2009.05.30 壷の壁 近況
ビオルナ viorna が咲き始めました。(画像は少し光量不足ですね。)
内側が白(薄いクリーム色)。
交配品種の派手さや濃さとは一味違って、シンプルな原種の美しさを味わえます。

今年はボリュームを増やしたくて、及川さんから新たに2株入れました。(こちらはまだ未開花)

vioruna0529.jpg


どうやらこの先私は、品種を絞って同じもの(たぶん原種)を何株も持つ、という方向に進みそうです。
最近の苗の買い方や殖やし方に変化がでてきたような気がします。
勿論話題の新種にも興味はあるんですが・・・。

絞っていく先はきっとこれだなという確信めいたものはもう感じています。
飽きがこないといえば原種に限ります、きっと。
個々に変異があろうと、どれも同じであろうと、圧倒的ボリュームで咲き競う姿に憧れています。


ところで、再掲ポンパドール・ピンク Pompadour Pink です。
並べて見ると、やはりポンパはビオルナの変異種だと思えてきますが、いかがでしょう。

ポンパドールP-0529



今日の庭に咲いている花をいくつか。
テキセンシス texensis
蔓の誘引がいい加減だったため支柱にうまく登れないでダンゴ状態。
おまけに支柱の向こう側が東なので、花がみんなあっちを向いてしまいました。
午前中の日照を得るにはこうするしかないもんで・・・。

tex blossam


スカーレット Scarlet
今年はかなり花数が増えています。蔓も太い。
やはり1年育てるとそれだけの違いにはなるもんです。
去年4.5号で入手して植替えようとしたら、根があまりに少なく4号に楽々入ってしまいました。
この春5号に植替えての好調ぶりです。

Scarlet2009_20090529084453.jpg


カイウ Kaiu
手持ちの古株が8号になるので、更新用に小苗を買っておきました。
挿木は簡単そうだった(たぶん簡単?)のですが、うまくいきませんでした。
自分で言うのもナンですが、相当下手ですので・・・。買ったほうが早い場合もあります。

Kaiu2009.jpg

Kaiu0529.jpg

白い壺型なら交配した結果が目に見えやすいだろうという勝手な前提の下に、
赤い壷、青い壷、ついでにヘンダーソニーなんかと合せてみるのですが、
未だに結実したためしがありません。
こりゃあ、きちんと指導者について教わらなきゃ素人細工じゃだめですね。



篭口 Rouguchi
どうしたらこんな凄い作品がうまれるのでしょうか。
品種登録された時、インテグリフォリア×レティキュラータの交配であることを公表しておられます。
組合せが判ったとしても同じものが造れるかどうかはわかりません。
今はただ小澤さんの名作が我家の庭にあって咲いてくれていることを喜びたいです。

篭口2009


濃色バーシカラーと這沢 versicolor & Haizawa
バーシカラーには色の濃いのと薄いのと2系統あります。特に区別はされていません。
開花株の販売があれば確認できるでしょうが、
通販では偶然に手に入れるしかありません。(選べないのです)
初めは土のpHなどの影響かと思っていましたが、発色は個体ごとで固定しています。
ウチには3株ありまして、2006年湘南さんから入れました。うち1株が濃色です。
つまりひとつのナーサリーのなかで最初から混在しているようです。

這沢も小澤さんの名作のひとつです。
毎年このようにバーシと並んで元気に咲いてくれます。

濃色versicolor這沢



テキの壁もやっと開花が始まりました。
例年マダム・ジュリア・コレボンが先にやってきて咲いてしまうのですが、
これはすぐそばの地植えなので致しかたなし。
テキ交配種系では、グレイヴタイ・ビューティが一番先に咲くはずですが、
ウチのグレイヴタイはいつまでも未開花株のままで一向に咲く気がありません。
それでも枯れないでずっと生き続けているのを、どうしてあげればいいのでしょう?



