何が「ど根性」かというと、
水挿しのカザグルマが発根したという話。

話は、遡ることことしの5月。
過去記事にもありますが、5月の24日にカザグルマの自生地を訪ねました。
その時短い蔓を1本持ち帰っておりました。

ほかの品種の挿し木の時に一緒に処理をするつもりで、
ピッチャーに漬けておきましたが、
灯油のポリタンの陰になりそのまま忘れていました。

既に3か月以上経過しているのに、葉が緑色のままなのが凄い。
そして発根していました。



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この生命力に驚かされます。
野生種はこんなにも逞しいのかって知らされました。
華奢な園芸種とは「生まれも育ちも」違います。

壺専の私がなぜカザグルマか?
山野草マニアだった昔の血が騒いだのです。
自生地探しとか聞くとすぐ行ってみたくなったのです。


ところで、今や絶滅危惧種になっているカザグルマを保護&保存することは、
日本のクレマチス愛好家の義務ではないかとも思うのです。
多くの園芸品種の元になった世界に誇れるクレマチスの原種ですから。


趣味家の一人として悲しいですが、
保護の必要性を訴えて、熱心に啓蒙活動をしたために
却って自生地が荒れたという話はよく聞きます。
そこに自生があることをPRしたような結果になったのです。



生命が一つ生き延びようともがいています。
大切に鉢上げして大事に育てようと思います。




先日カザグルマの自生地を探索に行ってきました。

既に知られている自生地を観察した後、
その周辺から北へ(上流へ)エリアを広げて探索しました。

自生に適した環境はおおよそ解かっているので
その条件に合ったところを特に注意して探します。
今回は運よく2か所で開花中のカザグルマを発見しました。

今はもう花は散っているでしょうが、
日遅れではありますが、記録として残しておきます。



都志見-1

都志見-2

都志見-3

都志見-4

手前に小川があり、護岸工事がしてあるためこれ以上近づけません。
コンパクトカメラのズームは倍率をあげると極端に画質が悪くなるので、
これが限度でした。



鈴張-1

鈴張-3

鈴張-2

もう一つの自生地は道路脇の荒れ地の薮です。
かなり花に近づくことができました。
個体数は少ないです。離れ離れに3個体。

もしかすると夏場に刈り払い機が入る場所かも知れません。
消失しないように祈りたい気持ちです。



遅れていた開花が、5月の声を聞いて目を覚ましました。



アーマンディの次がしばらく空きましたが、例年通りガンジー・クリームです。

ガンジークリーム2011

展示会などを見てもそうですが、開花の初期は白い花が多いみたいですね。
中でもガンジークリームのようなフロリダ交配種は早咲きの傾向です。
ユートピアとかフォンドメモリーズなどもそうですよね。

続いてパテンス系の白。
あー、赤い花でも柿生とその兄弟麻生は早かったですね。




ウチではとんと珍しい系統になっているマクロペタラも咲きました。

マクロペタラ2011

冬が寒いくせに夏は異常に暑い局地気象?の我家では、
全鉢共通管理の栽培ではうまく育たない系統がありまして、
色々経験の結果、手を出さないことになってしまいました。

その筆頭が黄花系(オリエンタリス系)、次がモンタナ、
そしてアルピナ・マクロペタラ系となっています。
どれも寒冷地または高山系のグループで、梅雨と酷暑にもちません。




その点壺系はいいですよね。
基本暑いのが大好き。寒さも意外ですが良く耐えるんです。

紫の上20110502

これで花のサイズが大きければ…、
そして花が穂状とか房状に咲けば見応えが増すんですが、
そういう性質がないんですから仕方ありません。


せめて色だけでも新しい可能性に期待したいのです。
私の苗場では今のところ結果が出ていませんけど…。





今朝早く庭を見回っていると(訂正=見回るほど広くない!。郵便受けの新聞を取りに行くだけ…)、
壺型以外にいくつか新しく咲き始めたのと、
クレマの他にも気持ち良さそうに咲いている花々が目に入りました。

ほんの小さな小庭でも、折々に隅の方へ挟み込んだ植物が生き残っていて、
それを植えた頃の思い出と一緒に楽しませてくれます。


ということで、クレマ&クレマ以外の花 第2弾です。



清姫
清姫2010

優しい淡いピンク。
同じ剣弁のハーグレー・ハイブリッドと見違えそうですが、
発色にムラがない(中筋や花芯が濃くならない)ので、いっそう優しく感じます。
画像は少し光量不足かな?



