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滅多にしないネットサーフィンで
たまたま壺型クレマチスを扱う通販サイトを見つけました。


北米のWild Flower を扱うカナダの会社(タネ物専門)のようです。
サイトのカタログに惹かれてオーダーしてみました。
クレジットカードで決済ができるので購入自体は実に簡単です。

受注確認メールも迅速で信頼できそうです。
一応希望の品種(扱いは原種のみ)2種3袋で$13.50(カナダ・ドル)
カナダドルは1$85円程度なので1袋15粒入り$4.50=日本円で400円弱
の3袋1200円以下。でもShipping(送料)が$12.00=1,000円ちょっと。
もっとまとめて買っとけばよかったと思ったけど。

約10日ほどで届きました。
なんと国内業者よりはるかに丁寧で親切。
英文ではあるけど育て方など細かく説明が書かれたオレンジ色の
小封筒の中にさらにパラフィン紙の小袋があり
大切そうにタネが入っておりました。




IMG_5289.jpg


サイトの方を改めて読み直してみると
驚いたことに、日本では聞いたことのない、
Clematis seed are not long lived, even in optimum storage
クレマチスのタネの寿命は短いと言っております。



一刻も早くとは思いつつも連日の異常高温にためらって居りましたが
今日台風通過の最中、気温低下の気配に動かされ、
思い切って、(というか性格上待ちきれず))播種をしました。



IMG_5292.jpg

暗くなって撮った画像ではなんだかラベルが墓標のようにも見え、
実生下手のこの先を暗示しているようで
8月になろうとしている今蒔くのはいささか暴挙だったかと
後になって思うようなありさまです。



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私の園芸生活の全ての奇抜な工夫は
「いかに横着をしながら成果を得るか」という
ナマケ者の発想から生まれています。

いくつかはまずまず成功し、省力・省資源・省経費に効を奏しているけど
全部が上手くいく訳じゃない。

先例がないだけに、手探り・試行錯誤の末やっとたどり着くようなこと。
ちょっとした手抜かりで失敗することも多い。
しかしそこさえ気をつければ考え方としてはいいとこいってるって
そういう惜敗から学ぶことは多い。

今回はその惜敗の部の例になりそうな話。


皆様はワーディアンケースというものをご存知ですか?
植物と用土と水を入れて密封したガラス箱。
19世紀に英国からオーストラリアまで6か月の間船で運んで枯れなかった。

そこからヨーロッパのプランツ・ハンターたちが新天地アメリカの植物を
この箱で大西洋を渡り見事に生かして持ち帰ったという発明品。


これを挿し木に応用できないかという思い付き。
早速やってみることにしました。
これならミストもいらない、水の補充もいらない。
使ったのは洋物プロパゲーター(種まきケース)




wardian caseのような封じ込め育苗箱20180622
良い感じ!


ところが、なんと、挿し木の処理の前に消毒するのを忘れていた!
恐る恐る開けてみると・・・
真っ黒になって全身カビに覆われた挿し穂が5~6本
それらを摘み取ってサポニン液(俗にいう〇〇-101)をスプレー、即効カビはおさまった。

でもその後も葉が黒くなるものが散見され
挿し木3週後で箱を開け、今度は乾燥気味作戦に変更。
葉が緑の挿し穂は半分以下になっていました。

でもまだ10本ほどは発根の目安1ヶ月は越して苗が採れそう。
消毒さえ怠らなければもっと成功してたはず…と、手応えは掴みました。



辛うじて生き残っている苗20180702

置き場に困って踊り場のミシン台を一時退避させ
そこに設置したら動かせなくなりました。
ここも次回の改善点。

ついでに言うと、
あまりにミジン過ぎて鉢植え用土に使えない
Home Center のバーミキュライトが
こんなところで使えそうなことがわかりました。
これも怪我の功名。


2018.04.09 2018空蝉 開花
空蝉 開花しました。
紫の上も。


モケモケと言って微細毛に覆われた花たち。
もてはやされたあの時代はどこへ行ったのでしょうか?