プリンセス・ダイアナ Princess Diana
ということで、我家では毎年一番乗りはこの花です。
例によって早撮りで花数は少ないですが、蕾が次々とあがっております。
状態がよければ再アップしてみたい。

Princess Diana2009


サー・トレボー・ローレンス Sir Trevor Lawrence
ダイアナと見分けがつきませんが、本来は花筒の外側がもっと濃色のはずです。
こんなふうに咲くこともままありますが・・・。
割と遅咲きの品種ですが、今年は早くに花を見ることができました。

Sir Trevor Lawrence2009


踊場
テキの壁のメンバーはチューリップ咲きの面々とエトワール・ローズとこの踊場です。
ベル型ですが花弁が肉厚でビチセラ系ベルとは全く印象が違います。
かなり前から我家におりますが、どうしても持っておきたい品種のひとつでした。
それは当時も今も変わりません。

踊場


この春に春日井さんから入れたピッチェリ2コのうちの一つです。
ボトムが淡桃で、グラデーションがかかっていて、先端は緑色です。
画像ではバーシカラーにそっくりですが、実物はひと回り大きく花が厚くがっしりとした印象です。
グリーン・チップのほうが似ています。グリ-ン・チップのほうが花がきゃしゃで細身ですが。
春日井さんからとしては新系統、または久々のグリーン・チップタイプとなります。

春日井new pitcheri


ちょうど及川さんからもピッチェリを入れるところです。
(一度は届いたのですが、輸送中に転倒し事故品扱いで再配送になってしまいました。)
この及川さんのピッチェリ画像にもよく似ているようです。
オーダーする時からこのピッチェリを楽しみにしていましたが(一度は売切れでしたから)、
春日井さんの花がこんな風に出たので、面白いことになりました。
どんなのが咲くんでしょうか。こりゃますます楽しみです。


まつおえんげいさんから昨年2コ入れたピッチェリ(春日井さんの生産)はどちらも濃い目の赤紫でした。
最近のナーサリー作出の実生はこういう色系統に絞られたのかという記事を書きました。(2008/08/21)
結論を急ぎ過ぎたようです。

その鉢の中から別な色の花をつける蔓が出たりしてそれも記事にしました。(2008/09/20)
この個体は今はまだ分離させていませんが、この秋には独立させたいと思っています。

Opalescent Charm2008
pitcheri 'Opalescent Charm' (2008)


ピッチェリに関しては、手持ちの株を維持していくだけでなく、
新しい株を定期的に導入して、その変異の幅を広く集めてみたいと思っているのです。


2009.05.26 白万重ほか
取り紛れて上げ損なった花たち。
そのまま捨て置くのは惜しくもあり、記録は記録。

ジャストのタイミングを撮るのは、意外に難しいです。
早朝出勤前に見回りするのが日課ですが、毎日見ているとつい咲き初めを撮ってしまい、
本当の見ごろの時には他の花の開花を追いかけている始末。
撮影上手になるには、忍耐と計算が必要。


白万重 florida 'Alba Plena'
一輪で見る花ではないですね。
物凄い多花性ですから満艦飾こそがふさわしいと思うのですが、
撮り急いでしまいます。

florida Alba Plena 2009


もっともウチでは咲き進むころにはこうなってしまうんですけど・・・。
白万重ほか


ベノサ・バイオレシア Venosa Violacea
この花の色を正確に撮るのは至難の業です。
この画像はまあまあかな。
実物より青味を帯びて撮れることが多いのですが、
光の加減は肉眼では区別できません。早朝撮ることにしています。

Venosa Violacea2009


雪小町
そっと一輪隠れたように咲いていました。
少し発色が悪いのですが、それこそこれも光の加減次第です。
デジカメが自動で補正してくれていますが、かなりアンダーだったようです。

雪小町2009


ビエネッタ Vienetta
これは少し意識して咲きそろった姿で。
というより一輪画像をボツにして撮り直ししました。
たまにはこういう集合の画像を入れないとなんだか全部が標本みたいに見えます。
Vienetta2009.jpg

ビッグサイズ肉厚の壷 no name hybrid
アディソニーMだと言うんですが、アディの面影は草姿、葉、花とも見当たりません。
花の大きさは比較するものが写って無いので表現しにくいですが、
花筒長3cm×花口径3cm、ちょうど手元にあったマグライトAAのヘッドくらいの大きさです。
(却って判らなくさせました?)