ピーチ姫とワルシャワ・ニケ
ピーチ姫&ワルシャワ・ニケ

狙って並べたわけではないのですが、2種が揃ってこちらを見ています。
ピーチ姫はあるクレマ大先輩の形見として戴いたものです。

お庭を拝見しに伺ってわずか1カ月後に亡くなられました。
短い間でしたがお互いに手持ち品種リストを交換したりして、
色々教わることを楽しみにしておりましたが…、Gone too soon でした。



入生
入生2010

また今年も咲いてくれましたよ~!
散り斑というんでしょうか、spray か splash かな?
実に不思議な印象の花です。(去年も同じこと言ったような気がします。)
最近読んだ本によると、外国ではこのタイプ(他にもテクサがありますね)は、
バイラス(ウイルス)罹患株だと疑われて殆ど普及しないそうですね。
…決してバイラスではありませんよ!



バラなんぞ少々。

紫燕飛舞ツーヤンフェーウー
紫燕飛舞2010

我が庭にはこれと粉粧楼(まだ咲いてない)の2つのチャイナ・ローズがありまして、
ちょっとチャイナ系に嵌りかけたことがありました。
これ以上増えなかったのはきっと、庭が狭すぎて陽の当たる場所がもうなかったから…。
バラはちょっとムリなんですね、ウチの庭は。



テディベア
テディベア2010

と言いつつなんでこれが?
きっと誰かが貰ってきたのを例によってチョイチョイと穴を掘って土を被せたのでしょう。
(植えたとは言わない)
咲き始めが絶妙です。ミニですけど…。
名前の由来は咲き進んだ姿からきてるらしいんですが、
ちょうどこの画像の時期が姿は一番だと思います。



庭木の花も少々。

トウオガタマ(カラタネオガタマ)
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バナナの香りのする花をたくさん咲かせる常緑樹。
園芸まつりとか言う青空植木市で買ったような気がします。
そういうイベントがあると欠かさず行っていた時代がありました。

ブロック塀を越えて道路にはみ出てしまってますが、
切るのは惜しく、むりやりロープで引っ張ったりして庭に引き戻しています。
そのロープを支えているハナミズキは大迷惑だろうなぁ。



ミントブッシュとスウィングベル
MintBushSwingBell.jpg

プロスタンテラのうちミントブッシュと呼んでいる木は十数種類あるそうです。
どれか判りません。枝に触れると爽やかな香気が湧き立ちます。

スウィングベルはアブチロンのチロリアンランプ(メガポタミカム)の黄花です。
半蔓性で、支えてやらないと上には伸びません。剪定によりこんもりとさせます。



最後にやっぱり壺です。

ソフィー
Sophie0517.jpg

2番花以降、腋芽の茎がかなり伸びてから咲きますので支柱と誘引は要注意です。
あと数日で咲くという時に、蕾の重さに耐えかねて茎が折れることがあります。
風が吹く時は特に危ない。

そういえばスウェディッシュ・ベルズはもっと危ない。点検しとこ~っと!。




GWを過ぎてから安定して暖かくなり(と言うか…もう暑い…)、一気に開花が進んでいます。

久しぶりに咲いたのあり、いつのまにか消えていたり、相変わらずの適当ぶりですが、
いざとなるとなかなか鉢減らしができません。



美佐世
美佐世2010
調子を落として以来なかなか回復しなかったのが久々に顔を見せてくれました。
往年の勢いには戻っていませんが、蔓が太くなり花数もそこそこなので、
立ち直ったと言ってよさそうです。


榛原
榛原2010
花型が乱れています。蕾の時に誘引をしておけばよかった。


クリスタル・フォンテーン
クリスタル・フォンテーン2010
カイゼルを紫にしたような花です。花型は全く同じ。


ジリアン・ブレイズ
ジリアン・ブレイズ2010
画像を上げるのは今回が初めてのような気がします。
何年も前から庭にいたはずで、今年が初開花とは思えないのに
いままで気づかなかったのはどういうこと?


リンカーン・スター
リンカーン・スター2010
古い品種です(1950年作出)。
昔はこういう覆輪や中筋が複色になった花が多かったように思います。
最近はあまり流行らないみたいですね。


ゾーン?
ドーン2010
いつのころか我が庭の北の隅にゾーンと書かれたラベルの小苗がありまして、
長い間花を咲かせませんでした。
北側は調子を落とした鉢の養生場となっており施肥も控えていましたが、
それが今年初めて開花しました。

なんだ、こりゃドーン‘ Dawn’ じゃないの。
なにかで貰った苗のようで(憶えてません)、品種名を聞き違えてラベルを挿してくれたようです。
ご親切はありがたいのですが…。ご用心、ご用心。


