2011.09.10 カイウの採種
以前カイウの実生のことについて書きました。(7月29日)
ある方のブログに触発されたのです。
私もトライしてみることにしました。



今日いよいよそのカイウの採種をしました。
そもそも結実することが非常に稀なのですが、
やっと結実…と言っても、ひとつの果球に1個つくだけのが殆どです。

カイウの果球01



さらに見かけは一人前でも、日に透かして見ると
膨らんでいるのは外殻だけで、中の種子が見えないのが半分くらいもありました。

カイウの果球02



う~ん…、これは前途多難さを感じさせます。




クレマチス(キンポウゲ科の植物)のタネの構造は
一般植物とちょっと変わっているので、一度おさらいをしておきましょう。

花が終わった後、受粉をしていれば果球ができます。
イガイガの球のように見えますが、
イガのひとつづつの基部は膨らんでいて、果托に着いています。

果球

俗にこの果球を「タネ」と呼んでいますが、
正確には中に「種子」を包んだ莢、即ち「果実」の集合体です。



クリスマスローズやヤマシャクヤクもキンポウゲ科です。
果実のイメージ、解かるでしょうか。
(こちらは莢の中の「種子」は複数個あります。)

この莢の中に入っているのが正しい意味の「種子(シュシ)」です。
よく我々は果球そのものや、バラした莢の1個を「タネ」と呼びますが、
これは正しくありません。
(一般的には「タネ」で通るのですが…)

なお果実にも形状と構造から分類され、この辺は素人なんですが、
クレマチスは痩果とか莢果というところだと思います。




さてさて、カイウと同時にカンパニフローラの採種もしました。(OP)
カンパニフローラはビチセラ系原種(イベリア半島自生)です。
私の栽培しているクレマチスの中では最も大きなタネです。

カンパニフローラの果球

比較するものが写って無くて解りにくいですが…


果球の形やタネの形を見るとホーゲルビー・ホワイトに似ています。
フムフム…、やっぱりね!
白い交配相手ってそんなにないからね!
などと一人ごちして、妄想に入っています。




もうひとつ、久々にグラウコフィラのタネも採種しました。
これもOPです。

グラウコフィラのタネ

若干若採りですが、充実しています。

これは殻剥き~ZIPで行こうと思っています。
GA処理もいいかげんじゃなく正確にやるつもり。





私は「カイウは結実しない」と言うのが体験的持論でした。

ところが最近、ある方のブログで
カイウの実生が開花している画像を拝見しました。

以前から時々覗かせて頂いていましたが、
クレマの栽培キャリアが長く、素敵な実生をたくさん育てている方です。

初めてコメントを書いてお尋ねをしました。
ごく稀に採取できるタネから育てられたのだそうです。


今年の我が庭のカイウは、地植え2年目で驚くほど強勢となり、
蔓性植物の特長を遺憾なく発揮して周囲を圧倒しています。
今まで見た事もない位沢山の花を咲かせました。

その中に極々稀に、1果球に1個だけ種を着けているを
見つけることができました。
これを集めて発芽させるんですね。



カイウのタネ01
午後4時半の逆光


カイウのタネ02
一つしか実らない


カイウノタネ03
これも一つ。


カイウのタネ04
花と一緒に撮れたのはこれだけ。



私も今年トライして見ようと思います。
O.P(自然交配)ですので、何が出るか判りません。

Lさんの開花画像は、カイウ的要素もありつつ、
ビチセラ系の交雑が推定されるような面白い花でした。
リトル・ネルかメヌエットにも似ていると思いました。
(そこまで開かないようです。)

カイウそのものが人工交配種でして、 
JCSの2001年品種総覧(+ネットで補足)では
1982年エストニアのE.Pranno作出となっています。
C. viorna × unknownのopen pollnationのようです。

見た感じのままで言えば、
この白の由来はC.campanifloraを連想します。
どうなんでしょうか?




さて、最後に庭の花(簡易フレームの中)をいくつか…。

ビオルナ実生
ビオルナ実生の初開花が近づいています。
咲くまでは判りませんが、親株にとても良く似ています。


Oikawa viorna0702
こちら親株 今年7月2日の姿です。
勝手にOikawa viornaと呼んでおります。
もうひとつ昔からいるKasugaiビオルナと花型・花色・質感が違うのですが、
種の解析は未解決のままです。


さあ、これは?
Vivid Red Charmと見紛うような赤白グラデーションですが、
実はK・Dの実生です。

VRC?→KDseedling
午後4時半の西日にデジカメが赤っぽく感応したようです。

そのつもりで見るからでしょうか、
ピッチェリじゃなくビオルナに見えるのは先入観かな?

でも葉っぱがreticulateしていない(=網目が見えない)ところは、
一応の屁理屈かも…。(弱いけど…)




テキの壁もやっと開花が始まりました。
例年マダム・ジュリア・コレボンが先にやってきて咲いてしまうのですが、
これはすぐそばの地植えなので致しかたなし。
テキ交配種系では、グレイヴタイ・ビューティが一番先に咲くはずですが、
ウチのグレイヴタイはいつまでも未開花株のままで一向に咲く気がありません。
それでも枯れないでずっと生き続けているのを、どうしてあげればいいのでしょう?