色は濃い赤紫(内外同色)。去年入ったニセテキレッド(大輪Mパープル濃赤紫)より明るめ。
大輪比べでは大輪ぶどう紫と良い勝負ですね。こちらがやや大きいか。

このテの花は大株にするに限ります。頑張ってゆくゆくは地植えで花の塔にしてみたい。

new M56



続いてはクリスパ 準青軸(この名もなんとかしなくちゃあなぁ~) crispa ×
柔らかい淡紫の壺型。
一応クリスパのラベルで入手したので、クリスパと呼んでいますが、
私的には、クリスパ型の花弁反転ではないので、ピッチェリ・ハイブリッドではないかと言いたいです。

ですが、ラベルにクリスパと書いてあるのに、それに逆らってピッチェリですというには
それなりに確実な証拠が必要で、花姿だけで断定するほどの自信はありません。

つくづくラベルの力は強いと思います。
くれぐれも誤用は避けたいものです。(誤記もね)&(誤読もね)

準青軸 0522



これもクリスパとしています。 4-5-1 crispa ×
これはまた反転の仕方が変わっていて、翼のようにおおらかに拡げます。
巻きが緩いというか、反転し切らないというか、姿はなかなか優美です。
一応選抜品種候補生です。発色も明度の高い赤~赤紫でよく目に付きます。

4-5_1 2009


バーシカラー実生 versicolor seedling
実生苗の初花は極めて短寸で咲くことがあります。
このバーシカラーは実生2年(1年と7ヶ月)。同期生の中で一番乗りです。

versi seedling2009


5月20日
versicolor seedling0520


5月21日
versicolor seedling0521


5月22日前夜の雨に濡れて・・・。
versicolor seedling0522



蕾の時の画像が一番美しい気がします。
咲いたら 「なんだ 普通のバーシじゃん!」 です。
実生の全てが変異なら、この趣味は続かないかも知れませんね。
初め嬉しくて、そのうちウンザリに。

実生栽培の大先輩の言葉によると、
「実生とは万に一つ、千に一つの見所ある変異のために、残り全部を捨てる作業」 だそうです。
「捨てる」は極端ですが、要はそれらを育て続ける意味も余裕もないということでしょう。

一番苦しいのは、おっ!と思う良いのが出ても、「○○によく似ている」のはダメで、
類似品はむしろさっぱりと切り捨てなければいけない。
そういうもの(ニセモノ)を世に出さないことが作出者のモラルだそうです。
心を鬼にして、の作業ですね。厳しい!



新顔がもうひとつ出てきました。

クリスパ 21-06 crispa
ボディは淡い紫。内側は白。
画像でおわかりのとおり、ふくよかに拡がるフリルの見事さ。
大きく反転しますが、クリスパ・エンジェルではありません。

21-6_01.jpg

21-6_02.jpg


満開が延々続く 桃の君
4月下旬から咲き続けている桃の君。一向に花の終わる気配がありません。
次々と蕾をあげて、花数も増え続けています。
7号鉢サイズにまで大きくなって、木立性壷本来の力量を発揮し始めました。

桃の君0520


Mクリーミー・ピンク 'Creamy Pink'
我が家に迎えて以来、昨年、今年と色が濃くなっています。
最初に見たクリーミーな感じが出てくれません。もう少し黄白色を加えた色だったはず。
土中のpHなどに影響されるのでしょうか。

Creamy Pink2009-01

Creamy Pink2009-02


妙福
こちらのほうがよっぽどクリーミー・ピンクに近いかも。
先端のみがくるっと反転する咲き方がなかなかかわいい佳品です。
こちらは昨年調子を落としまして、6号を植替えて元の6号のままです。
おかげでか?、どこかはかなさを含んでやさしい感じ。

妙福2009


ニックネーム テーブルクリスパ
実生初開花。30cmほどの高さでびっしりと蕾をつけています。
かほりの君の鉢の中のおまけ苗なのですが、かほりの君でないことは間違いなしです。
花型からクリスパと断定していますが、なんとも渋い色調です。
内側の濃い赤紫(渋め)が目を惹きます。

table crispa 0517

table crispa 0515


がっしりと肉厚で大型の壷があと少しで咲きそうです。
バーシカラー実生の初開花が間もなくです。
次回はそのあたりをUPします。
壷系がさらに咲き進んできました。
今年の新顔にも評価できる良花が出そうです。

クリスパ O-02 crispa
O-01が☆になってしまったので、いつまでも O-02と呼ぶのはどうかと思いますが、
適当な名も思いつかずズルズルと・・・。
及○クリスパの特徴どおりです。この生産者さんのクリスパは殆ど変異がありません。
オープン交雑が起こらないようにしっかり対策をしているんだなと感じられます。

Oikawa crispa2009


スカーレット texensis 'Scarlet'
去年貧弱だったのが、今年は春から太い蔓を精力的に伸ばし、とても元気です。
今年はなんとか充実したタネを採りたいものです。
去年は晩夏からタネ採り体制に入りました。それがよくないのかな?
春の花なら結実するのかも・・・。