同じモケモケでも空蝉とコアクティリスではかなり趣きが違います。
草姿にも違いがあってルーツがひとつとは思えません。

それにかつて流通したモケモケの多くは交雑品種で
そのもととなった原種はおそらく3種、
コアクティリス、オクロレウカ、モアフィールディ くらいでしょう。

ほかにも有毛原種はフスカ、ハースティッシマなどありますが、
育種や交配が行われた形跡がない(長期栽培が困難)ものは
除外して考えてもよさそうです。


なんだか毎年同じことを書いているような気がしますが、
まあ、今年も同じ繰り言だとご容赦を。




空蝉2018

空蝉です。
草姿からは強くオクロレウカのテイストを感じますが、
オクロレウカよりはるかに育てやすく(雑種強勢の見本?)、
しかも僅かですが挿し木可能な点でもオクロと何かの交雑種と推測されます。
このルーツを想像するに、
私的には紫の上の存在を看過できない気がします。

日本産壺型交雑種の中では紫の上はかなり初期のころに出現しています。
(自然交雑苗からの選抜種ですので、このルーツも不明ですが)
ナーセリーに先に紫の上があってオクロもあり、同じナーセリーから、
後に空蝉が誕生しているので。(空蝉も自然交雑苗の選抜です。)




紫の上2018

紫の上です。
開花してしまうと細毛は徐々に脱落する。
花色は渋くかすれた紫。
こういうところが空蝉とよく似ています。
挿し木の可能性という点では紫の上は優等生で、
挿し木が不可能な多くの壺系の中では珍しい。
交雑種がその性質を受け継げば・・・。



ちなみに蕾の時の紫の上

紫の上蕾2018

細毛に包まれたor覆われたというほどでないのは
紫の上自体が交雑種ですけれど、
両親の性質を必ずしも五分五分で引き継ぐとは限らないということでしょう。



一方モケモケの代表格霞の君はまだ咲いておりませんが

霞の君2018

親株はまだこんな状態
蕾だけでなく葉も茎も微細毛に覆われています。



挿し木で殖やした保険株の方が先に蕾を見せてきました。

霞の君蕾2018

こちらは細毛がびっしりと生えています。



ついでにコアクティリスの蕾です。

コアクティリス蕾2018

こうしてみると霞の君はコアクティリスと何かの交雑ではないかと
思えてくるのが自然なんじゃないでしょうか。





今年も開花一番乗りはコアクティリスでした。





2018coactilis 0405-1

花色は混じりっ気のない純緑で
徐々に褪色して白っぽくなっていきます。
鑑賞的にはやはり緑が残っているほうがコアクティリスらしいので
開花中は日光の直射のない明るい日陰に置いております。





2018coactilis 0405-2

2013年にわが庭に迎えて6年目になりました。
順調に大株に育ってきております。



この稀産種を入手して真っ先に実行したのが
保険株を作ることでした。
挿し木が(成功率は低いものの)全く不可能ではないと
聞いておりましたので。
挿し穂用に元株から何本も枝を切り取るのに
かなり勇気がいったのを今でも思い出します。


2018coactilis 0405-3

2014年に鉢上げした挿し木第一号です。
2016年初開花
今年で挿し木5年生。
親株に遜色ない程大きく育ってくれました。



8号鉢のコアクティリス萌芽です。
我が家に来て6回目の春です。
その間、挿し木採穂の親木となったり、
交配の母種になったり働いてくれています。

花期が他の壺系より早いうえに
毎年見ていてどうやら一季咲きのようで(壺系では珍しい)
交配のチャンスはそう多くありません。
花粉親を待っている間に咲き終わってしまう年がかなりありました。

どうしても赤系と組み合わせたいので
比較的開花の早い赤壺で狙いを絞っているのですが
なかなか思うようになってくれません。





IMG_5774.jpg


さて、ことしは19個の新芽が地上に出てきました。
(撮った画像を拡大して数えました)
これがみんな揃って生育すれば大変な大株になるはずですが、
実はそんなに簡単ではありません。

限られた大きさの鉢土の中で芽同士の過酷な生存競争が始まります。
貧弱な芽や遅れて出てきた芽は十分な水分や肥料分が得られず
生育を止めてしまいます。
これも自然の摂理です。

それでも春にこれだけの芽を用意しているのですから
親株としては順調に大株に育ってきているのだと思います。

栽培家としてはこの芽全部を咲かせてみたいとも思ったりしますが
株の寿命を縮めるような気がして、敢えて過剰な施肥などは控えています。

植え替えの限界サイズが迫っています。
保険株も順調に育ってきましたし、
交配苗4個(うち1株は昨年初開花済み)の開花も待たれます。

ぼつぼつ新しい成果が欲しい今シーズンです。




2017.12.04 冬の栽培棚
12月になってしまいました。


冬枯れの栽培棚は寒々としています。
壺系が主力の棚は、例年通り地上部をすべて刈り払って
空鉢に支柱が刺さっているような見た目です。




壺系の栽培棚-1


壺系の栽培棚-2




ところが2~3年前から、相方が大輪系に目覚め
ぽつぽつと鉢が増えたので
とうとう1.8メートルほど棚を明け渡すはめになり
今年の冬はオール丸刈りとはいかなくなりました。