ビエネッタ
ビエネッタ2010
緑色4弁のビエネッタ。春早めの一番花では緑弁になることはよく知られていますが、
この時期でも出るようです。
今の可憐さは仮の姿で、夏が本番の強勢繁茂の剛の者です。


桃の君
桃の君2010
アディソニーと同じ葉をしていますが、アディよりウドンコには強いのが嬉しい。
剪定後の花上がりも桃の君は早いし、花数も多い。

草丈があるので春の強風は要注意です。
上下のリングが同径の行灯で、支柱の丈の長いもの(市販品を加工)を使い、
株全体をリングの中に入れています。それでも最上段のリングから上が危ない。


ソシアリス
ソシアリス2010
地下茎で殖えるのはよく知られていますが、スリット鉢を使用していると
こんなことが起こります。植替えの時に困ります。

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クリスパ“仰天”
クリスパ仰天
大輪です。花弁が反転する前の蕾の時には長さが4cm以上ありました。
「仰天」は仮称です。びっくりしたという意味ではなく、春の一番花がいつも上向きに咲くので…。
反転した花弁のフリルはボリュームたっぷりで見応えがあります。

クリスパ大輪





大輪系の画像まとめて。
開花の記録を残して置くことはとても大事なことです。
頭の中の記憶というのは、年をとると案外当てにならないものですから。

2,3年より以前の記憶がごちゃ混ぜになり、忘れてしまってはいないんだけど、
いつだったのかが思い出せないことが多くなるのです。   ・・・最近とみに!。
それに、いつのまにか消えて無くなっていることに気づかないこともあります。
1年に一回は棚卸しをしなくては・・・。それには開花期が最も容易ですね。 
 
そんなつもりで・・・、 順不同になりますが・・・。


Crystal Fountain クリスタル・ファウンテン
こういう蕾が大きくて重たい花は、だいたい咲くのが遅く、しかし長く咲くのが相場ですが、
今年は非常に早かったです。
カイゼルは走りすぎて、こっちがGWに丁度間に合ったというところです。

Cristal Fountain


Multi Blue マルチ・ブルー
同じく重たい蕾仲間です。八重咲きとか万重咲きとか、準備に時間がかかるのでしょう。
サクラも八重は遅いですから。 ・・・原理は一緒なのかな?

Multi Blue


さのの紫
私的には、ザプレ(ザ・プレジデント)以来の紫の良品と思っておりますが、
紫の質感ではうならせるものがあります。

さのの紫


美佐世
私的にはクレマ入門当時の忘れえぬ花。パテンスの銘花。
柿生とこれがあればクレマチスの早咲きを極めた、というのは大袈裟かな?

美佐世


Perrins Pride ペリンズ・プライド
1987年作出。もう今はどういう経緯でウチに来たのか分からなくなりましたが、
花は中筋のある濃い紫平開の大輪です。
ラベル落ちしたら、もう絶対この名前にはたどりつかないだろうな・・・と思います。

Perrins Pride


藤娘
はじめはそんなに目を惹く花には思いませんでしたが、
気がつくとこんな色調の薄紫~青紫の花は滅多にありませんね。
プリンス・チャールズやパール・ダ・ジュールに似た色調ですが、
これらビチセラ系によくある色の濃淡と花型が暴れる欠点がなく、穏やかに平開します。

藤娘


The First Lady ザ・ファーストレディ
こういう花弁の縁がフリルになるタイプが好きなんですよ。
咲き進むと少し花型が乱れるのが欠点と言えば欠点ですが、
それがこの品種の特徴とも言えて、むしろ味わい、趣きなんですね。
なにか癒し系の優しさ(完全無欠の無機質な感じでないところ)とでも・・・。

The First Lady


柿生 
クレマチスの春と言えば、この花なしには済まされません。
日本が誇る世界の銘花。ピンク・シャンパンの別名もよく知られています。
実際咲いているところを見ると、その存在感に圧倒されます。
いまさら品種紹介もないだろうと思うほどの、多分普及度も高い人気品種です。

柿生2009


と、ここまでで一段落とします。
続きはまたあらためて・・・。 今日はここまで。


大輪系のUPが間に合わなくなりました。
とりあえず、絵が撮れたものだけ紹介します。


retrospective cultivars  ちょっとレトロな品種たち。
以前昔の品種について冗談ぽく触れましたが、
昔の品種好きの私としては、当然押さえておかねばならないいくつかを。

Bees' Jubilee ビーズ・ジュビリー
プリンセス・ダイアナやレディーバード・ジョンソンの交配親でもあります。
1950年作出のオールド品種。
普及品のイメージがありますが、俗に言う中筋系ではなかなかの存在感です。