Scarlet2009.jpg


ピッチェリ pitcheri GLC Type1
ピッチェリ実生のType1も咲き始めました。
先に咲いたType3と同じ花色であることを再確認。
親と違って紫色が強いこと。内側に着色がないことなど、親とは相違があります。

Type1_2009.jpg


ラベンダー・アディ addisonii 'Lavender'
昨年が初開花で、ちょっと珍しいラベンダー色であることがわかりました。
未開花の苗は稀にこういうサプライズがあるので、やめられません。
今年も同じ色で咲いていますので、固定していると見て良いでしょう。

Lavender addi2009


ポンパドール・ピンク Pompadour Pink
ビオルナの色変わりだと去年から言い続けております。
花型からは十分ありうるし、花色はピンクという名ではあるけど、実際は淡赤紫。
プロトタイプのビオルナの色からの変異としては予想される範囲内です。

ポンパドールピンク2009


新顔を紹介。
淡いピンクのグラデーション。小粒の花ですが、実に優しい美しい花です。
これには何かふさわしい名前を考えようと思います。
久々に出た私好みの端麗小品。

new M21_01

new M21_03

new M21_02

ということで壷系の開花、まだまだ続きます。
次回はもう一つの新花をUPします。


ビチセラ系の画像をいくつか。
開花のタイミングが揃っている訳ではないので、折々の撮り貯めです。
パテンスに代表される平開咲きの端正さとはまた一味違う、さざめきの美しさが持ち味です。


ロマンチカ Romantika
深いビロード光沢の暗紫色。
後で出てくるミケりテもそうですが、この質感と色調(濃い暗色系)は独特です。
元の色が濃いので若干褪色しても、さほど気になりません。

Romantika2009.jpg


プリンス・チャールズ Prince Charles
涼やかな淡紫=時間によって青みを帯びたグレーにも見えます。
(フライで言うブルー・ダンのカラーに似てますネ。)
横向きに平開するのはビチセラならではの趣向ですので、
フェンスやトレリスなどに這わすと見事に映えます。

Prince Charles2009


マーゴット・コスター Margot Koster
いかにもビチセラ系らしい花型で沢山の花をびっしりと咲かせます。
蔓も激しく伸びますので、正直鉢植えで管理するのは難しい。周囲を巻き込んで暴れます。
地植えにできるものならそのほうが良いですが、四方へ蔓を伸ばしますので、
そのスペースを確保しないとそりゃあもう大変な事に…。

Margot Koster2009


オレンジ・ギャル Orange Gal
やや小ぶりで四弁赤紫の花。多花性ですので、大株に作り込むと非常に美しいです。
株自体がコンパクトな性らしく、あまり上のほうには登らないように見えますが、
ウチだけの現象でしょうか?

Orange Gal2009


ホーゲルビー・ホワイト Hagelby White
白のビチセラと言えば、アルバ・ラグジュリアンスとこのホーゲルビー・ホワイト。
原種カンパニフローラを入れても僅か3種しかありません。
意外に白は少ないものです。
ビタルバ系、フラミュラ系が圧倒的に白なのと比べると面白い現象ですね。

Hagelby White 2009


ミケリテ Mikelite
暗赤色の四弁(デフォルトが四弁)。凄みさえ感じる存在感。
しかも極めて多花性で、仕立て方で花の柱、花の壁を作ることができます。
インパクトのある強い個性の花ですが、飽きはきません。

Mikelite2009.jpg

更新の隙間で、UPするタイミングを失いかけたいくつかの画像があります。
今日はそれらの救済を。

入生(いりう)
青紫の散り斑というんでしょうか、この独特の花色。
意外に大輪です。径18cmほどです。
小澤さんの銘花のひとつ。

入生2009


ルージュ・カージナル Rouge Cardinal
カージナルの名を持つ割には、紫系の赤です。
1968年作出。昭和43年。といえば私の大学入学の年。
田舎から東京に出て、期待と不安の大学生活の始まりでした。

