
生長が良ければ良いほど繁り過ぎるので、この方式も万能ではありません。
かなりの省エネ・省資源ではありますけれど…。


壺系は葉の大きさに対して花が小さいので、一斉に開花していても意外に目立ちません。
画像に撮ってみると、自分の眼で見た印象とひどく違います。

きっと人間の眼は、無意識のうちに見たいものだけをクローズアップしているのでしょうね。




今日はざっと壺の壁の中の花を少々。

這沢
這沢0607

濃色バーシカラー
濃色バーシ0607

淡色バーシカラー
淡色バーシ0607

この3種の花をこうして並べて比較して見れば、その違いは明瞭です。
3つとも同じ日時、同じ場所(壺の壁の中)で、撮影したものです。
(本日曇天、午前6時30分)

こういう風に記録に残しておくと判り易くていいですね。(自画自賛)…



チェリーリップの2番花
チェリーリップ0607-01

チェリーリップ0607-02

壺の花の中では際立って目立つ花のひとつです。
今年は今のところ調子が良く、枝も増えて蕾の数が多く着きました。
一度に全部が咲かない代わりに、次々と入れ替わって長く楽しめます。

私としては、全ての壺系品種の中で最優秀品種に推したいところです。
杉本さんの最高傑作のひとつだと思います。



霞の君 夏色
霞の君 夏version

夏色と呼びたくなるようなごく淡い紫を帯びています。
地味ではありますが、風情を感じます。
それは私が老境に達しかけているからでしょうか…。 ??



クリスパ「仰天」
再評価crispa仰天

今度は基本形で下を向いてしまいましたが、
フリルは相変わらず大きくて立派です。
これ、案外いい花なんじゃないの?と、再評価致しました。



2010.06.04 カイウ咲く
待望の夏の白い壺 カイウが咲き始めました。



6年越しの大鉢の方が地植えよりも早く咲き出しました。
日当たりのロケーションの差のようです。
2~3年で地植えの底力で勢力逆転するでしょう。
それはベティ・コーニングが証明しています。

やはり地植えは鉢植えに比べ水分や地温が安定していますから。
ただネマトーダだけは要注意ですね。


基部に紫色の着色があり、花によって濃淡の差があります。
もともとが全くの純白ではありませんので、これがカイウの姿です。

カイウ0604-1
 
カイウ0604-2








ティー・パーティのその後です。
今年は口を切ってから発色が進むという気配がありません。
花弁の反転は昨年と変わりなく先端のみで、典型的なビオルナ型です。
母種クリスパの形質はうかがえません。


花弁の色がややくすんでいますが、
二つめ以降の花はどうなるのか、引き続き観察してみます。

T/T0529
5月29日

Tea Party 0531
5月31日

Tea Party 0604
6月4日





なにかにつけベティ・コーニングが写っていますね。(笑)
現在我庭では彼女が栽培棚、ローズアーチのかなりを覆っています。
いや~、なかなか逞しい!

ついでと言ってはいささか失礼が過ぎますが、
続けて一般(敢えて我庭ではこう呼ばせて頂きます)のクレマチスをUPします。

折角咲いているのに…壺ばかり構って…スルーするのは、流石に可哀そう。
では…。




藤娘
藤娘2010

荒川正十郎と言う方が1952年に作出された品種です。
母種、花粉親とも交配記録が正確に残されています。
当時はザ・プレジデントを使った交配品種が沢山作出されたようです。

青と言えばザ・プレ、白と言えばマダム・バンホーテの時代です。



雪小町
雪小町2010

白地に淡い紫や薄い緑、ほのかなピンクなどが微妙に拡がりしかも混じらず、
複雑な配色なのに全体を見るとなんとも爽やかな不思議な花です。



Sodertalje 
スーダ・テイヤ2010

難読品種です。英語圏でない国の方の作出品種にカナを振るのは至難事です。

読み方を現地発音にするか、ラテン語(学名表記では世界基準語)で読むか、
はたまた一般にに通りのよい英語読みにするかだけでも大変です。
それが統一されてないので、様々な読みが使われています。

現地発音的には スーダテイヤ らしい。(oとaにウムラウトがある)



デュランディ
デュランディ2010

切り花のクレマチスとしてインテグリフォリアの中でも最も良く知られています。
肥培を効かせれば茎の太さが鉛筆位にまでなります。
1874年作出といいますからそりゃあもう随分昔の品種ですが、一線級の現役です。



ピール
ピール2010

中輪多花性の美花。1984年エストニアのキビスティク作出。
株に地力がつくと(年季が入ると)半八重~八重になります。



マダム・ジュリア・コレボン
マダム・ジュリア・コレボン2010

ビチセラ×ビル・ド・リオン 1900年フランスのモレル作出。
赤が印象的な品種です。ちょっと不思議で面白いことには、
親のビル・ド・リオンは同じモレルが、1899年に作出した(登録申請した)ことになっており、
わずか1年でその子供つまりジュリア・コレボンが新品種に登録されています。
どういう事情だったのでしょうか。



ビエネッタ
ビエネッタ0531

気温が高め安定するようになってから次々と咲き始めました。
フロリダ系はどれも花の割に蔓が細いのですが、ビエネッタは特に細い。
それを補って葉柄の巻きつく力は強い上に素早いです。

気がついた時には他の鉢の上を覆って絡み合い、もうとても解けません。



インスピレーション
インスピレーション2010

背の高い赤いインテと言えばこれしかない程の知名度があります。
別名がゾインとなっている(RHS)のは、インスピレーションとは別の人が
同じ交配の組み合わせで、同じ花を作出したんでしょうか。



エトワール・バイオレット
エトワール・バイオレット2010

黒赤系の3品種といえば、これと後から出てくるロマンチカとミケリテの3つです。
多花性であること、集まって団子になって咲くことなど性質も似ていますが、
よく見ると各々には色調や花型に違いが見られます。
開花後褪色するので撮影のタイミングが難しい。
(画像では実物より赤味が強く出ていますね。肉眼ではもっと暗赤色です。)



サニーサイド
サニーサイド2010

中輪でフロリダの雰囲気をよく残した花型をしています。
ユートピアやフォンドメモリーズなどとは違ったタイプに見えるのは、
単に花色の違いだけではなく、なんとなく優しい印象だからでしょうか。



ロマンティカ
ロマンティカ2010

赤黒ビロード光沢で横向き平開します。
多花性で蔓が横にもよく延びるので、支柱争奪ではいち早く上部を制圧しています。



ベノサ・バイオレシア
ベノサ0529

まだ咲き始めの一輪で花型が整っていませんが、ベノサの特徴は既に表わしています。
中筋のかすれた感じが絣のような味わいになって、和風がとてもよく合います。



このようにビチセラの交配品種には様々な色、形、咲き方、雰囲気があって、
クレマチス栽培の幅と奥行を拡げるには、避けて通れない…のではないでしょうか。

ということで、今日は壺以外の花を紹介しました。