Bees Jubilee


Nelly Moser ネリー・モーザー
こちらはうんと古く1897年作出。ビル・ド・リヨンよりさらに2年早いとは!。
19世紀の品種が今日まで残っていること、作られたのはフランス。
それが日本の地方都市の個人宅に咲いていること。ちょっと感動。

Nelly Moser


Miss Tokyo ミス東京
登録上は Miss Tookyoo となっているようです。「トオキョオ」とローマ字読みしたのでしょうか。
作出年の資料がなく不明ですが、かなり時代を経ていそうです。
なかなか垢抜けていてかわいらしいと、私は思うのですが・・・。

ミス東京


2009.05.03 大輪系の続き
世間では連休中ですが、私の勤める業界は今が稼ぎ時ですので
休みどころか平素の何倍も忙しくなっています。
なので、狭い庭のくせに落ち着いて見回ることもできません。
朝そそくさと眺め回しては出勤します。夜は暗くて見えません。

花は次々と咲き始めましたが、一番良いと思われるタイミングで撮るのが難しい。
おまけにデジカメを仕事で持ち出しているため、花の撮影はおあずけです。
とりあえず撮ったというのだけ。


ドーン Dawn
作落ちがひどく1年では回復しませんでした。
今年は誘引もサボリましたので、とても人前には出せません。
今季花後に仕立直しです。

dawn2009.jpg


ピンクパール Pink Pearl
これも同じ状況。
ピンクパールは花弁の縁が乱れやすいので、特にくたびれた感じになりがちです。

ピンクパール2009


ユキオコシ
花型が崩れるので、咲いてすぐが一番きれい。
ルリオコシ
以下同文。

ユキオコシ2009
ユキオコシ

ルリオコシ2009
ルリオコシ


ソリダルノースチ Solidarnosc
今年やっとまともに咲いてくれました。
素晴らしい赤です。久しぶりにはっとする赤に出会いました。

Solidarnosc 人口日陰

品種名は一般に ソリダルノシーチェと表記されていますが、
博識ブログの‘f’さんの記述に納得して、上記としました。
ポーランドのワレサ議長といえば民主化運動組織「連帯」を思い出しますが、
その「連帯」と言う意味だそうです。



2009.04.29 大輪系の開花
大輪系も咲いていますので、そちらの方も画像UPします。

満州黄 
下から見上げる花盛り。今年は元気が良い。物凄い勢いで登っていきました。
来年は絶対に蔓下げしないと完全にお手上げです。
満州黄0428

やさしい花水川が咲き始め。
花水川2009

カイゼルも満開になりました。
カイゼル20090428

白のお気に入り達が咲き始めました。

都筑
並んだ鉢の蔓がじゃまをして近づけません。
大輪を横から撮るなんて絵になりませんね。
都筑01

都筑02

榛原
キリっとシャープなところが持ち味です。
榛原2009

撮り始めたのが遅く朝日が直射しはじめました。
画像としてはマズイのですが、出勤前の駆け込み撮影ということでご勘弁を・・・。

マトゥカ・シェドリスカ
中筋がやや濃いピンクの大輪。一時代前の名品。
こういうちょっとレトロな品種が好きです。
なんとなく栽培キャリアがありそうに偽装できるでしょ!(まぁ これは冗談!)
マトゥカ・シェドリスカ2009


そういえば紫のしっかりした花がまだですね。
赤いのもニオベ以外はまだ蕾です。

パテンス系の蕾がどんどん膨らんでいきます。
その中で毎年一番に咲くのが、ガンジークリームです。
最近知ったのですが、これもレイモンド・エビソン氏作出だったんですね。
1989年作出だそうです。

(間違っていたらごめんなさい。)
エビソン氏のナーサリー(自宅?)が確かガンジー島というところにあると
何かに書いてあったような気がしますが・・・。
その地名から名づけられたのでしょう。

Guernsey Cream 2009-01

Guernsey Cream 2009-02


丸弁のふくよかな感じ。少し緑がかって咲き始め、次第にクリームから白に変わります。
殆ど同時に満州黄が咲き始めますが、似た色でも満州黄は剣弁なので、印象がかなり違います。



満州黄は木に登ってしまったのでまともな絵が撮れません。
下から見上げるばかりです。
(例のビオラが登る木に行っちゃいました。)

満州黄2009-01

満州黄2009-02

勿論ビオラも、花は遅いですが負けじと登っています。
今はまだ蔓の伸長中です。ハナミズキはまだ八分かな。

満州黄が登った木
こんな感じ。チェロキー・チーフという古い品種です。