Rouge Cardinal2009


デュランディー durandii
インテグリフォリア系の代表選手。
切花でも需要の多い木立性の大型品種です。
鉢植えで育てていると生育旺盛のはずみで横倒しになり、
そこからでもしぶとく這い上がってくる剛健種。

durandii2009.jpg


ユートピア Utopia
フロリダ系でフォンドメモリーズによく似ています。
こちらは日本の杉本公造氏が作出。

Utopia2009.jpg


ジプシー・クイーン Gipsy Queen
1871年とはなかなか古い品種です。
ビロード光沢の紫。褪色していくのがやや惜しい。

Gipsy Queen2009


清姫
ごく薄いピンクでしべの色までドーンに似ています。
ただしこちらは剣弁でシャープな印象です。
桜姫にも似ている気もします。

清姫2009



と言ったところです。
ぼつぼつビチセラ系の画像が溜まってきたので次回はビチセラ系を・・・。
2009.05.14 壷もう少し
壷型の続きいくつか。

這沢 Haizawa
早くもたくさんの蕾をあげてきました。そしてその最初の一輪が咲きはじめました。
ウチではバーシカラーと入り混じって、微妙に違うその花色を競い合います。

這沢2009


エトワール・ローズ Etoile Rose
正確には壷型ではないのですが、咲き始めはそのように見えます。
私の分類では、勝手にテキセンシス交配種系と呼んでいますが、
世間でテキセンシス系と言われている、チューリップ咲きとは花型が違います。
踊場ともよく似ており花弁が厚いのが特徴です。
エトワール・ローズは大変優美な印象の、昔からお気に入りのひとつです。。

Etoile Rose2009


パゴダ Pagoda
確かパゴダとは仏塔のこと。
「シュエダゴン・パゴダ」とか、大昔学校で習ったような記憶がかすかにあります。
何だったかはもう忘れましたが・・・。

ともあれ、これもテキセンシス(ビオルナ?)の血が流れております。
言われなければ、典型的なビチセラ型の、色がちょっと変わった花、で済まされてしまうでしょう。

pagoda2009.jpg


ベティ・コーニング Betty Corning
だんだん壷型からベル型に移っていってますが、パゴダを出すならこの花は欠かせないでしょう。
地に降ろして初めての開花ですが、いつのまにか逞しい株になっています。

Betty Corning2009


シリンドリカ・スウェディッシュベルズ cylindrica 'Swedish Bells'
インテグリフォリア系ですが、咲き方は篭口そっくりで大きい花です。
去年より一回り株が大きくなり株力がついたように思えます。
もっともっと大株にしてみたいですね。迫力出そうです。

SwB2009.jpg



2009.05.12 壺型いろいろ
前回の予告どおり、壺型の開花画像を。
壺型に見えるものは系統にこだわらず・・・・です。

はじめに最近入手した新顔。
咲いているのを買いました。「霞の君」 昨年ブレイクした品種です。
自分で咲かせたのではないのですから、偉そうなことはなにも言えません。
この名で出回っているものには若干の変異の幅があるのでしょうか?
実物を見て初めて微妙なグラデーションがあることに気づきました。

霞の君01

霞の君02


クリスパ・エンジェル
生長が早く、花つきがよく、ほとんど個体変異がなく、くせのない淡色の花。
ということで交配親に最適と思い、いろいろ仕掛けるのですが、
なかなか成功しません。(未開花のためまだ確認できないのもありますが。)
咲いてみたらセルフ(自家受粉)で、がっかり!とか・・・。
受粉の精度が悪く、つまり下手過ぎ。

Angel2009.jpg


テキセンシス一家を3種
まずは本家テキセンシス texensis
今年は早々と開花しております。年々株力を増していくのが判り、おおいに気を良くしています。
今年はなんとしてもある程度の量の完熟種子を採ること。
そして、花粉親には勿論使いますが、欲張るなら、母株としても交配を試みたい。

texensis2009.jpg


テキセンシス・レッド texensis 'Red'
これもいつもの年に比べると、早い開花です。いまひとつ本調子ではない感じかな?
やはり、本格的には夏の花です。

tex Red2009


テキセンシス・ハイブリッド texensis hybrid
何故ハイブリッドがと判るのかと言うと、色が違うのです。
本家は朱赤、こちらは深紅(元が赤紫を限りなく赤に近づけたって感じ。朱の色味はなし)
内側は黄色。
これは大変結実が良く、タネが沢山採れます。なにが違うんでしょうか。
もしかして(まだ試みてはいませんが、)挿木もOKかな?

tex hybrid2009


クリスパ実生H18 crispa seedling
「実生苗の早熟傾向」と仮に呼んでいますが、
発芽して2年~3年の頃、初花に限って異常に早く咲くことがあります。

crispa seedling0512


もしこれが性質として固定すれば、毎年ショート丈で咲く壺型クレマの誕生ですが・・・。
その夢を抱かせる画像です。蕾の数にご注目!