大輪系の栽培棚

今年伸びた蔓(木質化しています)をそのまま残してあります。
それぞれの鉢ではもうはっきりと花芽とわかる冬芽ができていて
来春に備えています。




冬芽-1


冬芽-2


冬芽-3



さすがに全種を一括管理とはいきません。

壺系は春まですることはなにもありませんが、
大輪系は蔓下げや誘引と剪定、冬しかできない消毒や寒肥など
春になってからでは間に合わない作業が待っています。

ずっと壺専で冬は横着を決め込んでいましたが、
強制的に初心に帰らなければならなくなりました。




壺系でも実生の1~2年生は冬でも葉が落ちず越冬するので
ちょっとした保護が必要です。


実生苗

冬の寒さには、鉢が凍結しても全く心配いりませんが
霜柱には注意しなければなりません。

霜柱が地中から伸びるとき、
幼苗の根や本葉がでる中心の生長点の部分を
物理的な力で引きちぎってしまうことがあります。
ご用心。




ばたばた&グズグズしてるまに
10月が終わろうとしているではありませんか。

個人的なアレコレの多忙にかまけ、それを理由に
更新のことをコロリと忘れてなんとも閉まらない話・

庭を見ても何の花も咲いておらず、
おまけに秘玉の実生苗群の地上部が全消失!
挿し木苗が一夜にして謎の全葉枯れ!

何か記事をあげろと言われても
枯れた鉢を撮って何を語ればいいのか…・!

ささくれた気分とうらはらに、
このところ何故かいろんな魅力的なお誘いが連発中。
園芸とは無関係なので詳細は省きますが
この年にして、(非営利の)モテ期に入ったのかな?

人に言うと「高齢期ハイ」というのがあるそうで
それが過ぎた後が危険なんだって…。
いわゆる「~ロス」ってやつ。

浮かれてないで、気をつけます。

自暴自棄気味ですが、あげる画像がないので
苦しまぎれに自室の隅のゴミ屋敷風な景色を初公開。




IMG_5746.jpg
しかし、汚いですね。
帽子や明日の着替えを置いている台は
じつはYAMAHAのシンセサイザーだったりして…



2017.09.24 鉢上げの秋
気候が良くなってきました。
日中の最高気温が30度を切るようになって
空気も澄んで秋の気配に満ちてきました。

今季の挿し木、一昨年来の実生苗の鉢上げの好機到来です。





Black Tea 0924
わざわざ親鉢を携えて訪ねてきてくれた
花友さんからいただいたブラックティー。

4本とも無事活着して、発根量も多く、来季はもう成株として十分開花が見込めそう。
できの良いのを選んで元株の保険株として里帰りしてもらうつもりです。




coactilis 0924
コアクティリス
今年の僅か2本の挿し木苗も鉢上げしました。

挿し木の成功率はがっかりするほど低いのに
一旦活着すると、意外にも強勢・剛健で、
毎年1~2本づつしか採れない苗だけど
親株を含めいままで一本も枯れたことがないのです。

それは私の技術とかでは絶対なく、種の固有の性質に違いない。




MurasakiNoUe 0924
紫の上

挿し木の下手な私でもこれなら間違いなく成功します。
壺系の中でほぼ唯一挿し木が容易な貴重な品種。

これは育種する上で非常に重要な特性です。
壺系育種の最大のネックは増殖が実生に限ること。
親と同一の子苗を得るのが難しい。

作出した(勝手命名の)品種がその個体1本だけ…
と言うんじゃ到底普及するわけがないです。

その意味でも、この紫の上の貴重な性質を受け継ぐ
次世代品種を開発することが望まれます。
そのためには、まず紫の上を普及させることが肝要かと。

かつて壺系のブームの時、
このことに何人の人が気づいていたのだろうかと思うと
今更の気がしないでもないですが…。




seedling 0924
自作実生群(人工交配実生を含む)