プリンセス・ダイアナ Princess Diana
ということで、我家では毎年一番乗りはこの花です。
例によって早撮りで花数は少ないですが、蕾が次々とあがっております。
状態がよければ再アップしてみたい。

Princess Diana2009


サー・トレボー・ローレンス Sir Trevor Lawrence
ダイアナと見分けがつきませんが、本来は花筒の外側がもっと濃色のはずです。
こんなふうに咲くこともままありますが・・・。
割と遅咲きの品種ですが、今年は早くに花を見ることができました。

Sir Trevor Lawrence2009


踊場
テキの壁のメンバーはチューリップ咲きの面々とエトワール・ローズとこの踊場です。
ベル型ですが花弁が肉厚でビチセラ系ベルとは全く印象が違います。
かなり前から我家におりますが、どうしても持っておきたい品種のひとつでした。
それは当時も今も変わりません。

踊場


ながらく壺系のことばかり記事が続きましたので、久しぶりにテキセンシス交配種系を。
「テキの棚」と呼んでいる所に集めてあります。
芽出しの様子です。

Duchess of Albany0310
Duchess of Albany
いつも出だしは良い勢いなんですが、真っ先にウドンコの餌食になってしまいます。
万全の体勢で花を咲かせたことがないのですが、それでも株だけは大きくなり、
現在10号で、鉢植えの限界に達しています。
次年は地植えにせざるを得ません。


Princess Diana0310
Princess Diana
少し芽数を減らしました。根詰りから作落ちしたようです。
昨秋植え替えたのですが、やはりすぐには回復しません。
今年はしっかり養生させることにします。
テキ交配系ではグレイブタイビューティー(画像なし)が一番早く咲き(5月初旬)、
ダイアナが5月下旬頃咲き始めます。
その他はもっと遅く、レディバードが一番遅いんじゃないでしょうか。


Sir Trevor Lawrence0310
Sir Trevor Lawrence
これもウドンコにはからきし弱いので、毎年ろくな花が咲きません。
花期が遅いので咲くまでにやられちゃってしまいます。
薬剤散布が必要な時に的確にできないとうまく育てられません。
サラリーマンの休日園芸ではそこがなかなか。
休みの日が雨だと、なにもできないで蔓延させることに・・・。


LadyBirdJohnson0310.jpg
Lady Bird Johnson
一番気に入っているんですが、花が一番遅いです。
緋色というか深紅のチューリップ咲きで、咲き進んでも花型が崩れず優秀です。



ミニハウスの改造の方に凝ってしまっています。(植替えが急務なのに・・・)
多重棚にしたいので、上段の潅水が下に降らないよう波板をつけました。
(排水のため傾斜をつけました。)
改造02


軽量の実生苗置場を増やすためワイヤーネットで吊棚を試作中です。
片面奥側だけで今日は作業を止めましたが、あまり安定がよくないみたいです。
万が一にも崩落すると被害甚大ですのでここはしっかりしたものが欲しいところです。
改造01


実生苗の鉢上げが進んでミニハウスの中は保育園状態。
2年生苗は露天の棚に移動です。
露天棚



2009.01.10 春を待つ
寒波が来ています。
今朝は雪でした。予想より少なかったのでちょっとほっとしましたが、
まだまだ今夜からさらに気温が下がり雪の予想です。

鉢は凍結・解凍を繰り返しています。
よくこれで枯れないものだと逆に感心してしまいます。
花こそあがらないものの、この寒中ビエネッタは蔓を1mほど伸ばしていますし。

テキの壁で越冬中の大鉢たちも、ごく僅かですが、地中の芽を伸ばそうと見えるものがあります。
早いですね。
気温が高くなったら活動開始すると普通は考えますが、
何か違うメカニズムが働いているのでしょうか。?
例えば日照時間が長くなるとか・・・?

Princess Diana
Diana2009.jpg

Duchess of Albany
Duchess2009.jpg


こちらは簡易フレームのテキ系(きもち特別扱いです)
葉をつけたまま越冬中・・・・・
これがウドンコ病の越冬になってマズイんじゃないかという気もしますが・・・?!
tex2009.jpg


テキの壁がやっと賑わってきました。
今年も咲く順番が同じです。
プリンセス・ダイアナがチューリップ咲きでは一番乗り。
本来最も早いのはグレイブタイのはずですが、我家では一向に咲きません。
トレボーがいつもいいところまでいっては立ち枯れるのもいつものパターンです。
ダッチェスがウドンコの餌食になるのだけは今年は阻止するつもり。
Princess Diana


エトワール・ローズ
今では大株になって保険株も大きく育ちましたが、
以前持っていたのを枯らした時、再入手がとても難しかったことがありました。
この花型に惹かれて、どうしても持っておきたい品種でした。
Etoile Rose


踊場
エトワール・ローズによく似ていますが、
花弁の質感はかなり違います。
中筋の濃淡がエトワールと逆です。
中筋が色が淡いのが踊場。
踊場


パゴダ
グループ分けでは今はビチセラ系になっていることが多いのですが、
以前はテキ・ファミリーでした。(ベティ・コーニングも)
咲き初めの花型はベティとよく似ています。
Pagoda


ベティ・コーニング
アレルギー性鼻炎(慢性)を持っているので、鼻はあまり効きません。
微香を持つというのですが、嗅ぎ取れないのが残念です。
もっと強い香りだったらいいのにね。
Betty Corning0526