テーブルクリスパ


桃の君も引き続き咲き続けています。
色と形が安定してきました。

桃の君0512


ハンショウヅル japonica
地植えというより先代のこぼれダネから自力実生し、今や親指の太さ以上になっている古株。
花弁の色には地方により変異があり、それを集める方もいるそうです。
ウチのは先半分がエンジのツートンカラーです。

japonica2009-01.jpg

japonica2009-02.jpg





大輪系をさらに続けます。

が、
記録に留めるに相応しい出来ばえでないものが相当あり、
それは日ごろの栽培の手抜きの結果に他ならないのですけど、
こうもあからさまになっては恥じ入るばかりで、とても撮れないのです。

弱音は吐きたくはないですが、かつて夢中になって品種集めをした情熱と体力が
気づかぬうちにいささか衰えて、もう若くはないんだなと思い知らされる心地がします。

それでも花は懸命に咲こうとしています。
それを記録に残すのも、その懸命さにある種感動を覚えるからです。
拙いながらその感動を画像の中に僅かでも込められるなら、少しは罪滅ぼしかと・・・。



さて、最初は
Prinsess Peach ピーチ姫
あまり見かけない品種になりました。
こういう中筋系には流行があるようで、今でも新種が次々と登場します。
名前からすると、ファミコンのマリオ世代の作品のような気もします。(違うか?)

Prinsess Peach2009


Little Mermaid リトル・マーメイド
RHSのPlant Finder には Parentage(起源・由来): Asao×Hakuba と記載されていました。
1994年 渡辺さんという方が作出。れっきとした日本の作品です。
独特のサーモンピンクで、しべの基部が青く、時として半八重(花弁の枚数が多くなる)になります。

Little Mermaid2009


Voluseau ボルゾー
画像は赤紫っぽく撮りますが、実物は暗赤色からのち褪色していきます。
こういう色合いの花に惹かれて、暗赤色の花を熱心に集めていました。
最近ではソリダルノーシチ Solidarnosc、フービ Huvi など。
今でも ニオベ Niobe がトドメだと思いますが、他にも Madame Edouard Andre や、W.S.Callick など、
好きな花が多いです。

Voluseau2009.jpg



大輪以外で少し紹介します。
インテグリフォリア系が咲き始めました。
ちょっと疲れたので解説なし、です。

プチ・ファーコン Petit Faucon
Petit Faucon2009


アラベラ Arabella
Arabella2009.jpg


ヘンダーソニー Hendersonii
ん~! 色が良いですね。クレマチスの中で一番「青」だと言える色だと思います。
Hendersonii2009.jpg


ぼつぼつ壺が恋しくなってきましたので、
次回は壺の近況を撮ることにします。


大輪系の画像まとめて。
開花の記録を残して置くことはとても大事なことです。
頭の中の記憶というのは、年をとると案外当てにならないものですから。

2,3年より以前の記憶がごちゃ混ぜになり、忘れてしまってはいないんだけど、
いつだったのかが思い出せないことが多くなるのです。   ・・・最近とみに!。
それに、いつのまにか消えて無くなっていることに気づかないこともあります。
1年に一回は棚卸しをしなくては・・・。それには開花期が最も容易ですね。 
 
そんなつもりで・・・、 順不同になりますが・・・。


Crystal Fountain クリスタル・ファウンテン
こういう蕾が大きくて重たい花は、だいたい咲くのが遅く、しかし長く咲くのが相場ですが、
今年は非常に早かったです。
カイゼルは走りすぎて、こっちがGWに丁度間に合ったというところです。

Cristal Fountain


Multi Blue マルチ・ブルー
同じく重たい蕾仲間です。八重咲きとか万重咲きとか、準備に時間がかかるのでしょう。
サクラも八重は遅いですから。 ・・・原理は一緒なのかな?

Multi Blue


さのの紫
私的には、ザプレ(ザ・プレジデント)以来の紫の良品と思っておりますが、
紫の質感ではうならせるものがあります。

さのの紫


美佐世
私的にはクレマ入門当時の忘れえぬ花。パテンスの銘花。
柿生とこれがあればクレマチスの早咲きを極めた、というのは大袈裟かな?