開花株になるにはもう2~3年はかかります。
地味ですが、毎年少しでも種を採って蒔けば、
順次毎年苗が得られて、そのうち毎年新しい花が出てくる。

このサイクルで楽しめるようになります。



ご無沙汰しております。

今年の夏は暑さが尋常でなく、
実生小苗の管理が非常に厳しいです。

数年前までのサラリーマンの休日園芸では
とても耐えられなかったろうと思います。

在宅日数の多い今の環境でさえ、
植物より先に人間がダウンしそうなんですから
日中に庭に出るなんてありえない。



さて、今日は画像1枚の掲出でさらりと。



20170901.jpg
コアクティリス(ラベルにはコアクチリスと書いてますが・・・)の挿し木

前回、紫の上共々2ポットづつ画像をUPしましたが、
あの時は葉が青々としておりました。

紫の上はまあまあ順調で10本以上の苗が残りそうなのに対し
またもコアクティリスは無残な結果になりそうです。
それでも全滅でないのが不思議で、
この画像のとおり2本だけ生き残りました。

いっそ全滅なら、壺系は挿し木は無理と完全に挿し木を諦めますが、
時々僅かですが、こうして苗が採れるのですから
結局毎年トライしているのです。

腕(技術)というものは、研鑽なくして進歩なしなのでしょう。
横着で手間を省く奇策は次々思いつくけど、
コツコツとデータを積み上げて成功率を上げるような
地道な努力はしてないなぁ~!!


またまた更新休止期間が長引きました。
1か月更新がないと広告が入るようになって
サイトが見にくくなるので、
どうでも更新をしろと急かされている気分になります。

広告逃れのための更新というのもいささか情けないですけど。
撮りため(というと聞こえが良いが、実際はサボリ)と
今日の画像をMixしてUPしておきます。





リンゴの夢-01
自作実生 "リンゴの夢"-01

リンゴの夢-02
自作実生 "リンゴの夢"-02

母種は青紫ですが、その子に赤(グラデーションあり)が出ました。
誰が見ても交雑です。自然交雑から良品選抜する手法の勝手命名です。
赤の発色が良いのと花弁の肉厚感が気に入っています。




piccheri実生
ピッチェリ実生 no name
春〇井系の赤紫ピッチェリの実生ですがより紫の方に寄りました。
ウチの栽培棚は(自分の好みから)赤系統が優勢ですので
OPですと赤系の出現が多いのですが、たまにはこんなこともアルノデス。




バーシカラー
原種 バーシカラー
いつも変わらずたくさん咲きました。
やっぱり原種は良いですね。飽きがきません。





IMG_5737.jpg
原種 テキセンシス
やっぱり本領を発揮するのは夏ですね。
高温期に発色が冴えてくるのは普通の草花と逆のようですが、
これがテキセンシスの本来の性質なのでしょう。
日中の高温は平気ですが、過湿(今の梅雨期)が苦手。
雨には当てないようにしております。





パープル・シェード
パープル・シェード
自作実生の勝手命名。
日照量を少し抑えて半日陰にすると持ち味のグラデーションが美しく出ます。
褪色もしにくい。その代わり全体がなんとなく華奢でひ弱くなりますが…。




その他にもチョコチョコと少しは動いております。

一部鉢上げtest
人工交配の発芽苗の一部を鉢上げしました。
今までも鉢上げ時期では失敗をしたことが何度もあります。
苗を全滅させたこともあります。

実生床にゼニゴケが侵入し、酢を吹いたり色々しましたが根絶は難しい。
状態のひどいポットをやむなく緊急避難的に鉢上げしました。
ラベルが読めればお判りでしょうが
私的には見殺しにはできない貴重な人工交配の発芽苗です。




所属する会の多くのメンバーさんの挿し木技術の向上にインスパイアされ
私も今年は(冒険的な手法ではなく)、基本に忠実な手順で挿し木に取り組んでいます。

6月12日
6月12日 紫の上とコアクティリスの挿し木


7月9日
7月9日現在

約1ヶ月経過しました。
殆ど変化がないように見えますが、枯れていない⇒生きている の証拠で、
ぼつぼつ発根が始まっていると思われますが、もうあとさらに1ヶ月。
勝負どころです。ここをしのげば施肥が効き始めて組織が安定し
秋の鉢上げまでには十分な量の根と体力が備わっている…はずです。

腰水から一般管理への切り替えのタイミングに
いまいち自信がないのですが、
過去の失敗が糧になるやらどうやら…。



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