美佐世


Perrins Pride ペリンズ・プライド
1987年作出。もう今はどういう経緯でウチに来たのか分からなくなりましたが、
花は中筋のある濃い紫平開の大輪です。
ラベル落ちしたら、もう絶対この名前にはたどりつかないだろうな・・・と思います。

Perrins Pride


藤娘
はじめはそんなに目を惹く花には思いませんでしたが、
気がつくとこんな色調の薄紫~青紫の花は滅多にありませんね。
プリンス・チャールズやパール・ダ・ジュールに似た色調ですが、
これらビチセラ系によくある色の濃淡と花型が暴れる欠点がなく、穏やかに平開します。

藤娘


The First Lady ザ・ファーストレディ
こういう花弁の縁がフリルになるタイプが好きなんですよ。
咲き進むと少し花型が乱れるのが欠点と言えば欠点ですが、
それがこの品種の特徴とも言えて、むしろ味わい、趣きなんですね。
なにか癒し系の優しさ(完全無欠の無機質な感じでないところ)とでも・・・。

The First Lady


柿生 
クレマチスの春と言えば、この花なしには済まされません。
日本が誇る世界の銘花。ピンク・シャンパンの別名もよく知られています。
実際咲いているところを見ると、その存在感に圧倒されます。
いまさら品種紹介もないだろうと思うほどの、多分普及度も高い人気品種です。

柿生2009


と、ここまでで一段落とします。
続きはまたあらためて・・・。 今日はここまで。


大輪系のUPが間に合わなくなりました。
とりあえず、絵が撮れたものだけ紹介します。


retrospective cultivars  ちょっとレトロな品種たち。
以前昔の品種について冗談ぽく触れましたが、
昔の品種好きの私としては、当然押さえておかねばならないいくつかを。

Bees' Jubilee ビーズ・ジュビリー
プリンセス・ダイアナやレディーバード・ジョンソンの交配親でもあります。
1950年作出のオールド品種。
普及品のイメージがありますが、俗に言う中筋系ではなかなかの存在感です。

Bees Jubilee


Nelly Moser ネリー・モーザー
こちらはうんと古く1897年作出。ビル・ド・リヨンよりさらに2年早いとは!。
19世紀の品種が今日まで残っていること、作られたのはフランス。
それが日本の地方都市の個人宅に咲いていること。ちょっと感動。

Nelly Moser


Miss Tokyo ミス東京
登録上は Miss Tookyoo となっているようです。「トオキョオ」とローマ字読みしたのでしょうか。
作出年の資料がなく不明ですが、かなり時代を経ていそうです。
なかなか垢抜けていてかわいらしいと、私は思うのですが・・・。

ミス東京


今年のクレマチスの開花時期については、既に皆さん実感されているとおりですが、
妙に早いのです。
それも早咲きのモンタナやパテンスが早いと言う感覚ではなく(確かにいつもより早いのですが)、
遅咲きと言われるグループの開花がとみに早いのです。

たとえば、壺系。
壺のなかでも開花が早いタイプ(紫の上、藤かほり、かほりの君、など)は
まあいつもより1週早いくらいのペースで蕾を上げ咲きました。
遅いタイプ(ピッチェリ、クリスパ、アディソニー、Mシリーズ系)は例年5月末以降に咲きますが、
これらが今年は滅法早く、早咲きとほぼ同時に咲いたのです。

3月から4月中旬にかけて長期に温暖だったこと、日照量が安定して多かったことなどが、
原因ではないかと考えられます。

この早咲き傾向により、いつもより小さい丈で開花するという現象も見られました。
頂芽が蕾になったため蔓がそれ以上伸びないという訳です。

GWの直前4月下旬からしばらく低気温の日が続きました。
これにより早咲きのラッシュに少しブレーキがかかったようですが、
もうスイッチが入ったものは止めようがないとでも言うように、
次々と開花体勢に入っています。

アディソニー addisonii
伸長中に風害など受けやすいのですが今年は順調に咲きました。
花色も安定して、まさにアディソニーの色どおりに出ています。

addisonii01.jpg

addisonii02.jpg


チェリー・リップ Cherry Lip
こちらも発色すこぶる良好です。草姿が少しコンパクトになっているのは、
各頂芽が全部蕾になっていて、さらに下段の腋芽も蕾になっているからです。

Cherry Lip


リトルベル Little Bell
ソシアリスよりやや遅れて開花です。ちょっとアングルが悪かったかな。

Little Bell


Mの赤紫②
生育旺盛の見本のような株ですが、ことしもM系では一番乗り。
去年よりピンク味が少なく本来の色に戻ったみたいです。

M赤紫01

M赤紫02


クリスパ 4の5-1
なぜかかすれた色調であがってきました。もう少し赤っぽかったはずですが。
他の鉢の旺盛な生長でやや日照不足ぎみかも知れません。

crispa 4-5-1


アディソニーハイブリッド addisonii hybrid
花は全くアディソニー。ですが葉っぱがまるで違う。あの丸いペロンとしたアディの葉ではありません。
複葉だし、半蔓性。
でも花はアディソニーのまま。こういう交雑種のメリットってあるんでしょうか?
よくわかりません。

addi hybrid



2009.05.03 大輪系の続き
世間では連休中ですが、私の勤める業界は今が稼ぎ時ですので
休みどころか平素の何倍も忙しくなっています。
なので、狭い庭のくせに落ち着いて見回ることもできません。
朝そそくさと眺め回しては出勤します。夜は暗くて見えません。

花は次々と咲き始めましたが、一番良いと思われるタイミングで撮るのが難しい。
おまけにデジカメを仕事で持ち出しているため、花の撮影はおあずけです。
とりあえず撮ったというのだけ。


ドーン Dawn
作落ちがひどく1年では回復しませんでした。
今年は誘引もサボリましたので、とても人前には出せません。
今季花後に仕立直しです。

dawn2009.jpg


ピンクパール Pink Pearl
これも同じ状況。
ピンクパールは花弁の縁が乱れやすいので、特にくたびれた感じになりがちです。

ピンクパール2009


ユキオコシ
花型が崩れるので、咲いてすぐが一番きれい。
ルリオコシ
以下同文。

ユキオコシ2009
ユキオコシ

ルリオコシ2009
ルリオコシ


ソリダルノースチ Solidarnosc
今年やっとまともに咲いてくれました。
素晴らしい赤です。久しぶりにはっとする赤に出会いました。

Solidarnosc 人口日陰

品種名は一般に ソリダルノシーチェと表記されていますが、
博識ブログの‘f’さんの記述に納得して、上記としました。
ポーランドのワレサ議長といえば民主化運動組織「連帯」を思い出しますが、
その「連帯」と言う意味だそうです。



2009.05.01 壺系の開花
チェリーリップ Cherry Lip がやっと開花しました。
しばらく気温が低い日が続き、ちょっと足踏みした感じです。
あいかわらずロウをひいたような表面の鮮やかな赤です。
まだほんの咲き始め。

cherrylip2009.jpg


ソシアリス socialis も咲き始めました。
例年より早い開花ですが、咲き始めると一斉です。

socialis0428.jpg


かほりの君の挿木苗も開花です。
それに、おまけ君のもう一株はこれとそっくりという結果でした。

かほりの君20090428


桃の君開花。
今年はT産は新作の嵐で、しかも過熱しておりますが、
旧作も忘れないで、大事に大株にしていきたいものです。
年々大きくなって花数も増え見ごたえを増しています。

桃の君20090428


ソフィー Sophie も咲いてきました。
丈が低いままの1番花です。
この品種は次々と蕾をあげてきますから、まだまだ楽しみは続きます。

Sophie2009-01.jpg

Sophie2009-02.jpg


そしてグッドラックチャームの実生 Good Luck Charm seedling Type3 です。
遅咲きピッチェリの引け蕾が、今年はなんと咲いてしまいました。
親譲りの花色ですが、微妙に違います。
気温(咲く時期)の違いとかでしょうか。
親はピンク(かなり明度の高い)ですが、子はピンクとも淡い紫ともつかない色です。

GLCseedlingT3-01.jpg

GLCseedlingT3-02.jpg


そうそう、花は日光の直射化で撮影すると、気をつけないと実物とはかなり違う見え方をします。
ある種の撮影効果を狙う場合以外は直射を遮らないと、大いに誤解を与えます。
花の位置が悪くやむをえず直射逆光で撮ったらこうなりました。
GLCseedling日光直射

これでは正確に伝わらないし、記録としても無意味ですので、
なんとか花の方向を変え日をさえぎって撮り直しました。それがはじめの2枚の画像です。

低温期に咲く花によくある現象ですが、内側が緑色をしています。
これはやがて白になるでしょう。濁りはありません。